2010年AA春季研究会のお知らせ
1979年のヴェトナムの軍事進攻により民主カンボジアは崩壊し、ヴェトナムの傀儡であるヘン・サムリン政権が誕生、反ヴェトナムの三派政権とヴェトナムとの内戦は1991年のパリ和平協定成立まで続きました。
パリ和平協定後、2年間のUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)統治を経て1993年に国民議会選挙が行われた後は1997年に人民党のフン・センによるクーデターがありましたが、2008年には4度目の国民議会選挙が行われ、複数政党制による定期的選挙は定着し、カンボジアは「内戦の国」から「普通の国」になったように見えます。
しかし、その背後では政権党である人民党の様々な選挙捜査が行われており、選挙管理機関の支配、野党のラジオ・テレビへのアクセスの制限、そして暴力的・司法的手段による対立勢力の排除が行われ、1993年の選挙では380件に及ぶ政党関係者の殺害時間が起こり、2008年の選挙でも6件の殺害事件があったほかに暴力や脅迫、嫌がらせが横行しています。
また、内戦の終息と共にカンボジアには社会的・経済的発展がもたらされましたが、経済的発展により権力者による土地の強制収奪が行われています。
マスコミが取り上げないカンボジアの現状について理解を深めたい方、カンボジアの事を知りたい方の御参加を期待しております。
日時は3月27日(土)の午後2時から。会場は豊島勤労福祉会館第2会議室(最寄駅JR池袋駅)で会費は1000円(飲み物代含む)ですが、ワーキング・プアー(自己申告)は半額となります。