東南アジア古代史研究会(第2回)のお知らせ
科研費研究班「東南アジア古代史編年統合研究」(代表者深見純生)の研究会を次のとおり開催いたします。一般の方々にも公開いたしますので、興味をお持ちの方はどうぞご参加ください。
日 時:2013年11月2日(土)午後1時半~5時半
会 場:上智大学2号館5階510室
報告者:佐藤恵子(上智大学アジア文化研究所・客員所員)
題 目:
水利設備建造事業からみたアンコール時代区分に関する一考察
──碑文・考古・建築学的知見によるアプローチ──
概 要:
アンコールの水利設備建造事業は、碑文の分析により、王族が建造に関わったものと、それ以外の官僚・在地の有力者層によるものに分けることができる。これら両者の事業が時代を通じてコンスタントに遂行されたのでないことは、石碑の分布や詩節表現などから明らかになる。本報告では、これら2つのタイプの趨勢に基づいてアンコール史の時代区分を再考したい。
あわせて、水利設備を対象とする本研究は、碑文の他、考古資料や建築学的知見も補助資料として使用してきた。本報告では、このアプローチの有効性と限界についても検討してみたい。
報告者:松浦史明(上智大学アジア文化研究所・客員所員)
題 目:
「真臘伝」を読む
概 要:
中国史料において古代カンボジア地域/国家を指す「真臘」という語は、7世紀以降1000年余りにわたって用いられた。本報告では、とくに正史にみられる「真臘伝」の講読を中心に、真臘関連情報を紹介する。
問合せ先 E-mail :fukami[atmark]andrew.ac.jp(深見純生)