以下の日程において「カンボジア古典舞踊にみる伝統と社会変容」と題したセミナーを実施いたします。
講師には、プルムソドゥン・アオク(カンボジア古典舞踊家、カンボジア初ゲイ古典舞踊団設立者、TEDスピーカー)お招きし、伝統の継承と革新について議論します。
7月1日(京都大学)、7月3日、4日(立命館大学)にてセミナーを実施いたします。みなさまのお越しをお待ちしております。
[京都大学セミナー]
日時 2019年7月1日 月曜日 11:30-13:00
会場 京都大学 東南アジア地域研究研究所 稲盛財団記念館 2階 201号
題目 Forming Cambodia's First Gay Dance Company
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/2019/07/20190701/
(セミナーは英語で実施します、日本語通訳ありません)。
[立命館大学ワークショップ1]
日時 2019年7月3日 水曜日 16:20-17:50
会場 立命館大学 びわこ草津キャンパス セントラルアーク2階 Beyond Borders Plaza (BBP)
題目 ワークショップ「不屈のナーガ」(実際に身体を使って基本的な所作を体験します)
http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/bkc/
[立命館大学ワークショップ2]
日時 2019年7月4日 木曜日 14:40-16:10
会場 立命館大学 衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館 カンファレンスルーム
題目 ワークショップ「不屈のナーガ」(実際に身体を使って基本的な所作を体験します)
http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
[講師紹介]About Prumsodun Ok
Born to Khmer refugees in the United States, Prumsodun Ok rose from the poverty and violence-stricken inner city of Long Beach to become the new face of Khmer dance. He uses art to heal, illuminate, and empower, reviving the spirit of his people from the enduring forces of conflict. Seen by many as a champion of Khmer culture, he works as an artist, teacher, and writer to shape a world where everyone can blossom into their fullest selves.
Ok’s interdisciplinary performances contemplate the “avant-garde in antiquity,” and have been presented at the Department of Performing Arts (Cambodia), Bangkok Theater Festival – Asia Focus (Thailand), Za-Koenji (Japan), Godrej Leadership Forum (India), Teatro Benito Juarez (Mexico), bhive (Greece), and REDCAT (United States). They have been celebrated as “a vision of elegance and grace” (The Phnom Penh Post) and “Radical Beauty” (The Bangkok Post).
Ok is the recipient of grants and fellowships from TED, MAP Fund, Surdna Foundation, and Dance/USA, and has been a guest speaker and choreographer at California Institute of the Arts, UCLA, Santa Monica College, and Rajabhat University among others. He was also associate artistic director of Khmer Arts, a member of the Alliance for California Traditional Arts’ Board of Directors, and an artist in residence at the Baryshnikov Arts Center in New York. He is the founding artistic director of Prumsodun Ok & NATYARASA, Cambodia’s first gay dance company, which Channel NewsAsia (Singapore) describes as “one of the most revolutionary dance troupes in Cambodia . . . a dance troupe like no other.”
Ok was named an LGBT+ Creative Leader of Tomorrow for The Dots's and WeTransfer’s Championing Diversity. He is the keynote speaker of the Dance/USA Annual Conerence in 2019. His celebrated TED Talk has been translated into more than fifteen languages and viewed more than 2.5 million times across various platforms.
問い合わせ 羽谷沙織(立命館大学国際教育推進機構)hagai[atmark]fc.ritsumei.ac.jp
科学研究費若手研究(B)「カンボジア古典舞踊の観光化:観光舞踊が担う「正しい」クメール文化の表象と妥協」(研究課題/領域番号: 17K13127)
2019年6月19日
2019年6月10日
6/29-30 【再掲】第13回日本カンボジア研究会プログラム
期日: 2019年6月29日(土)および30日(日)
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
☞発表要旨は、こちら
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
☞発表要旨は、こちら
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
☞発表要旨は、こちら
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
☞発表要旨は、こちら
16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
☞発表要旨は、こちら
16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
☞発表要旨は、こちら
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
☞発表要旨は、こちら
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
☞発表要旨は、こちら
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
☞発表要旨は、こちら
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
☞発表要旨は、こちら
以上
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
☞発表要旨は、こちら
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
☞発表要旨は、こちら
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
☞発表要旨は、こちら
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
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16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
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16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
