2024年6月8日

発表要旨(6)

 吉田尚史(YOSHIDA Naofumi)早稲田大学/東京都福祉局

「在留カンボジア人労働者の健康課題とその実情―「技能実習」「特定技能」を対象として」

“Cambodian Workers' Health Issues and their Actual Conditions in Japan: Targeting“Technical Intern Training”and“Specified Skilled Worker””

(発表要旨)

 本邦における外国人労働者の数は増加の一途をたどっている。彼らの健康課題やそれへの対応、そして支援はどのような実情なのだろう。本発表では、カンボジアから来日する労働者のうち、2つの在留資格「技能実習」「特定技能」を対象とし、彼らの健康、とくにメンタルヘルスの課題とその実情について検討を行う。そのさい依拠するのは、官公庁・公的機関が公開している統計データを含めた資料と先行研究の文献サーベイ、発表者による国内・国外でのフィールド調査である。本発表は途中経過ではあるが、健康課題との関わりで、日本側(在留外国人労働者への医療・福祉上の公的な対応と支援、受入機関等)のみならず、カンボジア側(本国政府の対応、送出機関等)の状況に基づき、これら2つの在留資格で来日するカンボジア人労働者の実情について報告する。