カンボジアのいま -1993年UNTAC総選挙から25年、カンボジア和平を検証する-
■日時: 2017年10月21日(土)11:00-17:00 (10:45開場、受付開始)
■会場: 上智大学四ッ谷キャンパス6号館4階401
■使用言語: 日本語、英語(英語から日本語のみ同時通訳あり)
■資料代: 一般1,000円、学生700円(カンボジア市民フォーラム会員は無料)
■参加方法: 事前申込み制。カンボジア市民フォーラムのホームページ
(www.pefocj.org)の参加フォームからお申込みください。
(なお、昼休み時間が短いので昼食ご持参でお願いします。)
1993年、カンボジアは内戦後の国連による暫定統治と選挙を経て、国としての再スタートを切りました。その再出発から、四半世紀が経とうとしています。25年でカンボジア社会はどのような変化を遂げたのでしょうか。また、来年の総選挙を控え、カンボジアはどのような方向に向かおうとしているのでしょうか。
本プログラムでは、第一部において、内戦後の復興・開発プロセスを分野別に振り返り、現状と課題を検証します。第二部では、現地からお呼びした2人のゲストの視点を踏まえ、近年のカンボジア政治・社会状況を共有し、2018年の総選挙の見通しや、真に自由かつ公正な選挙が実施できるための条件とその実現可能性を議論します。
総選挙は社会のあらゆるセクターに影響を与えるテーマですので、NGOを含む国際協力や調査・研究、ビジネスなど、カンボジアにご関心のある皆さまの幅広いご参加をお待ちしております。
<プログラム内容>
第一部 分野別報告「カンボジアの人々の暮らし -これまでの変化と現状・課題-」
司会 宇井志緒利(カンボジア市民フォーラム共同代表世話人/立教大学教員)
11:00-11:20 農業・農村開発分野
山崎勝 (カンボジア市民フォーラム世話人/筑波大学大学院博士前期課程/認定NPO法人日本国際ボランティアセンター[JVC] 元カンボジア事業統括)
11:20-11:40 保健分野
虎頭恭子氏(認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会海外事業担当)
11:40-12:00 教育分野
玉利清隆(カンボジア市民フォーラム世話人/公益社団法人シャンティ国際ボランティア会[SVA]カンボジア事務所所長)
12:00-12:30 ディスカッションおよび質疑応答
第二部 国際シンポジウム
13:00-13:15 開会の辞 丸井雅子所員(上智大学アジア文化研究所)
13:15-13:35 イントロダクション映像と趣旨説明
熊岡路矢(カンボジア市民フォーラム共同代表世話人/日本映画大学教員/認定NPO法人JVC前代表理事)
13:35-14:15 基調講演「カンボジアの人権と開発」
講演者:トゥン・サライ代表(カンボジア人権開発協会[ADHOC])
14:15-14:30 メッセージ(調整中)
明石康 元UNTAC事務総長特別代表
今川幸雄 元駐カンボジア特命全権大使
14:30-16:00 パネル・ディスカッション「2018年総選挙に向けて」
■登壇者
コール・パンニャー事務局長(カンボジアにおける自由かつ公正な選挙の
ための委員会[COMFREL])
斉田幸雄課長(外務省アジア大洋州局南部アジア部南東アジア第一課)
米倉雪子氏(昭和女子大学教員)
坂野一生(カンボジア市民フォーラム世話人/国連薬物犯罪事務所コンサルタント/国際協力機構[JICA]カンボジア法制度整備支援プロジェクト元専門家/元国連ボランティアUNTAC選挙部門)
佐藤安信(カンボジア市民フォーラム世話人/東京大学大学院教員/元UNTAC人権担当官/弁護士)
<16:00-16:15 休憩>
16:15-16:40 質疑応答
16:40-16:50 まとめと提言
16:50-17:00 閉会の辞
枝木美香事務局長(認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク)
■主催: 上智大学アジア文化研究所/カンボジア市民フォーラム/
認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク/東京大学大学院総合文化研究科附属グローバル地域研究機構持続的平和研究センター
■助成: 公益財団法人庭野平和財団
■協力: 日本映画大学
■会場へのアクセス:JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅
麹町口・赤坂口から徒歩5分。
(当日は土曜日のため北門は閉門しております。正門からお越しください)
■お問い合わせ:カンボジア市民フォーラム事務局
電話03-3834-2407(水曜日のみ対応可能)
FAX 03-3835-0519
2017年10月9日
2017年7月4日
7/16 カンボジア市民フォーラム「カンボジア政治・人権状況―法整備支援―2018年総選挙に向けて」
カンボジア市民フォーラム/上智大学アジア文化研究所共催
“カンボジアのいま” 「1993年UNTAC総選挙から25年―カンボジア和平を検証する」
2017年度カンボジア連続セミナー第1回
「カンボジア政治・人権状況―法整備支援―2018年総選挙に向けて」
1991年10月23日、21年におよぶ紛争の後、カンボジアの人々、政党4派、国連および超大国、大国によって合意された「カンボジア包括和平協定」がパリで締結されてから26年(昨年2016年が25周年)が経過する。
また1993年5月のUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)管理下での総選挙から来年2018年で25年が経過する。
当フォーラムの創設も1993年であった。カンボジア市民フォーラムでは、今年2017年から18年にかけて、カンボジア紛争から約40年、和平―総選挙から25年の現在、悪化するカンボジア政治・人権状況を検証し、また関連して、カンボジアに関わる日本のODA政策、特に法制化支援を検証する機会を創りたいと考える。
日時: 2017年7月16日(日)13:30-17:00(開場13:15)
会場: 上智大学四谷キャンパス12号館2階201教室
■基調講演
「カンボジアのいま~パリ和平協定とUNTAC総選挙から25年~」
熊岡路矢(カンボジア市民フォーラム共同代表世話人。日本国際ボランティアセンター【JVC】前代表)
■現地から
①「カンボジアの政治状況と2017地方選挙、社会と仏教」
手束耕治(カンボジア宗教省仏教研究所顧問。シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー)
②「現在のカンボジア政治状況をどう見るか」(仮)外務省南東アジア第一課から(予定)
③「日本政府による法整備支援」佐藤安信(東京大学大学院教員)
④「カンボジア総選挙2018に向けて」米倉雪子(昭和女子大学教員)
【参加費】一般 700円 学生 500円 カンボジア市民フォーラム会員無料
【参加方法】お申込みはこちら。事前申込制。
FAXでのお申込みは(1)お名前、(2)ふりがな、(3)ご所属、(4)会員/非会員を明記のうえ03-3835-0519にご送信ください。
【会場アクセス】JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分
【お問い合わせ】 カンボジア市民フォーラム事務局 担当: 近藤
E-mail:pefocj[atmark]hotmail.co.jp TEL 03-3834-2407 FAX 03-3835-0519
“カンボジアのいま” 「1993年UNTAC総選挙から25年―カンボジア和平を検証する」
2017年度カンボジア連続セミナー第1回
「カンボジア政治・人権状況―法整備支援―2018年総選挙に向けて」
1991年10月23日、21年におよぶ紛争の後、カンボジアの人々、政党4派、国連および超大国、大国によって合意された「カンボジア包括和平協定」がパリで締結されてから26年(昨年2016年が25周年)が経過する。
また1993年5月のUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)管理下での総選挙から来年2018年で25年が経過する。
当フォーラムの創設も1993年であった。カンボジア市民フォーラムでは、今年2017年から18年にかけて、カンボジア紛争から約40年、和平―総選挙から25年の現在、悪化するカンボジア政治・人権状況を検証し、また関連して、カンボジアに関わる日本のODA政策、特に法制化支援を検証する機会を創りたいと考える。
日時: 2017年7月16日(日)13:30-17:00(開場13:15)
会場: 上智大学四谷キャンパス12号館2階201教室
■基調講演
「カンボジアのいま~パリ和平協定とUNTAC総選挙から25年~」
熊岡路矢(カンボジア市民フォーラム共同代表世話人。日本国際ボランティアセンター【JVC】前代表)
■現地から
①「カンボジアの政治状況と2017地方選挙、社会と仏教」
手束耕治(カンボジア宗教省仏教研究所顧問。シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー)
②「現在のカンボジア政治状況をどう見るか」(仮)外務省南東アジア第一課から(予定)
③「日本政府による法整備支援」佐藤安信(東京大学大学院教員)
④「カンボジア総選挙2018に向けて」米倉雪子(昭和女子大学教員)
【参加費】一般 700円 学生 500円 カンボジア市民フォーラム会員無料
【参加方法】お申込みはこちら。事前申込制。
FAXでのお申込みは(1)お名前、(2)ふりがな、(3)ご所属、(4)会員/非会員を明記のうえ03-3835-0519にご送信ください。