☞発表要旨は、こちら
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
☞発表要旨は、こちら
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
☞発表要旨は、こちら
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
☞発表要旨は、こちら
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
☞発表要旨は、こちら
以上
6/29 発表要旨(1)
松井生子 Matsui Naruko
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニアフェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
Matsui Naruko
"Vietnamese Participation in Theravada Buddhist Rituals: Changes in a Cambodian Village for the Past Decade"
報告者はプレイ・ヴェン州ピアム・チョウ郡の村での2005年から2010年までのフィールドワークをもとに、2011年の日本カンボジア研究会にて「上座仏教との関わり方」というタイトルで、調査村のベトナム人定住者の宗教的実践と民族間関係についての報告をおこなった。道教や儒教の要素が入った大乗仏教を信仰し、祖先祭祀を中心とした宗教的実践をおこなうベトナム人の村人の多くは、当時、彼らがクメール人の宗教と見做す上座仏教に対し距離を置いていた。しかしその後、調査村ではさまざまな変化が生じている。ベトナム人の主たる宗教的実践が祖先祭祀であることに変わりはないが、上座仏教寺院の儀礼に参加するベトナム人が徐々に増加し、上座仏教は彼らにとってより身近なものとなりつつある。本報告では、現在のベトナム人の「上座仏教との関わり方」を取り上げ、過去10年の変化の様相とその背景について考察したい。
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニアフェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
Matsui Naruko
"Vietnamese Participation in Theravada Buddhist Rituals: Changes in a Cambodian Village for the Past Decade"
報告者はプレイ・ヴェン州ピアム・チョウ郡の村での2005年から2010年までのフィールドワークをもとに、2011年の日本カンボジア研究会にて「上座仏教との関わり方」というタイトルで、調査村のベトナム人定住者の宗教的実践と民族間関係についての報告をおこなった。道教や儒教の要素が入った大乗仏教を信仰し、祖先祭祀を中心とした宗教的実践をおこなうベトナム人の村人の多くは、当時、彼らがクメール人の宗教と見做す上座仏教に対し距離を置いていた。しかしその後、調査村ではさまざまな変化が生じている。ベトナム人の主たる宗教的実践が祖先祭祀であることに変わりはないが、上座仏教寺院の儀礼に参加するベトナム人が徐々に増加し、上座仏教は彼らにとってより身近なものとなりつつある。本報告では、現在のベトナム人の「上座仏教との関わり方」を取り上げ、過去10年の変化の様相とその背景について考察したい。
6/29 発表要旨(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
AZUMA Yoshifumi
"Preliminary Findings on the Dispatch Application Drivers in Phnom Penh 2018-9"
本発表は急激に変化する東南アジア都市交通の主役である配車アプリの運転手を調査対象として、その担い手たちの社会経済背景の一端を明らかにすることを目的とする。急激に拡大する首都 プノンペンの公共交通網は貧弱でかつてはモドドップが庶民の足であったが現在は屋根がある交通手段となってきている。
本発表では、日本人が経営するItusmoという配車アプリの協力を得て4万以上の契約者リストから300名のリストをランダムサンプリング方法を用いて抽出して、10問の基本的な質問を電話調査で行った結果183名のサンプルを得た。調査者としてプノンペン大学の4回生を雇用したためか、拒否率は非常に高く2割以上に達した。
予備調査の結果として興味深いのは運転手達の高学歴である。約半数が高校中退か卒業でありスマホを使いこなす能力があるようである。平均年齢は35才であり、家族を持っている者が97%であった。
今回の予備調査では基礎的な人口学的、社会経済的データを得たが、他国との配車アプリ運転手調査との内容比較とも視野に入れつつ、今後の課題としたい。
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
AZUMA Yoshifumi
"Preliminary Findings on the Dispatch Application Drivers in Phnom Penh 2018-9"
本発表は急激に変化する東南アジア都市交通の主役である配車アプリの運転手を調査対象として、その担い手たちの社会経済背景の一端を明らかにすることを目的とする。急激に拡大する首都 プノンペンの公共交通網は貧弱でかつてはモドドップが庶民の足であったが現在は屋根がある交通手段となってきている。
本発表では、日本人が経営するItusmoという配車アプリの協力を得て4万以上の契約者リストから300名のリストをランダムサンプリング方法を用いて抽出して、10問の基本的な質問を電話調査で行った結果183名のサンプルを得た。調査者としてプノンペン大学の4回生を雇用したためか、拒否率は非常に高く2割以上に達した。
予備調査の結果として興味深いのは運転手達の高学歴である。約半数が高校中退か卒業でありスマホを使いこなす能力があるようである。平均年齢は35才であり、家族を持っている者が97%であった。
今回の予備調査では基礎的な人口学的、社会経済的データを得たが、他国との配車アプリ運転手調査との内容比較とも視野に入れつつ、今後の課題としたい。
6/29 発表要旨(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
YAGURA Kenjiro
"Rapid Diffusion of Combine Harvesters in Cambodian Rice Farming: Its Factors and Consequence to Harvesting Service Providers"
近年,農村での人手不足や賃金上昇を背景に,カンボジアでは稲作の機械化が急速に 進行し,とくに請負業者によるコンバインを用いた収穫・脱穀の普及は目覚ましい.本研究は,タケオ州を事例に,コンバインという高額な農業機械への投資を可能とした要因,ならびにその急速な普及が請負業者の経営に及ぼした影響を探った.2018年2・3月にタケオ州で収穫請負業者(計30)を対象に実施した調査から得られたデータを分析した結果,①収穫請負業の非常に高い収益性,②地価上昇を背景とした金融機関からの長期・高額・低金利の融資による資金調達,③ベトナムでの中古品需要の存在が,請負業者のコンバイン購入を可能にしたことが明らかになった.他方で,こうして新規参入が促された結果,業者間の競争が激化し請負料金の低下が進行している.コンバイン購入の資本コストも控除すれば赤字となり,購入資金を借入に依存した請負業者の債務問題が今後続出することが懸念される.
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
YAGURA Kenjiro
"Rapid Diffusion of Combine Harvesters in Cambodian Rice Farming: Its Factors and Consequence to Harvesting Service Providers"
近年,農村での人手不足や賃金上昇を背景に,カンボジアでは稲作の機械化が急速に 進行し,とくに請負業者によるコンバインを用いた収穫・脱穀の普及は目覚ましい.本研究は,タケオ州を事例に,コンバインという高額な農業機械への投資を可能とした要因,ならびにその急速な普及が請負業者の経営に及ぼした影響を探った.2018年2・3月にタケオ州で収穫請負業者(計30)を対象に実施した調査から得られたデータを分析した結果,①収穫請負業の非常に高い収益性,②地価上昇を背景とした金融機関からの長期・高額・低金利の融資による資金調達,③ベトナムでの中古品需要の存在が,請負業者のコンバイン購入を可能にしたことが明らかになった.他方で,こうして新規参入が促された結果,業者間の競争が激化し請負料金の低下が進行している.コンバイン購入の資本コストも控除すれば赤字となり,購入資金を借入に依存した請負業者の債務問題が今後続出することが懸念される.
