2024年6月8日

発表要旨(5)

<高校生によるグループ発表> 

西川公一朗(NISHIKAWA Koichiro)、佐藤遼太郎(SATO Ryotaro)成城高等学校

「カンボジア農村部におけるダンプヤード撤去は可能か?」

“Is it Possible to Abolish Dump Yards in Rural Cambodia?”

(発表要旨)

 カンボジア王国シェムリアップ州では、環境への負荷が懸念されているにもかかわらず、未だ撤去されていないダンプヤードが存在する。また、そこにはダンプヤードでゴミを拾い生計を立てているウェイスト・ピッカーが存在する。そこで、私たちはカンボジア農村部のダンプヤード撤去の可能性を明らかにするため「ウェイスト・ピッカーの雇用創出また、ダンプヤードに代わる焼却炉などの処理施設導入が撤去を可能にする」という仮説を立て、ウェイスト・ピッカーの経済状況、他業種転向支援の実態、処理施設導入の可能性を解明するために聞き取り調査(同州アンルンピー村のダンプヤードで働くウェストピッカー、バナナペーパー工房で働くウェイストピッカーが対象)を行った。その結果、元ウェイスト・ピッカーの雇用先で安定した収入が得られ、このような条件の雇用創出が撤廃に有効であるとわかった一方で、資金・技術不足により焼却炉導入が実現できていないという現状が判明した。