2010年7月24日
7/22-9/14 国立民族学博物館、企画展「東南アジアのふだん着にみる実情:伝統の布の"いま"」
会期:2010年7月22日(木)~2010年9月14日(火)
場所:国立民族学博物館 企画展示場B
※本館展示の観覧料が必要です。 詳細はこちら
※毎週土曜日は、小学生・中学生・高校生は無料で観覧できます。
チラシダウンロード [PDF:1.9MB]
急激なグローバル化が進展している今日、世界各地で暮らす人びとが着用している衣装の多くは、それぞれの地域や民族のもとで育まれてきた伝統的な衣装から、シャツやブラウス、パンツやスカートといった西洋風の衣装へと変化しています。そうしたなかにあって東南アジアでは、「四角い布」や、四角い布の両端を縫い合わせた「筒型の布」を身にまとうという伝統的なファッション・スタイルが、今なお多くの人びとのあいだでふだん着として受け継がれています。それらの「四角い布」や「筒型の布」は、ともすれば東南アジアの各地、あるいは各民族のもとでつくり続けられてきた伝統的な染織品と見られがちですが、布の糸素材、糸や布の紡織技術、糸や布を染めるための染料や染色技術、布の染織デザインなどは、20世紀後半以降に大きく様変わりをしています。
本企画展では、昨年(2009年)、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー、マレーシア、インドネシアの町の市場や生産現場の村で収集した「四角い布」や「筒型の布」などのふだん着を、収集地、製作地、繊維素材、染織技法、用途、価格などのデータや、現地で撮影した写真とともに展示し、グローバル化が進展するなかで変貌をとげつつある東南アジアの伝統の布の実情を紹介します。
また、本企画展では、試着コーナーを併設しています。「四角い布」や「筒型の布」を、見て! 触れて! 着て! 東南アジアの伝統的なファッション・スタイルを体感してください。