6/29 発表要旨(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
"Return to Education and Labor Market in Cambodia: Evidence form Labor Force Survey 2012"
This paper mainly estimates the returns to education employing the standard Mincerian function using the latest Cambodian labor force survey 2012, where the dependent variable is the natural logarithm of earnings and independent variables include years of schooling or educational attainment and potential experience. The paper also examines the effect of foreign language skills on earnings. This paper is divided into 3 sections. The first section examines Cambodia’s labor markets. The second section explores the econometric model, in particular, Mincerian function to estimate returns to education using the latest labor force survey conducted in 2012. We find that for employed persons with an educational level lower than or equal to grade 12 it is about 3.3 percent; but it is higher for males. The annualized rate of return to education for undergraduate level was approximately 17 percent. Regarding language skill, we find that people who hold a bachelor degree and can speak English can earn more than those who can speak only Khmer language. There is also a significant wage gap between bachelor holders and high school certificate holders at a ratio of 1.9. The third section will explore current education policies in Cambodia.
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
"Return to Education and Labor Market in Cambodia: Evidence form Labor Force Survey 2012"
This paper mainly estimates the returns to education employing the standard Mincerian function using the latest Cambodian labor force survey 2012, where the dependent variable is the natural logarithm of earnings and independent variables include years of schooling or educational attainment and potential experience. The paper also examines the effect of foreign language skills on earnings. This paper is divided into 3 sections. The first section examines Cambodia’s labor markets. The second section explores the econometric model, in particular, Mincerian function to estimate returns to education using the latest labor force survey conducted in 2012. We find that for employed persons with an educational level lower than or equal to grade 12 it is about 3.3 percent; but it is higher for males. The annualized rate of return to education for undergraduate level was approximately 17 percent. Regarding language skill, we find that people who hold a bachelor degree and can speak English can earn more than those who can speak only Khmer language. There is also a significant wage gap between bachelor holders and high school certificate holders at a ratio of 1.9. The third section will explore current education policies in Cambodia.
6/29 発表要旨(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
TAKATA Tomohito
"Khmer Style Buddha Statues Found in Laos, Especially Those from Luang Prabang"
クメール王朝が現在のカンボジア領外のどこまで力を及ぼしていたのか、それは政治権力だったのかあるいは文化的影響力のみだったのか議論がある。この様な論点を検討する1ケースとして今回はクメール文化とは縁がないと見られているラオス北部の旧都ルアンプラバーンで見つかったクメール様式の仏像を取り上げ、その様式的な検討とクメール文化流入の経路の推定を行いたい。
ルアンプラバーンでは、クメール様式の仏像が寺院およびロイヤルパレス博物館の収蔵庫にあることが調査によって確認できた。しかしこれらの仏像が本来安置されていたはずの宗教施設つまりクメール式の祠堂建築は見つかっていない。また、ルアンプラバーンではほとんどの仏像が15世紀以降のものと見られ、12世紀に遡るクメール様式の仏像をどう解釈したらいいのだろうか。
以上のような点から、これらのクメール仏の詳細を検討しておくことは重要である。また、ラオス国内でのクメール遺跡の分布など考古学的な情報等についても意見交換ができたらと考えている。
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
TAKATA Tomohito
"Khmer Style Buddha Statues Found in Laos, Especially Those from Luang Prabang"
クメール王朝が現在のカンボジア領外のどこまで力を及ぼしていたのか、それは政治権力だったのかあるいは文化的影響力のみだったのか議論がある。この様な論点を検討する1ケースとして今回はクメール文化とは縁がないと見られているラオス北部の旧都ルアンプラバーンで見つかったクメール様式の仏像を取り上げ、その様式的な検討とクメール文化流入の経路の推定を行いたい。