【会場アクセス】JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分
【お問い合わせ】 カンボジア市民フォーラム事務局 担当: 近藤
E-mail:pefocj[atmark]hotmail.co.jp TEL 03-3834-2407 FAX 03-3835-0519
2017年6月22日
6/24-25 【改訂版】第11回日本カンボジア研究会プログラム
日本カンボジア研究会では、本年度の研究集会を以下の要領でおこないます。カンボジアに関わる話題を広く取り上げて議論するまたとない機会です。昨年は京都で実施しましたが、今年は(一昨年と同じく)東京で行います。
ご多忙とは存じますが、皆さまぜひご参加ください。初日と2日目の午前は基本的に日本語、2日目の午後は英語を使用いたします。
事前の参加登録は必要ありません。また、転送・拡散を大歓迎いたします。
<日時と場所>
6月24日(土)
早稲田大学戸山キャンパス 33号館2階 231教室
6月25日(日)
早稲田大学戸山キャンパス 39号館5階 第5会議室
(日曜日は門が閉まっているため、守衛の方に「カンボジア研究会参加」と声をかけてから入構してください。)
<プログラム>
6月24日(土)
12:00 開場
13:00-13:15 趣旨説明 小林知(京都大学)
13:15-13:55 発表(1)
井上航(国立民族学博物館外来研究員)
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
☞発表要旨は、こちら
13:55-14:35 発表(2)
北川香子(学習院大学・青山学院大学・明治大学非常勤講師)
「マリカ王女の戦い方―ユカントール事件の後に」
☞発表要旨は、こちら
14:35-15:15 発表(3)
石橋弘之(早稲田大学人間総合研究センター)
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
☞発表要旨は、こちら
15:15-15:30 休憩
15:30-16:10 発表(4)
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
☞発表要旨は、こちら
16:10-16:50 発表(5)
大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学研究院)
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
☞発表要旨は、こちら
16:50-17:30 発表(6)
川口正樹(外務省南東アジア第一課)
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
☞発表要旨は、こちら
17:30-17:40 休憩
17:40-18:30 ディスカッション 「2017年コミューン選挙について」
原田至郎(東京大学大学院情報学環准教授)
「カンボジアにおける2017年クム・サンカット評議会選挙の分析」
☞発表要旨は、こちら
東佳史(立命館大学政策科学部)
「Hybrid Democracyの周縁で」
☞発表要旨は、こちら
6月25日(日)
10:00 開場
10:30-11:10 発表(7)
上村未来(上智大学アジア文化研究所)
「カンボジアNGO法制定プロセスにおけるNGOの政治的機能―2008~2015年の動きを中心に」
☞発表要旨は、こちら
11:10-11:50 発表(8)
木口由香(メコン・ウォッチ)
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
☞発表要旨は、こちら
11:50-13:20 昼食
13:20-14:00 発表(9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:00-14:40 発表(10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:40-15:20 発表(11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
☞発表要旨は、こちら
ご多忙とは存じますが、皆さまぜひご参加ください。初日と2日目の午前は基本的に日本語、2日目の午後は英語を使用いたします。
事前の参加登録は必要ありません。また、転送・拡散を大歓迎いたします。
<日時と場所>
6月24日(土)
早稲田大学戸山キャンパス 33号館2階 231教室
6月25日(日)
早稲田大学戸山キャンパス 39号館5階 第5会議室
(日曜日は門が閉まっているため、守衛の方に「カンボジア研究会参加」と声をかけてから入構してください。)
<プログラム>
6月24日(土)
12:00 開場
13:00-13:15 趣旨説明 小林知(京都大学)
13:15-13:55 発表(1)
井上航(国立民族学博物館外来研究員)
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
☞発表要旨は、こちら
13:55-14:35 発表(2)
北川香子(学習院大学・青山学院大学・明治大学非常勤講師)
「マリカ王女の戦い方―ユカントール事件の後に」
☞発表要旨は、こちら
14:35-15:15 発表(3)
石橋弘之(早稲田大学人間総合研究センター)
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
☞発表要旨は、こちら
15:15-15:30 休憩
15:30-16:10 発表(4)
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
☞発表要旨は、こちら
16:10-16:50 発表(5)
大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学研究院)
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
☞発表要旨は、こちら
16:50-17:30 発表(6)
川口正樹(外務省南東アジア第一課)
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
☞発表要旨は、こちら
17:30-17:40 休憩
17:40-18:30 ディスカッション 「2017年コミューン選挙について」
原田至郎(東京大学大学院情報学環准教授)
「カンボジアにおける2017年クム・サンカット評議会選挙の分析」
☞発表要旨は、こちら
東佳史(立命館大学政策科学部)
「Hybrid Democracyの周縁で」
☞発表要旨は、こちら
6月25日(日)
10:00 開場
10:30-11:10 発表(7)
上村未来(上智大学アジア文化研究所)
「カンボジアNGO法制定プロセスにおけるNGOの政治的機能―2008~2015年の動きを中心に」
☞発表要旨は、こちら
11:10-11:50 発表(8)
木口由香(メコン・ウォッチ)
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
☞発表要旨は、こちら
11:50-13:20 昼食
13:20-14:00 発表(9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:00-14:40 発表(10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:40-15:20 発表(11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
☞発表要旨は、こちら
6/24-25 [Revised] Program of the 11th Annual Conference of the Japanese Society for Cambodian Studies
This is to inform you the 11th annual conference of the JACS, which will
be held at Waseda University on June 24-25, 2017. The meeting is opened
to all researchers, students and the public who are interested in
Cambodia.
We would use mainly Japanese during the sessions on the first day and the morning of second day, but English at the afternoon sessions of the second day.
Pre-registration is not required. We will be waiting for your participation!
Date June 24-25, 2017
Venue
June 24, 2017 (Saturday), at Room No. 231, 2nd floor of Building No. 33, Toyama Campus, Waseda University
June 25, 2017 (Sunday), at Room No. 5, 5th floor of Building No. 39, Toyama Campus, Waseda University
(The gate of the Campus is closed on Sunday. Please inform gatekeepers there your participation to the conference of the JACS.)
