2010年10月6日

11/3 JCAS共同企画研究シンポジウム「ASEAN・中国19億人市場の誕生とその衝撃」

JCAS共同企画研究シンポジウム
「ASEAN・中国19億人市場の誕生とその衝撃」

 90年代以降、世界の各地域で自由貿易協定を軸とする経済統合が急速に発展している。こうした流れの中で、2010年1月から、ASEAN6カ国と中国との自由貿易協定(ACFTA)が発効した。このACFTAにより人口19億人という世界最大の単一市場が誕生したことになる。こうした巨大市場の誕生は、アジア地域における経済・企業活動に大きな影響を与える。その影響は、ASEAN・中国の貿易関係や外交関係の変化と、それに伴う日本への影響、またASEAN・中国へ進出している日系企業や、ASEAN へ進出している中国企業への影響、さらにはASEAN各国・中国の現地企業への影響など多面的である。本シンポジウムでは、東南アジア研究、中国研究それぞれの立場から、政治経済・経営の観点を中心として、ACFTAの意義・影響・課題について考察していく。
 本シンポジウムは、地域研究コンソーシアムの共同研究企画である。地域研究コンソーシアムとは、世界諸地域の研究に関わる研究組織、教育組織、学会、そして地域研究と密接に関わる民間組織などからなる、新しい型の組織連携である。本シンポジウムがテーマに掲げる地域経済統合とは、それ自体、様々な国、学問領域を跨いだ現代的課題であるといえる。本シンポジウムでは、対象地域や学問領域の異なる専門家の連携による知の相互作用から、新たな知が生まれてくることを期待している。

■ 開催日時
  2010年11月3日(水曜日・文化の日) 13:00-18:00
■ 開催場所
  愛知大学車道校舎
■ 共催組織
  愛知大学国際中国学研究センター
  大阪大学グローバルコラボレーションセンター
  京都大学地域研究統合情報センター
  京都大学東南アジア研究所
  東南アジア学会         (以上50音順)

プログラム
開会挨拶
  13:00-13:10 佐藤元彦(愛知大学長)
基調講演 司会進行:未定
  13:10-13:50 末廣昭(東京大学社会科学研究所)
            「中国と東南アジア:貿易のダイナミズムと大メコン圏(GMS)」
  13:50-14:30 川井伸一(愛知大学経言学部・国際中国学研究センター)
            「中国企案の封外進出と軍南アジアー理論的再検討」
  14:30-14:40 質疑応答
休憩 
  14:40-14:50 休憩10分
パネリスト報告 司会進行:未定
  14:50-15:10 大橋英夫(専修大学経済学部)
            「中国の対アセアン経済関係」
  15:10-15:30 水野広祐(京都大学東南アジア研究所)
            「経済成長下インドネシアのジレンマ -非工業化 or 聞放均衡経済 ?」
  15:30-15:50 五島文雄(静岡県立大学国際関係学部)
            「大メコン圏における華喬・華人社会の変:日本の対東南アジア政策との関連で」
  15:50-16:10 苑志佳(立正大学経済学部)
            「ASEANに進出した中国系多国籍企業からみた競争力構築について
           -イレギュラー競争優位からレギュラー競争優位ヘの転換は可能かー」
休憩
  16:10-16:20 休憩10分
パネルディスカッション
  16:20-17:55 司会:田中英式(愛知大学経宮学部・国際中国学研究センター)
コメンテーター:清水展(京都大学東南アジア研究所長)
         高橋五郎(愛知大学国際中国学研究センター所長)
         山本一巳(愛知大学現代中国学部・国際中国学研究センター)
閉会挨拶
  17:55-18:00 伊藤利勝(東南アジア学会会長・愛知大学文学部教授)