ルアンプラバーンでは、クメール様式の仏像が寺院およびロイヤルパレス博物館の収蔵庫にあることが調査によって確認できた。しかしこれらの仏像が本来安置されていたはずの宗教施設つまりクメール式の祠堂建築は見つかっていない。また、ルアンプラバーンではほとんどの仏像が15世紀以降のものと見られ、12世紀に遡るクメール様式の仏像をどう解釈したらいいのだろうか。
以上のような点から、これらのクメール仏の詳細を検討しておくことは重要である。また、ラオス国内でのクメール遺跡の分布など考古学的な情報等についても意見交換ができたらと考えている。
6/29 発表要旨(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
INOUE Ko
"Ecological Perspective on Expressive Words in Brau-Krung Language"
カンボジアの少数民族クルン人のあいだで話されているブラウクルン語は、同系統のモン・クメール諸語および地域的に近い他系統諸語がそうであるように、表出的な言葉(expressive words: 擬音・擬態語に代表される感覚や感情の表出性が顕著な言葉)が多いように見受けられる。本発表では、環境のもろもろを知覚する身体の視点からブラウクルン語の擬音・擬態語を探った現地調査の結果をもとに、同語の音韻論的な感性という要因と、表出的なフレージングという要因をさらに考慮した発展的な研究が必要であることを述べる。研究の全体的な目標は、クルンの村落にみられる在来的な言葉・声の表現の美学的理解にある。発表者が専攻してきた民族音楽学によるアプローチと、新たに学ぼうとしている言語学的アプローチ(Williamsらの「文法の感性論」: aesthetics of grammarなど)をいかに適切に用いるかというディシプリン上の摸索を抱えながらではあるが、映像・音声データを含む具体的な話例・語例を多く取り上げることに力点をおいた報告としたい。
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
INOUE Ko
"Ecological Perspective on Expressive Words in Brau-Krung Language"
カンボジアの少数民族クルン人のあいだで話されているブラウクルン語は、同系統のモン・クメール諸語および地域的に近い他系統諸語がそうであるように、表出的な言葉(expressive words: 擬音・擬態語に代表される感覚や感情の表出性が顕著な言葉)が多いように見受けられる。本発表では、環境のもろもろを知覚する身体の視点からブラウクルン語の擬音・擬態語を探った現地調査の結果をもとに、同語の音韻論的な感性という要因と、表出的なフレージングという要因をさらに考慮した発展的な研究が必要であることを述べる。研究の全体的な目標は、クルンの村落にみられる在来的な言葉・声の表現の美学的理解にある。発表者が専攻してきた民族音楽学によるアプローチと、新たに学ぼうとしている言語学的アプローチ(Williamsらの「文法の感性論」: aesthetics of grammarなど)をいかに適切に用いるかというディシプリン上の摸索を抱えながらではあるが、映像・音声データを含む具体的な話例・語例を多く取り上げることに力点をおいた報告としたい。
6/30 発表要旨(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
"Climate Vulnerability in Cambodia: A Case Study in Koh Kong Province"
This study investigates an urban climate vulnerability in Cambodia by constructing an index to compare three different communes, Smach Meanchey, Daun Tong, and Steong Veng, located in the Khemarak Phoumin district, Koh Kong province. It is found that Daun Tong commune is the most vulnerable location among the three communes, followed by Steong Veng. Besides, vulnerability as Expected Poverty (VEP) is used to measure the vulnerability to poverty, that is, the probability of a household income to fall below the poverty line, as it captures the impact of shocks can be conducted in the cross-sectional study. It applies two poverty thresholds: the national poverty line after taking into account the inflation rate and the international poverty line defined by the World Bank, to look into its sensitivity. By using the national poverty line, the study reveals that more than one-fourth of households are vulnerable to poverty, while the international poverty threshold shows that approximately one-third of households are in peril. With low levels of income inequality, households are not highly sensitive to poverty; however, both poverty thresholds point out that the current urban poor households are more vulnerable than non-poor families.
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
"Climate Vulnerability in Cambodia: A Case Study in Koh Kong Province"
This study investigates an urban climate vulnerability in Cambodia by constructing an index to compare three different communes, Smach Meanchey, Daun Tong, and Steong Veng, located in the Khemarak Phoumin district, Koh Kong province. It is found that Daun Tong commune is the most vulnerable location among the three communes, followed by Steong Veng. Besides, vulnerability as Expected Poverty (VEP) is used to measure the vulnerability to poverty, that is, the probability of a household income to fall below the poverty line, as it captures the impact of shocks can be conducted in the cross-sectional study. It applies two poverty thresholds: the national poverty line after taking into account the inflation rate and the international poverty line defined by the World Bank, to look into its sensitivity. By using the national poverty line, the study reveals that more than one-fourth of households are vulnerable to poverty, while the international poverty threshold shows that approximately one-third of households are in peril. With low levels of income inequality, households are not highly sensitive to poverty; however, both poverty thresholds point out that the current urban poor households are more vulnerable than non-poor families.