Program
June 24, 2017 (Saturday)
12:00 Open
13:00-13:15 Opening Remarks by Dr. KOBAYASHI Satoru, Kyoto Unviersity
13:15-13:55 Presentation (1)
Dr. INOUE Ko, visiting researcher, National Museum of Ethnology
“Intimacy, play and bamboos: bamboo percussion and bamboo-tube rice cooking in the indigenous people of northeastern Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
13:55-14:35 Presentation (2)
Dr. KITAGAWA Takako, lecturer of Gakushuin University, Aoyamagakuin University and Meiji University
“Struggle of Princess Malika after l'Affaire Yukanthor”
->Click here for Abstract (in Japanese)
14:35-15:15 Presentation (3)
Dr. ISHIBASHI Hiroyuki, Advanced Research Center for Human Sciences, Waseda University
“On the move and interaction over forest: Historical relationships between the Cardamom Mountains and the Central Plains in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
15:15-15:30 Break
15:30-16:10 Presentation (4)
Dr. SASAGAWA Hideo, College of Asia Pacific Studies, Ritsumeikan Asia Pacific University
“Miscommunication in the Era of Modern Buddhism: How was Cambodia Narrated in Japanese Buddhist Magazines and Books Published before and during WWII?”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:10-16:50 Presentation (5)
Ms. OTSUBO Kanako, Graduate School of Human-environment Studies, Kyushu University
“Cambodian Sangha and its Vicissitudes through an Analysis of Sang Prokas”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:50-17:30 Presentation (6)
Mr. KAWAGUCHI Masaki, Asian and Oceanian Affairs Bureau, Ministry of Foreign Affairs of Japan
“The Situation of Cambodia from 1979 to 1989 (Based on the Book of Prime Minister Samdech Hun Sen)”
->Click here for Abstract (in Japanese)
17:30-17:40 Break
17:40-18:30 Roundtable Discussion on “The Firsthand Analysis of 2017 Commune Election”
Mr. HARADA Shiro, Associate Professor, Interfaculty Initiative in Information Studies, The University of Tokyo
“Analysis of Khum/Sangkat Council Election 2017 in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
Dr. AZUMA Yoshifumi, Professor, School of Policy Science, Ritsumeikan University
“On the Fringe of Hybrid Democracy”
->Click here for Abstract (in Japanese)
June 25, 2017 (Sunday)
10:00 Open
10:30-11:10 Presentation (7)
Ms. KAMIMURA Miku, Institute of Asian, African, and Middle Eastern Studies, Sophia University
“The Political Function of NGOs in the Process of Making NGO Law in Cambodia: Focused on the Period between 2008 to 2015”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:10-11:50 Presentation (8)
Ms. KIGUCHI Yuka, Mekong Watch
“Current Dam Development in the Mekong Region and its Impact on Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:50-13:20 Lunch
13:20-14:00 Presentation (9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:00-14:40 Presentation (10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:40-15:20 Presentation (11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
->Click here for Abstract (in English)
We would use mainly Japanese during the sessions on the first day and the morning of second day, but English at the afternoon sessions of the second day.
Pre-registration is not required. We will be waiting for your participation!
Date June 24-25, 2017
Venue
June 24, 2017 (Saturday), at Room No. 231, 2nd floor of Building No. 33, Toyama Campus, Waseda University
June 25, 2017 (Sunday), at Room No. 5, 5th floor of Building No. 39, Toyama Campus, Waseda University
(The gate of the Campus is closed on Sunday. Please inform gatekeepers there your participation to the conference of the JACS.)
Program
June 24, 2017 (Saturday)
12:00 Open
13:00-13:15 Opening Remarks by Dr. KOBAYASHI Satoru, Kyoto Unviersity
13:15-13:55 Presentation (1)
Dr. INOUE Ko, visiting researcher, National Museum of Ethnology
“Intimacy, play and bamboos: bamboo percussion and bamboo-tube rice cooking in the indigenous people of northeastern Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
13:55-14:35 Presentation (2)
Dr. KITAGAWA Takako, lecturer of Gakushuin University, Aoyamagakuin University and Meiji University
“Struggle of Princess Malika after l'Affaire Yukanthor”
->Click here for Abstract (in Japanese)
14:35-15:15 Presentation (3)
Dr. ISHIBASHI Hiroyuki, Advanced Research Center for Human Sciences, Waseda University
“On the move and interaction over forest: Historical relationships between the Cardamom Mountains and the Central Plains in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
15:15-15:30 Break
15:30-16:10 Presentation (4)
Dr. SASAGAWA Hideo, College of Asia Pacific Studies, Ritsumeikan Asia Pacific University
“Miscommunication in the Era of Modern Buddhism: How was Cambodia Narrated in Japanese Buddhist Magazines and Books Published before and during WWII?”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:10-16:50 Presentation (5)
Ms. OTSUBO Kanako, Graduate School of Human-environment Studies, Kyushu University
“Cambodian Sangha and its Vicissitudes through an Analysis of Sang Prokas”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:50-17:30 Presentation (6)
Mr. KAWAGUCHI Masaki, Asian and Oceanian Affairs Bureau, Ministry of Foreign Affairs of Japan
“The Situation of Cambodia from 1979 to 1989 (Based on the Book of Prime Minister Samdech Hun Sen)”
->Click here for Abstract (in Japanese)
17:30-17:40 Break
17:40-18:30 Roundtable Discussion on “The Firsthand Analysis of 2017 Commune Election”
Mr. HARADA Shiro, Associate Professor, Interfaculty Initiative in Information Studies, The University of Tokyo
“Analysis of Khum/Sangkat Council Election 2017 in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
Dr. AZUMA Yoshifumi, Professor, School of Policy Science, Ritsumeikan University
“On the Fringe of Hybrid Democracy”
->Click here for Abstract (in Japanese)
June 25, 2017 (Sunday)
10:00 Open
10:30-11:10 Presentation (7)
Ms. KAMIMURA Miku, Institute of Asian, African, and Middle Eastern Studies, Sophia University
“The Political Function of NGOs in the Process of Making NGO Law in Cambodia: Focused on the Period between 2008 to 2015”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:10-11:50 Presentation (8)
Ms. KIGUCHI Yuka, Mekong Watch
“Current Dam Development in the Mekong Region and its Impact on Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:50-13:20 Lunch
