2010年10月8日

10/17 第49回東南アジア彫刻史研究会

第49回東南アジア彫刻史研究会のお知らせ

科学研究費補助金研究班「南アジアおよび東南アジアにおけるデーヴァラージャ信仰とその造形に関する基礎的研究」(研究代表者肥塚隆)の第49回研究会を上智大学東南アジア考古研究会との共催で以下の通り開催いたします。

会場はいつもの大阪人間科学大学ではなく、上智大学ですので、ご注意ください。

日時:2010年10月17日(日)10:30~17:00

会場:上智大学四谷キャンパス 2号館5階508教室
    (アクセスは末尾をご覧ください)

10:30-12:00

発表者:袋井由布子(和光大学・オープンカレッジ)

題目:南インド現存のパッリッパダイについて

概要:
パッリッパダイは「亡くなった王族を弔う寺院」とされるもので、インド南部、現在のタミルナードゥ州を中心とする地域に建立された独得な寺院である。パッリッパダイの造営は、特に9~13世紀のチョーラ朝において隆盛を見たようで、同王朝のデーヴァラージャ信仰を語る上で常に引き合いに出されながら、その実際の姿が紹介されることは稀である。今回は、このパッリッパダイについて、現地調査報告を基に紹介したい。

13:00-14:30

発表者:松浦史明(上智大学)

題目:アンコールにおける個人崇拝と肖像の作成について

概要:
古代カンボジアにおいては、しばしば「個人名+イーシュヴァラ」という名前をもった尊格が寺院に据えられた。この慣行は、王のみならず 王族や高官の間でも行なわれており、当時の個人崇拝の強さを表すものとされている。他方で、人物の肖像を作り安置することも、わずかではあるが碑文中に言及されている。本発表では、この二つの慣行に関する碑文史料の記事を紹介し、これが時代ごとの王権の消長とどのような関係にあるのかを検討する。

15:00-16:30

発表者:肥塚隆

題目:南アジアにおける支配者の神格化をめぐる諸問題

概要:
インド亜大陸における偶像の起源、支配者の肖像、貨幣と肖像、神像(仏像)と支配者像との異同、支配者像の崇拝などについて、試論を提示する。

休日のため、学内の食堂は営業していませんので、昼食をご持参ください(学内のコンビニは営業しています)。

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【上智大学へのアクセス 】

上智大学のホームページ
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
をご覧ください。

正門を入ってすぐ左側が2号館です。