6/30 発表要旨(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
KOZAKAI Maki
"A Study of Residential Care Policy in Cambodia: Focusing on UN Documents of Committee on the Rights of the Child"
本研究は社会的養護をめぐる政策を事例にし、どのようにカンボジア政府がレジデンシャル・ケア制度の整備を進めていったのかを明らかにすることを目的とする。国連子どもの権利委員会(CRC)文書の分析を通じて、カンボジア政府が子どもの権利保護を社会的養護政策に取り入れていった過程を検証する。本研究の結果、CRC勧告を受け入れつつ独自のレジデンシャル・ケア関連政策の整備を行った過程が明らかになった。その一方で、家庭に問題がある子どもに対する対策がなされておらず脆弱な子どもたちが発生する原因そのものが隠蔽されている可能性があること、及び国際的な脱施設化の流れをそのまま受け入れ、レジデンシャル・ケア施設がカンボジアにおいてこれまで果たしてきた役割の評価を行っていないという2つの問題点が浮かび上がった。内戦後にレジデンシャル・ケア施設が果たしてきた役割を評価し、カンボジアでの施設ケアの不適切な点及び適正化のために必要な点を議論する試みに意義があると考える。
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
KOZAKAI Maki
"A Study of Residential Care Policy in Cambodia: Focusing on UN Documents of Committee on the Rights of the Child"
本研究は社会的養護をめぐる政策を事例にし、どのようにカンボジア政府がレジデンシャル・ケア制度の整備を進めていったのかを明らかにすることを目的とする。国連子どもの権利委員会(CRC)文書の分析を通じて、カンボジア政府が子どもの権利保護を社会的養護政策に取り入れていった過程を検証する。本研究の結果、CRC勧告を受け入れつつ独自のレジデンシャル・ケア関連政策の整備を行った過程が明らかになった。その一方で、家庭に問題がある子どもに対する対策がなされておらず脆弱な子どもたちが発生する原因そのものが隠蔽されている可能性があること、及び国際的な脱施設化の流れをそのまま受け入れ、レジデンシャル・ケア施設がカンボジアにおいてこれまで果たしてきた役割の評価を行っていないという2つの問題点が浮かび上がった。内戦後にレジデンシャル・ケア施設が果たしてきた役割を評価し、カンボジアでの施設ケアの不適切な点及び適正化のために必要な点を議論する試みに意義があると考える。
6/30 発表要旨(9)
<ポスターセッション>宮城県仙台二華高等学校
Poster Presentations by the Students of Miyagi Prefectural Sendai Nika High School
9-1 佐藤涼香(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
"Setting Rain Gutter in the Water Settlement and Changing Residents‘ Awareness in Tonle Sap
Lake"
カンボジアのトンレサップ湖に存在する水上集落では、下水道が整備されていないため、ボトルウォーターや湖水を利用して生活している。しかし、生活排水や排泄物を湖に垂れ流しにしているため、湖水使用による腹痛、下痢の症状が見られ、それらの症状による医療費や、ボトルウォーターの購入費への負担意識が大きいことが先行研究で判明しており、雨樋を設置して雨水を使うことでそれらを改善する活動を行っている。昨年度カンボジアに行き雨樋を作成した際、実費と理想額に40$程の差があることが分かった。そこで、本研究では、雨樋設置による意識の変化を観察し、住民に雨樋設置を積極的に考えてもらうことと、雨樋設置による利益の明確化を目的として活動を行った。その結果、雨水はそのままの状態では飲用できないが、飲用できれば4か月分のボトルウォーター代で雨樋費用を賄うことができると分かった。また、雨樋設置後に雨樋設置の理想額が10$引きあがったことから、雨樋に有用性を感じたことも分かった。
9-2 齊藤未宇(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
"Improvement of the Rain Gutter System on Tonle Sap Lake"
私はトンレサップ湖の水上集落が抱える衛生的かつ経済的な水問題を、雨水を集めることによって解決しようというプロジェクトの一環で、従来の雨水集積システムを見直す研究をしている。最終的な目標は雨水集積システムを現地に普及させ、現地の人達の力で水問題を解決することである。そのため、設置の簡易化と費用軽減が重要の課題である。
昨年度に我々が実際に現地を訪れ設置した雨水集積システムのモデルは、180度にカットされた2メートル塩ビ管を2本繋ぎ合わせて雨樋を作り、それにL字管・縮小管・ビニール管(ホース)を繋いで20リットルのタンクに雨水を集めるものだ。この設置には約45ドルかかっており、工具も使用したため、改善すべき点がまだ多い。現在はタンクを無料のボトルに変え、ビニール管をボトルに繋ぐ研究に取り組んでいる。今後は工具の使用を抑える方法や、集めた水の水質について研究を進めている。
9-3 馬場彩花(宮城県仙台二華高等学校)
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について
"Relationship between the Sense of Resistance against Organic Compost and the Information Gap"
カンボジアシェムリアップ州の農村、アンコール・クラウ村では上下水道の整備がされておらず、衛生的なトイレの環境が整っていない。村内のトイレ保有家庭は全体の4割に留まっており、残りの住民は野外排泄を行っている。それらの不衛生なトイレ環境が感染症や下痢などの健康被害を引き起こしている可能性が高いと考えられる。
そのため本校では水を使わずに排泄物を分解できるバイオトイレを現地に普及させ、健康被害を縮小させようとしている。
普及には現地住民の理解が必要不可欠である。バイオトイレで処理された排泄物は堆肥として使用することができるため、現地の人が人糞の堆肥を農業に用いることに対して抵抗感を持っているのか、また都市部と農村部間で起こる情報格差によってその抵抗感は変化するのかというテーマで研究を行う。現地住民の生活状況、有機堆肥に対する抵抗感の有無と情報提供後の抵抗感の有無の変化についてアンケート調査を行い検証する。
9-4 丸山千智(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
"Which Kind of Toilet is Suitable for Installing in Poor Houses in Cambodia?"