13:20-14:00 Presentation (9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:00-14:40 Presentation (10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:40-15:20 Presentation (11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
->Click here for Abstract (in English)
6/24 Abstract (Roundtable Discussion 1)
原田至郎
「カンボジアにおける2017年クム・サンカット評議会選挙の分析」
2017年6月4日に投票が行われたカンボジア王国第4期クム・サンカット評議会選挙では、6月25日まで公式結果未確定ではあるが、与党人民党が、2012年の前回選挙に比べて長や評議員の数を大幅に減らしたものの、全体の7割のコミューンで長を確保し、さらに総評議員数でも過半数を超え、2018年1月14日に設定された次回上院間接選挙でも勝てる見込みとなっている。他方、6割を超える得票を狙うとの党首発言が報じられていた野党救国党は、総投票率では、2012年における前身であるサムレンシー党と人権党の合計を大幅に上回ったものの、2013年の国民議会選挙時を下回る見込みとなった。しかしながら、2013年に見られたような選挙結果そのものを否定する声はほとんど聞かれず、選挙運営改革への国際協力を通じた透明性向上の効果も見られると考える。
本報告では、2013年以前の選挙とも比較しつつ、運営上の主要な変更点を示したうえで、今回の選挙の暫定的な分析結果を提示し、2018年7月に予定される国民議会選挙に向けた留意点を提示したい。
「カンボジアにおける2017年クム・サンカット評議会選挙の分析」
2017年6月4日に投票が行われたカンボジア王国第4期クム・サンカット評議会選挙では、6月25日まで公式結果未確定ではあるが、与党人民党が、2012年の前回選挙に比べて長や評議員の数を大幅に減らしたものの、全体の7割のコミューンで長を確保し、さらに総評議員数でも過半数を超え、2018年1月14日に設定された次回上院間接選挙でも勝てる見込みとなっている。他方、6割を超える得票を狙うとの党首発言が報じられていた野党救国党は、総投票率では、2012年における前身であるサムレンシー党と人権党の合計を大幅に上回ったものの、2013年の国民議会選挙時を下回る見込みとなった。しかしながら、2013年に見られたような選挙結果そのものを否定する声はほとんど聞かれず、選挙運営改革への国際協力を通じた透明性向上の効果も見られると考える。
本報告では、2013年以前の選挙とも比較しつつ、運営上の主要な変更点を示したうえで、今回の選挙の暫定的な分析結果を提示し、2018年7月に予定される国民議会選挙に向けた留意点を提示したい。
6/24 Abstract (Roundtable Discussion 2)
東佳史
「Hybrid Democracyの周縁で」
本報告では発表者の2000年代初めからの調査地であるバッタンボン州、サムロット郡でのクム長選挙の素描を行う事を目的とする。1990年代後半にサムロットを支配するクメール・ルージュがCPPに投降してから現地では急激な森林伐採とインフラ整備を伴ったELCによる農園開発が進んでいる。 当然、クム長も皆元KR投降兵士で、初期定住民の多くはKR除隊兵士である。 その後、同地区での平和の定着と他州での人口増・農地所有の偏在化を受けて多くの開拓民が流入し、両住民ともに和平後の地雷原を開墾した土地・荒憮地等を必要とした。その開墾後の農地分配権を握るクム長は絶大な権力があった。両住民共にクム長にはしがらみと恩があり、クム長選ではCPPが圧勝していた地区である。しかし、2017年は、かなりの数のクム長が入れ替わる。各コミューン内訳は、正確には26日のNECからの最終発表を待たねばならないがバッタンボン州全体でも2012年選挙でのCPP102から2017年ではCPP54、CNRP48とすでに大幅に影響力を低下させている。それが平和の定着後に出生した「戦後派」有権者の増加という人口学的要因によるものか、「インフラ開発」による利益誘導という「開発独裁」体制が取るHybrid Democracyの政治経済的限界が露呈したものかは今後の調査を待たねばならない。
「Hybrid Democracyの周縁で」
本報告では発表者の2000年代初めからの調査地であるバッタンボン州、サムロット郡でのクム長選挙の素描を行う事を目的とする。1990年代後半にサムロットを支配するクメール・ルージュがCPPに投降してから現地では急激な森林伐採とインフラ整備を伴ったELCによる農園開発が進んでいる。 当然、クム長も皆元KR投降兵士で、初期定住民の多くはKR除隊兵士である。 その後、同地区での平和の定着と他州での人口増・農地所有の偏在化を受けて多くの開拓民が流入し、両住民ともに和平後の地雷原を開墾した土地・荒憮地等を必要とした。その開墾後の農地分配権を握るクム長は絶大な権力があった。両住民共にクム長にはしがらみと恩があり、クム長選ではCPPが圧勝していた地区である。しかし、2017年は、かなりの数のクム長が入れ替わる。各コミューン内訳は、正確には26日のNECからの最終発表を待たねばならないがバッタンボン州全体でも2012年選挙でのCPP102から2017年ではCPP54、CNRP48とすでに大幅に影響力を低下させている。それが平和の定着後に出生した「戦後派」有権者の増加という人口学的要因によるものか、「インフラ開発」による利益誘導という「開発独裁」体制が取るHybrid Democracyの政治経済的限界が露呈したものかは今後の調査を待たねばならない。
2017年5月22日
6/24-25 第11回日本カンボジア研究会プログラム
日本カンボジア研究会では、本年度の研究集会を以下の要領でおこないます。カンボジアに関わる話題を広く取り上げて議論するまたとない機会です。昨年は京都で実施しましたが、今年は(一昨年と同じく)東京で行います。
ご多忙とは存じますが、皆さまぜひご参加ください。初日と2日目の午前は基本的に日本語、2日目の午後は英語を使用いたします。
事前の参加登録は必要ありません。また、転送・拡散を大歓迎いたします。
<日時と場所>
6月24日(土)
早稲田大学戸山キャンパス 33号館2階 231教室
6月25日(日)
早稲田大学戸山キャンパス 39号館5階 第5会議室
(日曜日は門が閉まっているため、守衛の方に「カンボジア研究会参加」と声をかけてから入構してください。)
<プログラム>
6月24日(土)
12:00 開場
13:00-13:15 趣旨説明 小林知(京都大学)
13:15-13:55 発表(1)
井上航(国立民族学博物館外来研究員)
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
☞発表要旨は、こちら
13:55-14:35 発表(2)
北川香子(学習院大学・青山学院大学・明治大学非常勤講師)
「マリカ王女の戦い方―ユカントール事件の後に」
☞発表要旨は、こちら
14:35-15:15 発表(3)
石橋弘之(早稲田大学人間総合研究センター)
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
☞発表要旨は、こちら
15:15-15:30 休憩
15:30-16:10 発表(4)
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
☞発表要旨は、こちら
16:10-16:50 発表(5)
大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学研究院)
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
☞発表要旨は、こちら
16:50-17:30 発表(6)
川口正樹(外務省南東アジア第一課)
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
☞発表要旨は、こちら
17:30-17:40 休憩
17:40-18:30 ディスカッション 「2017年コミューン選挙について」(登壇者は調整中)
6月25日(日)
10:00 開場
10:30-11:10 発表(7)
上村未来(上智大学アジア文化研究所)
「カンボジアNGO法制定プロセスにおけるNGOの政治的機能―2008~2015年の動きを中心に」
☞発表要旨は、こちら
11:10-11:50 発表(8)
木口由香(メコン・ウォッチ)
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
☞発表要旨は、こちら
11:50-13:20 昼食
13:20-14:00 発表(9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:00-14:40 発表(10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:40-15:20 発表(11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
☞発表要旨は、こちら
ご多忙とは存じますが、皆さまぜひご参加ください。初日と2日目の午前は基本的に日本語、2日目の午後は英語を使用いたします。
事前の参加登録は必要ありません。また、転送・拡散を大歓迎いたします。
<日時と場所>
6月24日(土)
早稲田大学戸山キャンパス 33号館2階 231教室
6月25日(日)
早稲田大学戸山キャンパス 39号館5階 第5会議室
(日曜日は門が閉まっているため、守衛の方に「カンボジア研究会参加」と声をかけてから入構してください。)
<プログラム>
6月24日(土)
12:00 開場
13:00-13:15 趣旨説明 小林知(京都大学)
13:15-13:55 発表(1)
井上航(国立民族学博物館外来研究員)
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
☞発表要旨は、こちら
13:55-14:35 発表(2)
北川香子(学習院大学・青山学院大学・明治大学非常勤講師)
「マリカ王女の戦い方―ユカントール事件の後に」
☞発表要旨は、こちら
14:35-15:15 発表(3)
石橋弘之(早稲田大学人間総合研究センター)
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
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15:15-15:30 休憩
15:30-16:10 発表(4)
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
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16:10-16:50 発表(5)
大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学研究院)
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
☞発表要旨は、こちら
16:50-17:30 発表(6)
川口正樹(外務省南東アジア第一課)
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
☞発表要旨は、こちら
17:30-17:40 休憩
17:40-18:30 ディスカッション 「2017年コミューン選挙について」(登壇者は調整中)
6月25日(日)
10:00 開場
10:30-11:10 発表(7)
上村未来(上智大学アジア文化研究所)
「カンボジアNGO法制定プロセスにおけるNGOの政治的機能―2008~2015年の動きを中心に」
☞発表要旨は、こちら
11:10-11:50 発表(8)
木口由香(メコン・ウォッチ)
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
☞発表要旨は、こちら
11:50-13:20 昼食
13:20-14:00 発表(9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:00-14:40 発表(10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
☞発表要旨は、こちら
14:40-15:20 発表(11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
☞発表要旨は、こちら
6/24-25 Program of the 11th Annual Conference of the Japanese Society for Cambodian Studies
This is to inform you the 11th annual conference of the JACS, which will be held at Waseda University on June 24-25, 2017. The meeting is opened to all researchers, students and the public who are interested in Cambodia.
We would use mainly Japanese during the sessions on the first day and the morning of second day, but English at the afternoon sessions of the second day.
Pre-registration is not required. We will be waiting for your participation!
Date
June 24-25, 2017
Venue
June 24, 2017 (Saturday), at Room No. 231, 2nd floor of Building No. 33, Toyama Campus, Waseda University
June 25, 2017 (Sunday), at Room No. 5, 5th floor of Building No. 39, Toyama Campus, Waseda University
(The gate of the Campus is closed on Sunday. Please inform gatekeepers there your participation to the conference of the JACS.)
