<旅するアジア2010>第2回講演会「上座部仏教と暴力」が2010年7月15日(木)に開催されます。
上座部仏教は『慈悲の宗教』とも呼ばれ、平和的であるかのようにみられてきた。ミャンマーで僧侶たちが軍事政権に対する非暴力の抗議デモに参加した姿は記憶に新しい。だが、仏教は常に非暴力を標榜するとは限らない。上座部仏教圏の歴史を振り返れば、そこにはむしろ暴力と抑圧の縮図がみられ、僧侶がその担い手になったことも多い。スリランカでは一部の僧侶が非仏教徒のタミル民族への抑圧を煽動し、タイでは「共産主義者なら殺しても構わない」と発言した僧侶がいる。このような暴力的行為や発言はどのように正当化されるのか? 仏教は暴力を容認できるのか? 上座部仏教は「本来」の仏教の教えとは異なるのか? 本講演ではこうした問題をとりあげる。
主催 上智大学アジア文化研究所
日時 2010年7月15日(木)18:00-20:00
テーマ 2010年度第2回「旅するアジア」講演会「上座部仏教と暴力」
講師 川並宏子氏(本学卒業生・ランカスター大学教員・文化人類学)
場所 上智大学中央図書館9階911会議室
申込など 事前申込不要。どなたでもご参加いただけます。
図書館入口で「講演会」と伝え、ご入館ください。