カンボジアには上下水道が整備されておらず、また貧困のため家庭にトイレがなく野外排泄を行っている例もある。そこで、水や電気を使わずに排泄物を衛生的に処理するトイレをカンボジアの貧困家庭に設置しようと考えた。バイオトイレは、排せつ物を好気性微生物によって分解処理するトイレであるが、カンボジアの人々は排泄後に水でお尻を流す習慣があり、水分量が多くなってしまい処理が適切に行えないのではないかと考えた。ほかに、し尿と便を別々に集め、太陽熱によって便を乾燥させて処理するエコサントイレ(エコロジカル・サニテーショントイレ)が貧困地域に導入されている。従来型のバイオトイレと違って、排せつ物処理の際に攪拌を必要としないエコサントイレのほうが途上国への設置に適しているのではないかと考え比較研究を行った。安全性・利用時の手間・管理の手間・設置費用・維持費用の5つの観点で論文調査による比較とインタビュー調査による検討を行った。
9-5 齋藤萌恵(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
"On the Existence of Personal Habits in Cambodia and the Difference from Japan"
化粧習慣と人の心理との結びつきについて研究する学問が化粧心理学である。私は「化粧」と「心理」という2要素について研究するこの学問に関心を持ったとともに、実際に現地を訪問する機会があったカンボジアには日本同様の身だしなみ習慣が存在しているのか、また日本と比べた時どのような差があるのかについて調べたいとテーマを設定するに至った。
研究では主に日本とカンボジアの中学生を対象としたアンケート調査の結果を使用し、補足としてカンボジアの女性を対象にインタビュー調査も実施した。結果として、カンボジアの身づくろい習慣は「洗顔・入浴」「健康状態の認識」「フレグランス使用」などについては日本と同様の内容が認められたのに対し、「日焼けへの忌避感」や特に男子における「美容への関心」には両国で大きな差がみられた。
今後の方針としては調査項目をさらに絞り、より深い内容となるように吟味していく予定である。また、先行研究を収集し研究意義や方法などをより精査していきたい。
Poster Presentations by the Students of Miyagi Prefectural Sendai Nika High School
9-1 佐藤涼香(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
"Setting Rain Gutter in the Water Settlement and Changing Residents‘ Awareness in Tonle Sap
Lake"
カンボジアのトンレサップ湖に存在する水上集落では、下水道が整備されていないため、ボトルウォーターや湖水を利用して生活している。しかし、生活排水や排泄物を湖に垂れ流しにしているため、湖水使用による腹痛、下痢の症状が見られ、それらの症状による医療費や、ボトルウォーターの購入費への負担意識が大きいことが先行研究で判明しており、雨樋を設置して雨水を使うことでそれらを改善する活動を行っている。昨年度カンボジアに行き雨樋を作成した際、実費と理想額に40$程の差があることが分かった。そこで、本研究では、雨樋設置による意識の変化を観察し、住民に雨樋設置を積極的に考えてもらうことと、雨樋設置による利益の明確化を目的として活動を行った。その結果、雨水はそのままの状態では飲用できないが、飲用できれば4か月分のボトルウォーター代で雨樋費用を賄うことができると分かった。また、雨樋設置後に雨樋設置の理想額が10$引きあがったことから、雨樋に有用性を感じたことも分かった。
9-2 齊藤未宇(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
"Improvement of the Rain Gutter System on Tonle Sap Lake"
私はトンレサップ湖の水上集落が抱える衛生的かつ経済的な水問題を、雨水を集めることによって解決しようというプロジェクトの一環で、従来の雨水集積システムを見直す研究をしている。最終的な目標は雨水集積システムを現地に普及させ、現地の人達の力で水問題を解決することである。そのため、設置の簡易化と費用軽減が重要の課題である。
昨年度に我々が実際に現地を訪れ設置した雨水集積システムのモデルは、180度にカットされた2メートル塩ビ管を2本繋ぎ合わせて雨樋を作り、それにL字管・縮小管・ビニール管(ホース)を繋いで20リットルのタンクに雨水を集めるものだ。この設置には約45ドルかかっており、工具も使用したため、改善すべき点がまだ多い。現在はタンクを無料のボトルに変え、ビニール管をボトルに繋ぐ研究に取り組んでいる。今後は工具の使用を抑える方法や、集めた水の水質について研究を進めている。
9-3 馬場彩花(宮城県仙台二華高等学校)
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について
"Relationship between the Sense of Resistance against Organic Compost and the Information Gap"
カンボジアシェムリアップ州の農村、アンコール・クラウ村では上下水道の整備がされておらず、衛生的なトイレの環境が整っていない。村内のトイレ保有家庭は全体の4割に留まっており、残りの住民は野外排泄を行っている。それらの不衛生なトイレ環境が感染症や下痢などの健康被害を引き起こしている可能性が高いと考えられる。
そのため本校では水を使わずに排泄物を分解できるバイオトイレを現地に普及させ、健康被害を縮小させようとしている。
普及には現地住民の理解が必要不可欠である。バイオトイレで処理された排泄物は堆肥として使用することができるため、現地の人が人糞の堆肥を農業に用いることに対して抵抗感を持っているのか、また都市部と農村部間で起こる情報格差によってその抵抗感は変化するのかというテーマで研究を行う。現地住民の生活状況、有機堆肥に対する抵抗感の有無と情報提供後の抵抗感の有無の変化についてアンケート調査を行い検証する。
9-4 丸山千智(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
"Which Kind of Toilet is Suitable for Installing in Poor Houses in Cambodia?"