Program
June 24, 2017 (Saturday)
12:00 Open
13:00-13:15 Opening Remarks by Dr. KOBAYASHI Satoru, Kyoto Unviersity
13:15-13:55 Presentation (1)
Dr. INOUE Ko, visiting researcher, National Museum of Ethnology
“Intimacy, play and bamboos: bamboo percussion and bamboo-tube rice cooking in the indigenous people of northeastern Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
13:55-14:35 Presentation (2)
Dr. KITAGAWA Takako, lecturer of Gakushuin University, Aoyamagakuin University and Meiji University
“Struggle of Princess Malika after l'Affaire Yukanthor”
->Click here for Abstract (in Japanese)
14:35-15:15 Presentation (3)
Dr. ISHIBASHI Hiroyuki, Advanced Research Center for Human Sciences, Waseda University
“On the move and interaction over forest: Historical relationships between the Cardamom Mountains and the Central Plains in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
15:15-15:30 Break
15:30-16:10 Presentation (4)
Dr. SASAGAWA Hideo, College of Asia Pacific Studies, Ritsumeikan Asia Pacific University
“Miscommunication in the Era of Modern Buddhism: How was Cambodia Narrated in Japanese Buddhist Magazines and Books Published before and during WWII?”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:10-16:50 Presentation (5)
Ms. OTSUBO Kanako, Graduate School of Human-environment Studies, Kyushu University
“Cambodian Sangha and its Vicissitudes through an Analysis of Sang Prokas”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:50-17:30 Presentation (6)
Mr. KAWAGUCHI Masaki, Asian and Oceanian Affairs Bureau, Ministry of Foreign Affairs of Japan
“The Situation of Cambodia from 1979 to 1989 (Based on the Book of Prime Minister Samdech Hun Sen)”
->Click here for Abstract (in Japanese)
17:30-17:40 Break
17:40-18:30 Roundtable Discussion on “The Firsthand Analysis of 2017 Commune Election”
June 25, 2017 (Sunday)
10:00 Open
10:30-11:10 Presentation (7)
Ms. KAMIMURA Miku, Institute of Asian, African, and Middle Eastern Studies, Sophia University
“The Political Function of NGOs in the Process of Making NGO Law in Cambodia: Focused on the Period between 2008 to 2015”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:10-11:50 Presentation (8)
Ms. KIGUCHI Yuka, Mekong Watch
“Current Dam Development in the Mekong Region and its Impact on Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:50-13:20 Lunch
13:20-14:00 Presentation (9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:00-14:40 Presentation (10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:40-15:20 Presentation (11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
->Click here for Abstract (in English)
We would use mainly Japanese during the sessions on the first day and the morning of second day, but English at the afternoon sessions of the second day.
Pre-registration is not required. We will be waiting for your participation!
Date
June 24-25, 2017
Venue
June 24, 2017 (Saturday), at Room No. 231, 2nd floor of Building No. 33, Toyama Campus, Waseda University
June 25, 2017 (Sunday), at Room No. 5, 5th floor of Building No. 39, Toyama Campus, Waseda University
(The gate of the Campus is closed on Sunday. Please inform gatekeepers there your participation to the conference of the JACS.)
Program
June 24, 2017 (Saturday)
12:00 Open
13:00-13:15 Opening Remarks by Dr. KOBAYASHI Satoru, Kyoto Unviersity
13:15-13:55 Presentation (1)
Dr. INOUE Ko, visiting researcher, National Museum of Ethnology
“Intimacy, play and bamboos: bamboo percussion and bamboo-tube rice cooking in the indigenous people of northeastern Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
13:55-14:35 Presentation (2)
Dr. KITAGAWA Takako, lecturer of Gakushuin University, Aoyamagakuin University and Meiji University
“Struggle of Princess Malika after l'Affaire Yukanthor”
->Click here for Abstract (in Japanese)
14:35-15:15 Presentation (3)
Dr. ISHIBASHI Hiroyuki, Advanced Research Center for Human Sciences, Waseda University
“On the move and interaction over forest: Historical relationships between the Cardamom Mountains and the Central Plains in Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
15:15-15:30 Break
15:30-16:10 Presentation (4)
Dr. SASAGAWA Hideo, College of Asia Pacific Studies, Ritsumeikan Asia Pacific University
“Miscommunication in the Era of Modern Buddhism: How was Cambodia Narrated in Japanese Buddhist Magazines and Books Published before and during WWII?”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:10-16:50 Presentation (5)
Ms. OTSUBO Kanako, Graduate School of Human-environment Studies, Kyushu University
“Cambodian Sangha and its Vicissitudes through an Analysis of Sang Prokas”
->Click here for Abstract (in Japanese)
16:50-17:30 Presentation (6)
Mr. KAWAGUCHI Masaki, Asian and Oceanian Affairs Bureau, Ministry of Foreign Affairs of Japan
“The Situation of Cambodia from 1979 to 1989 (Based on the Book of Prime Minister Samdech Hun Sen)”
->Click here for Abstract (in Japanese)
17:30-17:40 Break
17:40-18:30 Roundtable Discussion on “The Firsthand Analysis of 2017 Commune Election”
June 25, 2017 (Sunday)
10:00 Open
10:30-11:10 Presentation (7)
Ms. KAMIMURA Miku, Institute of Asian, African, and Middle Eastern Studies, Sophia University
“The Political Function of NGOs in the Process of Making NGO Law in Cambodia: Focused on the Period between 2008 to 2015”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:10-11:50 Presentation (8)
Ms. KIGUCHI Yuka, Mekong Watch
