『カンボジア王朝年代記』に関する特別講演会が開催されますので下記の通りお知らせいたします。 ふるってご参加ください
今回は、上智大学国際シンポジウムのために来日されているキン・ソック教授 に、王朝年代記についての特別講演をお願いいたしました。キン教授は、カンボジア生まれで現在はパリに在住し、35年にわたりパリ第6大学 (INALCO)においてカンボジア語・文化の授業を担当してこられました。この『カンボジア王朝年代記』については、日本おいて馴染みがうすく、研究も多くありません。
口承としての『カンボジア王朝年代記』は、なによりも現地語の原史料であり、利用できるのは14世紀半ばからです。現在入手できる『年代記』は19世紀に編纂されたものばかりであり、これらの『年代記』は口承伝承から採話されたものと、かつての旧都ウドーンに保存されていた古文書をもとづき作成されたものとがあります。いずれにせよ、アンコール都城(現在のアンコール・トム)は、1430年最終的にアユタヤ王朝のボーロマラーチャー2世によって襲撃され、 7カ月続いたといわれる包囲作戦の末に徹底的に打ち壊されるのでありました(1431年)。
今回は王朝研究の専門家でいらっしゃるキン教授にその年代記版本の所在地、版本の校訂、その史料的価値と位置づけについてお話しいただきます。カンボジア中世は史料上から暗黒の時代といわれ、世に知られておりません。貴重な機会でございますので、ぜひご出席くださいますようお願い申しあげます。
日時:2010年2月1日(月)18:30-20:00
場所:上智大学中央図書館8階 L-821会議室
テーマ:『カンボジア王朝年代記』の史料的価値をめぐって
講師:キン・ソック教授 (パリ第6大学名誉教授)
著書等:Khin Sok : “Chroniques Royales du Cambodge” Paris, BEFEO, 1998 その他多数の王朝年代記関係論文あり、王朝年代記研究の第一人者
フランス語による講演(日本語通訳付き)
交通案内:JR,地下鉄「四ッ谷駅」下車 徒歩3分
入場無料
連絡先:〒102-8554 千代田区紀尾井町7-1
上智大学アジア人材養成研究センター
Tel.03-3238-4136 Fax.03-3238-4138