カンボジアには上下水道が整備されておらず、また貧困のため家庭にトイレがなく野外排泄を行っている例もある。そこで、水や電気を使わずに排泄物を衛生的に処理するトイレをカンボジアの貧困家庭に設置しようと考えた。バイオトイレは、排せつ物を好気性微生物によって分解処理するトイレであるが、カンボジアの人々は排泄後に水でお尻を流す習慣があり、水分量が多くなってしまい処理が適切に行えないのではないかと考えた。ほかに、し尿と便を別々に集め、太陽熱によって便を乾燥させて処理するエコサントイレ(エコロジカル・サニテーショントイレ)が貧困地域に導入されている。従来型のバイオトイレと違って、排せつ物処理の際に攪拌を必要としないエコサントイレのほうが途上国への設置に適しているのではないかと考え比較研究を行った。安全性・利用時の手間・管理の手間・設置費用・維持費用の5つの観点で論文調査による比較とインタビュー調査による検討を行った。
9-5 齋藤萌恵(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
"On the Existence of Personal Habits in Cambodia and the Difference from Japan"
化粧習慣と人の心理との結びつきについて研究する学問が化粧心理学である。私は「化粧」と「心理」という2要素について研究するこの学問に関心を持ったとともに、実際に現地を訪問する機会があったカンボジアには日本同様の身だしなみ習慣が存在しているのか、また日本と比べた時どのような差があるのかについて調べたいとテーマを設定するに至った。
研究では主に日本とカンボジアの中学生を対象としたアンケート調査の結果を使用し、補足としてカンボジアの女性を対象にインタビュー調査も実施した。結果として、カンボジアの身づくろい習慣は「洗顔・入浴」「健康状態の認識」「フレグランス使用」などについては日本と同様の内容が認められたのに対し、「日焼けへの忌避感」や特に男子における「美容への関心」には両国で大きな差がみられた。
今後の方針としては調査項目をさらに絞り、より深い内容となるように吟味していく予定である。また、先行研究を収集し研究意義や方法などをより精査していきたい。
6/30 発表要旨(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
"Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis"
As most low-income countries are experiencing high fiscal deficit, fiscal consolidation is essential to adhere to fiscal sustainability. However, consolidating government balance sheet is puzzling amid macroeconomic stability. This paper examines the empirical relationship between taxes and expenditures decomposition on economic growth in 21 lower-income countries. Gupta Clements, Baldacci and Mulas-Granados (2005) study the impacts of fiscal consolidation but they restricted taxes in their study. Whereas Nantob (2014) studies only impacts of taxes on economic growth. This paper combines both taxes and government expenditures into one specification. Having this combination, findings would be diving into direct effects of both taxes and expenditure in growth. Fixed Effect estimator is applied along with sensitivity analysis of robust OLS, 2 Stage Least Square (2SLS) and Fixed Effect 2SLS. Empirical findings suggest that a) government size does matter to growth b) public spending on gross capital formation has substantial impact on economic growth with high statistical significance c) government expenditure on goods and services and subsidies exhibits positive impact, regardless strong statistical evidence. While d) interest payment has a robustly negative relationship. Moreover, revenue from the tax on goods and service appears to be a potential resource. Revenue from tax on income, profit, and capital gain, and international trade taxes hamper growth.
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
"Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis"
As most low-income countries are experiencing high fiscal deficit, fiscal consolidation is essential to adhere to fiscal sustainability. However, consolidating government balance sheet is puzzling amid macroeconomic stability. This paper examines the empirical relationship between taxes and expenditures decomposition on economic growth in 21 lower-income countries. Gupta Clements, Baldacci and Mulas-Granados (2005) study the impacts of fiscal consolidation but they restricted taxes in their study. Whereas Nantob (2014) studies only impacts of taxes on economic growth. This paper combines both taxes and government expenditures into one specification. Having this combination, findings would be diving into direct effects of both taxes and expenditure in growth. Fixed Effect estimator is applied along with sensitivity analysis of robust OLS, 2 Stage Least Square (2SLS) and Fixed Effect 2SLS. Empirical findings suggest that a) government size does matter to growth b) public spending on gross capital formation has substantial impact on economic growth with high statistical significance c) government expenditure on goods and services and subsidies exhibits positive impact, regardless strong statistical evidence. While d) interest payment has a robustly negative relationship. Moreover, revenue from the tax on goods and service appears to be a potential resource. Revenue from tax on income, profit, and capital gain, and international trade taxes hamper growth.
7/20-21 東南アジア学会 研究集会(九州地区特別例会)