“Current Dam Development in the Mekong Region and its Impact on Cambodia”
->Click here for Abstract (in Japanese)
11:50-13:20 Lunch
13:20-14:00 Presentation (9)
Mr. Chou Phanith, Graduate School of International Development, Nagoya University
“Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:00-14:40 Presentation (10)
Dr. Thath Rido, Faculty of Economics, Meiji Gakuin University
“An Overview of Microfinance in Cambodia”
->Click here for Abstract (in English)
14:40-15:20 Presentation (11)
Dr. Samreth Sovannroeun, Graduate School of Humanity and Social Science, Saitama University
“Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province”
->Click here for Abstract (in English)
6/24 Abstract 1
井上航
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
発表者は2011年度から2015年度にかけて、カンボジア北東部ラタナキリ州のクルン人の一村落にて、博士論文のためのフィールドワークを行った。民族音楽学という専門領域になるが、住み込み、参与観察、民族誌という研究方法で臨んでいる。本発表は、陸稲の収穫にともなう祭祀で大勢の人が畑に集まったときに見られる竹筒打奏と竹筒飯をとりあげる。竹筒打奏は、ほとんど加工しない竹筒(節間70cm程度)の両端で手による打音を出し、竹筒に共鳴させて楽しむものである。竹筒飯は、節間にもち米を入れて炊き、竹皮をむいて円筒形を保っている飯をバナナのようにほおばるものである(クメールの郷土食にも似たものがある)。いずれも、発表者の調査地では上記の祭祀の「風物詩」的なものだが、常に見られるわけではなく、その場の気分次第というところがある。
多くの竹にふれる竹筒飯づくりの作業があった場では竹筒打奏もよく見られることに注目し、場の出来事のなかで両者をつなぐものは何かを考える。竹と人、人と人の関係にみる親密さ、ノンヴァーバルな感性的経験などを論点として、それらの理解や記述の問題も展望したい。
「親密さと遊びと竹―カンボジア北東部山地民村落の竹筒打奏・竹筒飯から」
発表者は2011年度から2015年度にかけて、カンボジア北東部ラタナキリ州のクルン人の一村落にて、博士論文のためのフィールドワークを行った。民族音楽学という専門領域になるが、住み込み、参与観察、民族誌という研究方法で臨んでいる。本発表は、陸稲の収穫にともなう祭祀で大勢の人が畑に集まったときに見られる竹筒打奏と竹筒飯をとりあげる。竹筒打奏は、ほとんど加工しない竹筒(節間70cm程度)の両端で手による打音を出し、竹筒に共鳴させて楽しむものである。竹筒飯は、節間にもち米を入れて炊き、竹皮をむいて円筒形を保っている飯をバナナのようにほおばるものである(クメールの郷土食にも似たものがある)。いずれも、発表者の調査地では上記の祭祀の「風物詩」的なものだが、常に見られるわけではなく、その場の気分次第というところがある。
多くの竹にふれる竹筒飯づくりの作業があった場では竹筒打奏もよく見られることに注目し、場の出来事のなかで両者をつなぐものは何かを考える。竹と人、人と人の関係にみる親密さ、ノンヴァーバルな感性的経験などを論点として、それらの理解や記述の問題も展望したい。
6/24 Abstract 2
北川香子
「マリカ王女の戦い方-ユカントール事件の後に」
マリカ王女(1872~1951年)はノロドム王の王女であり、同じくノロドム王の子で、フランスの植民地支配に抗議して失脚したユカントール王子の妃でもある。マリカ王女の娘たち、ピンピエン王女とペンポ王女は、独立後のカンボジア王国で要職をつとめた。マリカ王女自身も、古典文学『コーキー物語』や歴史教科書の編纂、マリカ女学校の創設などの業績が知られている。しかしながら、Justin CorfieldとLaura SummersによるHistorical Dictionary of Cambodia(2003年)にマリカ王女の項目はなく、管見の限りではあるが、マリカ王女を中心的に取り上げた研究もない。彼女については、ユカントール事件に関する記述や、カンボジア文学史、教育史の周辺に名前が出てくる程度の情報しか得られない。その背景には、植民地期のカンボジアに関する歴史研究自体が手薄で、女性であるマリカ王女にはなかなか視線が向けられない、という事情があるであろう。プノム・ペンの国立公文書館には、ユカントール王子の亡命後、カンボジア国内に残ったマリカ王女が、子どもたちを育てていくための財源を確保するために、フランス植民地当局や閣僚評議会、カンボジア王と取り交わした相当量の書簡類が収められている。本報告では現時点におけるこれらの文書類の分析結果から、いままで全く光が当てられてこなかった、植民地期カンボジア社会史の一側面を呈示したい。
「マリカ王女の戦い方-ユカントール事件の後に」
マリカ王女(1872~1951年)はノロドム王の王女であり、同じくノロドム王の子で、フランスの植民地支配に抗議して失脚したユカントール王子の妃でもある。マリカ王女の娘たち、ピンピエン王女とペンポ王女は、独立後のカンボジア王国で要職をつとめた。マリカ王女自身も、古典文学『コーキー物語』や歴史教科書の編纂、マリカ女学校の創設などの業績が知られている。しかしながら、Justin CorfieldとLaura SummersによるHistorical Dictionary of Cambodia(2003年)にマリカ王女の項目はなく、管見の限りではあるが、マリカ王女を中心的に取り上げた研究もない。彼女については、ユカントール事件に関する記述や、カンボジア文学史、教育史の周辺に名前が出てくる程度の情報しか得られない。その背景には、植民地期のカンボジアに関する歴史研究自体が手薄で、女性であるマリカ王女にはなかなか視線が向けられない、という事情があるであろう。プノム・ペンの国立公文書館には、ユカントール王子の亡命後、カンボジア国内に残ったマリカ王女が、子どもたちを育てていくための財源を確保するために、フランス植民地当局や閣僚評議会、カンボジア王と取り交わした相当量の書簡類が収められている。本報告では現時点におけるこれらの文書類の分析結果から、いままで全く光が当てられてこなかった、植民地期カンボジア社会史の一側面を呈示したい。
6/24 Abstract 3
石橋弘之
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
21世紀初頭のカンボジアは、内戦と政変からの復興と再生の時代から、内戦後の開発の時代へと移行し、市場経済化が進められてきた。開発が政治経済の中心地にある中央部から国境の山岳森林地域へと及び、人と自然の関係が急変するなか、現在の変化を、双方の地域の関係の歴史から理解しようとする議論が展開されている。
しかし、国家の担い手とされてきた多数派民族クメールが主に住む中央部の研究と、国家の周縁にあるとされてきた少数民族が住む山岳森林地域の研究は別々に進められてきた傾向があり、双方の地域の関係は、中心と周縁の二項対立や政治的対立に還元されてきた。
本報告は、カンボジア西方にありタイと国境を接するカルダモン山脈を対象に、山岳森林地域に暮らしてきた人々が、近代から現代の歴史をいかに生きてきたのかを、中央部を対象とした研究も参照して明らかにすることを目指す。具体的には、カルダモン山脈の森をめぐり人々が地域間を移動し交流してきた歴史を、交易品カルダモンの産地の形成、内戦下で森の中に逃げた人々の避難生活を経た生活再建、そして内戦終息後の市場経済化、国家制度の浸透、自然環境の急変への人々の対応の動きから提示する。
「カンボジアの森をめぐる移動と交流―カルダモン山脈と中央平野部の地域間関係史」
21世紀初頭のカンボジアは、内戦と政変からの復興と再生の時代から、内戦後の開発の時代へと移行し、市場経済化が進められてきた。開発が政治経済の中心地にある中央部から国境の山岳森林地域へと及び、人と自然の関係が急変するなか、現在の変化を、双方の地域の関係の歴史から理解しようとする議論が展開されている。
しかし、国家の担い手とされてきた多数派民族クメールが主に住む中央部の研究と、国家の周縁にあるとされてきた少数民族が住む山岳森林地域の研究は別々に進められてきた傾向があり、双方の地域の関係は、中心と周縁の二項対立や政治的対立に還元されてきた。
本報告は、カンボジア西方にありタイと国境を接するカルダモン山脈を対象に、山岳森林地域に暮らしてきた人々が、近代から現代の歴史をいかに生きてきたのかを、中央部を対象とした研究も参照して明らかにすることを目指す。具体的には、カルダモン山脈の森をめぐり人々が地域間を移動し交流してきた歴史を、交易品カルダモンの産地の形成、内戦下で森の中に逃げた人々の避難生活を経た生活再建、そして内戦終息後の市場経済化、国家制度の浸透、自然環境の急変への人々の対応の動きから提示する。
6/24 Abstract 4
笹川秀夫
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
本報告では、第二次世界大戦前から戦時中の日本で刊行された仏教雑誌の記事と、東南アジアの仏教を扱う書籍を対象に、カンボジアがどのように語られたか、あるいは語りえなかったかを検討する。まず、20世紀初頭からのカンボジア仏教界にみられた変化や改革を概観し、日本と同様にカンボジアも近代仏教と呼びうる時代を迎えていたことを把握する。つづいて、戦前の仏教雑誌に掲載されたカンボジア関連の記事を検討し、フランスの学術界とつながりを持っていた人物が、プノンペンの王立図書館や仏教研究所における活動を把握していたことを確認する。さらに、戦時下の日本で刊行された雑誌や書籍の分析から、記事の内容がアンコール遺跡に極端に偏重し、同時代のカンボジアに対する興味を失ったことを指摘し、日本とカンボジアの仏教界が交流や対話を成し遂げられなかったという問題を検討したい。
「近代仏教の時代のすれちがい:戦前、戦中の日本で刊行された仏教雑誌、仏教関連書籍にみるカンボジア関連記事」
本報告では、第二次世界大戦前から戦時中の日本で刊行された仏教雑誌の記事と、東南アジアの仏教を扱う書籍を対象に、カンボジアがどのように語られたか、あるいは語りえなかったかを検討する。まず、20世紀初頭からのカンボジア仏教界にみられた変化や改革を概観し、日本と同様にカンボジアも近代仏教と呼びうる時代を迎えていたことを把握する。つづいて、戦前の仏教雑誌に掲載されたカンボジア関連の記事を検討し、フランスの学術界とつながりを持っていた人物が、プノンペンの王立図書館や仏教研究所における活動を把握していたことを確認する。さらに、戦時下の日本で刊行された雑誌や書籍の分析から、記事の内容がアンコール遺跡に極端に偏重し、同時代のカンボジアに対する興味を失ったことを指摘し、日本とカンボジアの仏教界が交流や対話を成し遂げられなかったという問題を検討したい。
6/24 Abstract 5
大坪加奈子
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
上座仏教社会を対象とした先行研究において、「世俗的秩序」とサンガ(僧団)によって構成される「仏教的秩序」は不可分の関係にあることが指摘されてきた。そして、世俗権力がサンガの保護と浄化を行い、サンガが世俗権力の支配の正統性を保証するという相互依存関係があるとされる。本報告では、カンボジアにおける世俗権力とサンガの具体的な関係性を検討するため、全国幹部僧侶年次会議資料と僧令に着目する。サンガが新たな形で再生したポル・ポト政権崩壊後のカンボジア仏教に焦点を当て、全国幹部僧侶年次会議資料と僧令を検証することで、サンガ上層部の意図、サンガを取り巻く制度や状況の歴史的変遷について明らかにする。なお、本報告のための調査は「ポル・ポト政権後のカンボジアにおける政教関係の解明」(JSPS科研費 JP16H07035)によるものである。1980年代の文献資料については引き続き収集する必要があり、今回の発表は中間報告となる。そのため、今後の研究推進に向けてのご意見やコメントを賜わる場としたい。
