2010年6月26日

7/10 上智大学アジア文化研究所主催特別セミナー「変容する上座部仏教:今後の研究課題」

 上智大学アジア文化研究所では、英国ランカスター大学から宗教人類学・上座部仏教研究で知られる川並宏子先生を短期に招聘し、下記の要領で7月10日(土)午後に特別セミナーを開催することになりました。上座部仏教にご関心のある研究者・大学院生であれば、どなたでも参加を歓迎いたします。事前登録は不要ですが、会場のセッティングの都合がありますので、ご出席なさる方はできれば前日までに根本までメールでご一報ください(けっして当日参加を妨げるものではありません)。

上智大学アジア文化研究所主催特別セミナー
「変容する上座部仏教:今後の研究課題」

日時: 2010年7月10日(土)13時30分~15時30分

場所: 上智大学2号館6階630a会議室

報告者: 川並宏子氏(英国ランカスター大学教員、宗教人類学、上座仏教研究)

報告要旨:

欧米での上座部仏教社会研究の最近動向を紹介するとともに「社会と関わる変容する上座部仏教」という観点から、サンガの役割、社会正義や暴力の問題、またグローバル化する世界においての仏教伝授の変容、伝統権威の失墜と比丘尼復興などの革新運動、今風の「在家者」、などをミャンマー及びスリランカの諸例から考察してみたい。また、20世紀のアジアの民族意識の高揚、国家形成や近代化を背景に生まれた「仏教原理主義」の流れにも注目する。一方、東南アジア地域研究において、また上座部仏教圏の現近代史を理解する上でも、スリランカと東南アジア仏教諸国とをもっ
と連関させて研究視野に入れる必要があるのではないかと問いかける。

事前の参加登録: 不要(しかし参加される方の事前連絡は歓迎します。)

連絡・問い合わせ先: 根本 敬  kei-n@sophia.ac.jp