下記の通り、来たる7月20~21日に、立命館アジア太平洋大学にて、研究集会(九州地区特別例会)を開催することになりました。多くのみなさまに、ご参集いただければと思います。
なお、報告タイトルは、まだいずれも仮題ではありますが、航空券や宿の手配の便宜を考え、現段階でのプログラムをお伝えすることにいたしました。別府は近年、観光客が戻ってきており、週末は宿の予約が難しい場合もあります。お早めにご予約いただくことをお勧めいたします。
確定版の報告タイトル、要旨などは、6月後半にお伝えする予定です。
---------------- 記 ------------------
東南アジア学会、研究集会(九州地区特別例会)プログラム(第一報)
1. 期日
2019年7月20日(土)、21日(日)
なお、この研究集会は、立命館アジア太平洋大学開学20周年事業の一環として、同学ムスリム研究センター(http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/news.html/)との共同開催です。
2. 会場(初日と2日目で、会場が異なる点にご留意ください)
7月20日(土):APUプラザ、2階、セミナールームAおよびB
〒874-0926 大分県別府市京町11
アクセス:http://oibc.jp/access/
7月21日(日):立命館アジア太平洋大学、B棟2階、RCAPS-A会議室
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
アクセス:http://www.apu.ac.jp/home/contents/access.html/
3. テーマ:「身体のポリティクスとポエティクス」
本学会の会員による専門は、おしなべてヒトを扱う学問であると思われる。ヒトを対象にヒトが研究を進める以上、身体をめぐる議論は不可欠なテーマとなるだろう。すなわち、調査対象者の身体性が考察の対象となるのはもちろん、調査者もまた身体をもってフィールドと関わらざるをえない。さらに、東南アジアにおける(もしくは東南アジアに関する)インターネット環境の整備を考慮に入れれば、SNSを通じた調査者と調査対象者のつながりや、Google Mapsのストリート・ビューを利用した疑似的な調査地の踏査など、ヴァーチャルな身体や空間も議論の俎上に載せることが可能と考えられる。
このように「身体」を広く解釈するからには、「ポリティクス」および「ポエティクス」もまた、広く解釈する必要があるだろう。つまり、政治家や官僚の言動といった狭義の政治のみならず、日常にひそむ政治もまた、「ポリティクス」として分析しうる。そして「ポエティクス」も、詩や芸術だけでなく、文化全般の分析に当てはめうる語と考える。
以上のように「身体のポリティクスとポエティクス」を広義に解釈することにより、広範にわたる議論の場となる研究集会を開催したい。
4. 日程案(報告タイトルは、いずれも仮題)
7月20日(土)
14:00-14:15 開会の辞/趣旨説明
14:15-15:15 報告1
井口由布(立命館アジア太平洋大学)
「身体のポリティクスと「女性器切除」:マレーシアの事例から考える」
15:15-16:15 報告2
大形里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼の伝統と現代」
16:15-16:30 休憩
16:30-17:30 報告3
宮地歌織(九州工業大学)
「変容する女子割礼/女性性器切除:ケニア西部の農村部における事例より」
17:30-18:30 報告4 秋保さやか
(明治大学研究知財戦略機構島嶼文化研究所客員研究員、国立民族学博物館外来研究員)
「カンボジア農村における女性のライフコースの変容:月経経験に着目して」
19:30頃~ 懇親会(会場は、別府市街地の飲食店を予定)
7月21日(日)
9:45-10:45 報告5
伊賀司(京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)
「マレーシアにおけるセクシュアリティ・ポリティクスの誕生と変容?:矯正と予防に動く国家、スケープゴートにされ続ける性的マイノリティ」
10:45-11:45 報告6
日向伸介(大阪大学)
「冷戦期タイの都市空間とセクシュアリティ:パッタヤーを事例として」
11:45-12:00 閉会の辞
5. お問い合わせ先
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部
笹川秀夫 sasagawa[atmark]apu.ac.jp
なお、報告タイトルは、まだいずれも仮題ではありますが、航空券や宿の手配の便宜を考え、現段階でのプログラムをお伝えすることにいたしました。別府は近年、観光客が戻ってきており、週末は宿の予約が難しい場合もあります。お早めにご予約いただくことをお勧めいたします。
確定版の報告タイトル、要旨などは、6月後半にお伝えする予定です。
---------------- 記 ------------------
東南アジア学会、研究集会(九州地区特別例会)プログラム(第一報)
1. 期日
2019年7月20日(土)、21日(日)
なお、この研究集会は、立命館アジア太平洋大学開学20周年事業の一環として、同学ムスリム研究センター(http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/news.html/)との共同開催です。
2. 会場(初日と2日目で、会場が異なる点にご留意ください)
7月20日(土):APUプラザ、2階、セミナールームAおよびB
〒874-0926 大分県別府市京町11
アクセス:http://oibc.jp/access/
7月21日(日):立命館アジア太平洋大学、B棟2階、RCAPS-A会議室
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
アクセス:http://www.apu.ac.jp/home/contents/access.html/
3. テーマ:「身体のポリティクスとポエティクス」
本学会の会員による専門は、おしなべてヒトを扱う学問であると思われる。ヒトを対象にヒトが研究を進める以上、身体をめぐる議論は不可欠なテーマとなるだろう。すなわち、調査対象者の身体性が考察の対象となるのはもちろん、調査者もまた身体をもってフィールドと関わらざるをえない。さらに、東南アジアにおける(もしくは東南アジアに関する)インターネット環境の整備を考慮に入れれば、SNSを通じた調査者と調査対象者のつながりや、Google Mapsのストリート・ビューを利用した疑似的な調査地の踏査など、ヴァーチャルな身体や空間も議論の俎上に載せることが可能と考えられる。
このように「身体」を広く解釈するからには、「ポリティクス」および「ポエティクス」もまた、広く解釈する必要があるだろう。つまり、政治家や官僚の言動といった狭義の政治のみならず、日常にひそむ政治もまた、「ポリティクス」として分析しうる。そして「ポエティクス」も、詩や芸術だけでなく、文化全般の分析に当てはめうる語と考える。
以上のように「身体のポリティクスとポエティクス」を広義に解釈することにより、広範にわたる議論の場となる研究集会を開催したい。
4. 日程案(報告タイトルは、いずれも仮題)
7月20日(土)
14:00-14:15 開会の辞/趣旨説明
14:15-15:15 報告1
井口由布(立命館アジア太平洋大学)
「身体のポリティクスと「女性器切除」:マレーシアの事例から考える」
15:15-16:15 報告2
大形里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼の伝統と現代」
16:15-16:30 休憩
16:30-17:30 報告3
宮地歌織(九州工業大学)
「変容する女子割礼/女性性器切除:ケニア西部の農村部における事例より」
17:30-18:30 報告4 秋保さやか
(明治大学研究知財戦略機構島嶼文化研究所客員研究員、国立民族学博物館外来研究員)
「カンボジア農村における女性のライフコースの変容:月経経験に着目して」
19:30頃~ 懇親会(会場は、別府市街地の飲食店を予定)
7月21日(日)
9:45-10:45 報告5
伊賀司(京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)
「マレーシアにおけるセクシュアリティ・ポリティクスの誕生と変容?:矯正と予防に動く国家、スケープゴートにされ続ける性的マイノリティ」
10:45-11:45 報告6
日向伸介(大阪大学)
「冷戦期タイの都市空間とセクシュアリティ:パッタヤーを事例として」
11:45-12:00 閉会の辞
5. お問い合わせ先
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部
笹川秀夫 sasagawa[atmark]apu.ac.jp
2019年6月9日
6/29-30 第13回日本カンボジア研究会プログラム
6/29-30 第13回日本カンボジア研究会プログラム
期日: 2019年6月29日(土)および30日(日)
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
以上
期日: 2019年6月29日(土)および30日(日)
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
以上
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