「僧令にみるカンボジアのサンガの変遷」
上座仏教社会を対象とした先行研究において、「世俗的秩序」とサンガ(僧団)によって構成される「仏教的秩序」は不可分の関係にあることが指摘されてきた。そして、世俗権力がサンガの保護と浄化を行い、サンガが世俗権力の支配の正統性を保証するという相互依存関係があるとされる。本報告では、カンボジアにおける世俗権力とサンガの具体的な関係性を検討するため、全国幹部僧侶年次会議資料と僧令に着目する。サンガが新たな形で再生したポル・ポト政権崩壊後のカンボジア仏教に焦点を当て、全国幹部僧侶年次会議資料と僧令を検証することで、サンガ上層部の意図、サンガを取り巻く制度や状況の歴史的変遷について明らかにする。なお、本報告のための調査は「ポル・ポト政権後のカンボジアにおける政教関係の解明」(JSPS科研費 JP16H07035)によるものである。1980年代の文献資料については引き続き収集する必要があり、今回の発表は中間報告となる。そのため、今後の研究推進に向けてのご意見やコメントを賜わる場としたい。
6/24 Abstract 6
川口正樹
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
ポル・ポト政権打倒後のヘン・サムリン政権下でのカンボジア情勢につき、フン・セン首相の著作「カンボジアの10年の歩み 1979年~1989年」に基づき発表する。同書は、フン・セン首相自身が、ポル・ポト政権からの解放後、ゼロと言うよりもマイナスからの国作りにつき、政治・軍事、経済、社会・文化の各分野に関して、自身の経験に基づき経済データを挙げながら著したものである。
フン・セン首相は、同書において、国内ではポル・ポト派と戦いつつ、対外的には、東西冷戦構造の中で、シハヌーク殿下との対話を通じた和平を模索する様子を描いており、ポル・ポト派など敵対勢力や米国や中国に対する率直な思いが綴られている。また、カンボジア和平に向けた当時のフン・セン首相の考えが理路整然と、しかし、堅い信念に基づいて書かれている。
カンボジアは、ポル・ポト政権の虐殺、国連PKO、和平後の復興につき書かれた書は少なくないが、ポル・ポト政権崩壊後の1980年代の資料は少ない中、同国の指導者自身による述作であり、貴重な歴史的史料を提供している。
「1979年~1989年のカンボジア情勢(フン・セン首相の著作に基づいて)」
ポル・ポト政権打倒後のヘン・サムリン政権下でのカンボジア情勢につき、フン・セン首相の著作「カンボジアの10年の歩み 1979年~1989年」に基づき発表する。同書は、フン・セン首相自身が、ポル・ポト政権からの解放後、ゼロと言うよりもマイナスからの国作りにつき、政治・軍事、経済、社会・文化の各分野に関して、自身の経験に基づき経済データを挙げながら著したものである。
フン・セン首相は、同書において、国内ではポル・ポト派と戦いつつ、対外的には、東西冷戦構造の中で、シハヌーク殿下との対話を通じた和平を模索する様子を描いており、ポル・ポト派など敵対勢力や米国や中国に対する率直な思いが綴られている。また、カンボジア和平に向けた当時のフン・セン首相の考えが理路整然と、しかし、堅い信念に基づいて書かれている。
カンボジアは、ポル・ポト政権の虐殺、国連PKO、和平後の復興につき書かれた書は少なくないが、ポル・ポト政権崩壊後の1980年代の資料は少ない中、同国の指導者自身による述作であり、貴重な歴史的史料を提供している。
6/25 Abstract 7
上村未来「カンボジアNGO法制定プロセスにおけるNGOの政治的機能-2008~2015年の動きを中心に-」
2015年8月、カンボジアで活動するNGOの登録を義務付ける「NGO法」が制定された。同法は政府が20年越しで成立させたもので、人々の結社の自由や活動スペースを、縮小・抑圧するものだと批判的に語られることが多い。一方で、法案の内容の変遷、どの条項が、どのように変わったのか(あるいは変わらなかったのか)、また法案の内容が変化した背景には何があったのかについて、整理、分析された論稿はまだない。同法の制定プロセスにおいては、カンボジアを支援する諸外国や関連機関を含め、カンボジアのローカルNGOが中心となって提言活動を行い、政府との対話の機会を設けてきた。当事者であるローカルNGOおよび外国NGOは、この法制定の動きをどのように捉え、何に対して、なぜ異議を唱え(あるいは賛同し)、どのように抵抗(あるいは従属)したのか。
本報告は、NGO法制定プロセスにおける政府と市民社会のせめぎ合いを中心に、野党、メディア、国際機関、諸外国など関連アクターの動きを含めて検討し、カンボジアにおけるNGOの政治的機能の考察を試みる。なお、同法は制定までに20年を要したが、本報告では政府が制定の動きを加速させた2008年以降を中心に検討する。
2015年8月、カンボジアで活動するNGOの登録を義務付ける「NGO法」が制定された。同法は政府が20年越しで成立させたもので、人々の結社の自由や活動スペースを、縮小・抑圧するものだと批判的に語られることが多い。一方で、法案の内容の変遷、どの条項が、どのように変わったのか(あるいは変わらなかったのか)、また法案の内容が変化した背景には何があったのかについて、整理、分析された論稿はまだない。同法の制定プロセスにおいては、カンボジアを支援する諸外国や関連機関を含め、カンボジアのローカルNGOが中心となって提言活動を行い、政府との対話の機会を設けてきた。当事者であるローカルNGOおよび外国NGOは、この法制定の動きをどのように捉え、何に対して、なぜ異議を唱え(あるいは賛同し)、どのように抵抗(あるいは従属)したのか。
本報告は、NGO法制定プロセスにおける政府と市民社会のせめぎ合いを中心に、野党、メディア、国際機関、諸外国など関連アクターの動きを含めて検討し、カンボジアにおけるNGOの政治的機能の考察を試みる。なお、同法は制定までに20年を要したが、本報告では政府が制定の動きを加速させた2008年以降を中心に検討する。
6/25 Abstract 8
木口由香
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
メコン河流域でのダム開発の多くは、1950年代に計画されたものである。ベトナム戦争や東西冷戦の影響でその多くは実施されなかったが、ここ10年ほどの流域の電力需要の高まりとベトナムやタイ、中国の投資によって複数のダムの建設が同時進行している。カンボジアでは現在、北東部のセサン川で大規模水力発電ダムの建設が進んでいる。最近、メコン河本流のクラティエ県などでも大型ダム建設に向けた調査が始まることが明らかになった。その調査は国内大手企業が実施する。現状の政治状況で言論の自由に大きな制約がかかる中、カンボジア国内では自国のダム計画について議論を控える傾向が強まっているように思われる。
本発表ではメコン河流域でのダム開発の全体像を概観し、その懸念される問題点とカンボジアへの影響、またカンボジア国内の計画について最近の動向をまとめてみる。さらに、カンボジアの人々にダムのネガティブな影響を伝える際の難しさについても話題提供をしたい。
「メコン河流域でのダム開発の現状とカンボジアへの影響」
メコン河流域でのダム開発の多くは、1950年代に計画されたものである。ベトナム戦争や東西冷戦の影響でその多くは実施されなかったが、ここ10年ほどの流域の電力需要の高まりとベトナムやタイ、中国の投資によって複数のダムの建設が同時進行している。カンボジアでは現在、北東部のセサン川で大規模水力発電ダムの建設が進んでいる。最近、メコン河本流のクラティエ県などでも大型ダム建設に向けた調査が始まることが明らかになった。その調査は国内大手企業が実施する。現状の政治状況で言論の自由に大きな制約がかかる中、カンボジア国内では自国のダム計画について議論を控える傾向が強まっているように思われる。
本発表ではメコン河流域でのダム開発の全体像を概観し、その懸念される問題点とカンボジアへの影響、またカンボジア国内の計画について最近の動向をまとめてみる。さらに、カンボジアの人々にダムのネガティブな影響を伝える際の難しさについても話題提供をしたい。
6/25 Abstract 9
Chou Phanith
"Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia"
Cambodia has the largest areas of pristine tropical forests in mainland Southeast Asia, but the widespread destruction of Cambodia’s forests in recent decades have been seen very obvious. Valuation of Cambodia tropical forests has been traditionally based on a financial appraisal of its timber stock and forest conversion for plantation concessions. Non-timber forest products (NTFPs), which role in the national economy and in the daily life of million rural Cambodia people has mostly overlooked by country’s ruling elite. This study aims to answer three research questions as follows: What is the economic value of NTFPs? How can NTFPs contribute to reduce rural poverty? How can NTFPs contribute to reduce vulnerability to poverty? This study conducted fieldwork in September 2015, March and April 2016. Participatory rural appraisals (PRA) were conducted in four communities in Phnom Prich wildlife Sanctuary. Besides, structured interviews were conducted with 310 households, which were randomly selected from six communities. This study found that the economic values of some NTFPs always go beyond the conventional monetary value. NTFP may not go to be a panacea for poverty alleviation in large scale, but to some extent measurable households can be lifted from poverty or prevented them from slipping deeper into poverty due to four reasons such as contributing to household income, supplying home consumption, reducing the rural poverty rate, reducing the some vulnerability to poverty. The decline in NTFPs leads devastating impacts on the lives of rural families. Therefore, NTFP extraction is strongly encouraged for local communities to sustain their livelihoods. It regards as the sustainable development strategy that government and multi-stakeholders should pay attention.
"Uncovering the Hidden Economic Value of Non-timber Forest Products from Poverty Alleviation Perspective: Evidence from Phnom Prich Wildlife Sanctuary, Mondulkiri, Cambodia"
Cambodia has the largest areas of pristine tropical forests in mainland Southeast Asia, but the widespread destruction of Cambodia’s forests in recent decades have been seen very obvious. Valuation of Cambodia tropical forests has been traditionally based on a financial appraisal of its timber stock and forest conversion for plantation concessions. Non-timber forest products (NTFPs), which role in the national economy and in the daily life of million rural Cambodia people has mostly overlooked by country’s ruling elite. This study aims to answer three research questions as follows: What is the economic value of NTFPs? How can NTFPs contribute to reduce rural poverty? How can NTFPs contribute to reduce vulnerability to poverty? This study conducted fieldwork in September 2015, March and April 2016. Participatory rural appraisals (PRA) were conducted in four communities in Phnom Prich wildlife Sanctuary. Besides, structured interviews were conducted with 310 households, which were randomly selected from six communities. This study found that the economic values of some NTFPs always go beyond the conventional monetary value. NTFP may not go to be a panacea for poverty alleviation in large scale, but to some extent measurable households can be lifted from poverty or prevented them from slipping deeper into poverty due to four reasons such as contributing to household income, supplying home consumption, reducing the rural poverty rate, reducing the some vulnerability to poverty. The decline in NTFPs leads devastating impacts on the lives of rural families. Therefore, NTFP extraction is strongly encouraged for local communities to sustain their livelihoods. It regards as the sustainable development strategy that government and multi-stakeholders should pay attention.
6/25 Abstract 10
Rido Thath
"An Overview of Microfinance in Cambodia"
Microfinance has appeared in Cambodia as an NGO financial program to assist the repatriated soldiers in the early 1990s. Having initially operated under donors’ support, many NGO Microfinance Institutions (MFI) evolve. They become financially independent and are successfully transformed to be commercial banks. Recently, the number of private MFIs have grown significantly having offices in all provinces and serving their main customers, the poor, even in the most remote areas. During almost three decades of existence, there are many favorable and unfavorable development that the MFIs and their customers have faced. In the early stage of transformation to become a commercial bank, many people were worried that those MFIs would cease serving the poor. And recently, as the number of private MFIs increases, so does the number of indebted poor households. And MFIs have been finger-pointed as their loose lending policies and high interest are the main causes of this indebtedness. The government decided to regulate the interest rate by announcing the interest ceiling that is below the rate charged by MFIs, drawing concern about the sustainability of the MFIs, the possibility to access to formal finance by poor households.
"An Overview of Microfinance in Cambodia"
Microfinance has appeared in Cambodia as an NGO financial program to assist the repatriated soldiers in the early 1990s. Having initially operated under donors’ support, many NGO Microfinance Institutions (MFI) evolve. They become financially independent and are successfully transformed to be commercial banks. Recently, the number of private MFIs have grown significantly having offices in all provinces and serving their main customers, the poor, even in the most remote areas. During almost three decades of existence, there are many favorable and unfavorable development that the MFIs and their customers have faced. In the early stage of transformation to become a commercial bank, many people were worried that those MFIs would cease serving the poor. And recently, as the number of private MFIs increases, so does the number of indebted poor households. And MFIs have been finger-pointed as their loose lending policies and high interest are the main causes of this indebtedness. The government decided to regulate the interest rate by announcing the interest ceiling that is below the rate charged by MFIs, drawing concern about the sustainability of the MFIs, the possibility to access to formal finance by poor households.
6/25 Abstract 11
Sovannroeun Samreth
"Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province"
Cambodia has achieved a remarkable economic growth over the last decade. With the average growth rate of around 6% between 2005 and 2015 based on the World Bank’s data, it has moved from the low-income group to the lower middle-income group recently. However, its poverty situation, especially in rural areas, is still a national issue, and poverty reduction is a main strategic objective in the government’s policy agenda. The information on financial diaries of poor households can provide good implications for designing policy to combat poverty. This importance motivates our study and a year-long project of the daily record of financial diaries of poor households in rural Cambodia was proposed. Specifically, the information on income sources, expenditure behaviors, financial transaction, etc., is being recorded. In preparing for this year-long survey, a preliminary survey on randomly selected poor-level-1 households was conducted in 2016. This study introduces the results from this preliminary survey. It includes the information and discussion on household structure, housing condition, education level, employment characteristics, land ownership, income sources, expenditure patterns, access to finance, etc. The implications from the discussion provide various important insights into the livelihood of poor households in rural Cambodia.
"Findings from a Preliminary Survey of Poor Households in Rural Cambodia: A Case of a Commune in Prey Veng Province"
Cambodia has achieved a remarkable economic growth over the last decade. With the average growth rate of around 6% between 2005 and 2015 based on the World Bank’s data, it has moved from the low-income group to the lower middle-income group recently. However, its poverty situation, especially in rural areas, is still a national issue, and poverty reduction is a main strategic objective in the government’s policy agenda. The information on financial diaries of poor households can provide good implications for designing policy to combat poverty. This importance motivates our study and a year-long project of the daily record of financial diaries of poor households in rural Cambodia was proposed. Specifically, the information on income sources, expenditure behaviors, financial transaction, etc., is being recorded. In preparing for this year-long survey, a preliminary survey on randomly selected poor-level-1 households was conducted in 2016. This study introduces the results from this preliminary survey. It includes the information and discussion on household structure, housing condition, education level, employment characteristics, land ownership, income sources, expenditure patterns, access to finance, etc. The implications from the discussion provide various important insights into the livelihood of poor households in rural Cambodia.
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