2010年9月20日

10/19-12/5 世界遺産アンコール・ワット展、熊本会場

世界遺産アンコールワット展 -アジアの大地に咲いた神々の宇宙-

期日 平成22年10月19日(火)~12月5日(日)

会場 熊本県立美術館 本館1階 展覧会場

開館時間 午前9時30分〜午後5時15分(入館は午後4時45分まで)

休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)

臨時開館日 11月22日(月)
11月1日(月)は「障がいのある方々の鑑賞デー」(開館時間:10:00-16:30/入館は16:00まで)として開館

観覧料 一般1,200円(1,000円)/高・大学生500円/中学生以下は入場無料
( )は前売・団体20名以上の料金。障がい者手帳をお持ちの方は無料です。
高校生・大学生の前売・団体料金の設定はありません。
本館2F展示室・永青文庫展示室との共通観覧料 1500円(一般)
( )は前売団体20名以上の料金。
障がい者手帳をお持ちの方は無料です。

前売券販売所
熊本交通センター、鶴屋、びぷれす熊日プレイガイド、チケットぴあ[P コード:764−316]、ローソンチケット[ L コード:82827]、セブン- イレブン、JTB・JTB トラベランド・JTB 総合提携店、県庁売店、熊本市役所売店、長崎書店、サンリブシティくまなん、染織工芸サロン和の國コレクション OMO、熊本市内各プレイガイド、熊日販売店、熊本県立劇場、熊本県立美術館などで販売。

主催
熊本県立美術館/熊本日日新聞社/RKK熊本放送/財団法人岡田文化財団
学術監修 石澤良昭(上智大学学長)
特別協賛 イオンクレジットサービス株式会社
協力 上智大学/日本貨物航空株式会社/日本通運株式会社
企画協力  財団法人NHKサービスセンター
後援 外務省/文化庁/カンボジア王国大使館
社団法人日本ユネスコ協会連盟/財団法人日本ユニセフ協会
熊本県文化協会/熊本県市町村教育委員会連絡協議会
熊本県図画工作・美術教育研究会/熊本県高等学校教育研究会
美術・工芸部会/熊本県高等学校文化連盟/熊本県博物館連絡 協議会
NHK熊本放送局/エフエム熊本/FM791
「熊本城400年と熊本ルネッサンス」県民運動本部

解説
 カンボジアの北西部にある「アンコール遺跡群」は、東南アジア最大の規模を誇る文化遺産で、1992年にユネスコの世界遺産に登録されました。なかでも「アンコールワット」は、壮麗な石造寺院と傑出した彫刻群により、その名を広く世界に轟かせています。「アンコール」とはクメール語で「王都」、「ワット」は「寺院」を意味し、「寺院による王の都」と名づけられた、総面積が東西南北2キロ四方にも及ぶ広大な遺跡です。
 6世紀頃にクメール人によって開かれたクメール王国は、アンコールの地を首都とした9世紀からおよそ600年にわたって永く繁栄し、ヒンドゥー教や仏教を母胎としたアンコール文化が華開きました。歴代の王によって神々を祀る大寺院が数多く築かれ、12世紀にはスーリヤヴァルマン2世による「アンコールワット」の建立を機に文化は最高潮に達しています。しかし15世紀以降、侵略や首都の放棄により遺跡は苦難の歴史を辿りましたが、19世紀以降はフランスによる修復・保存が進められ、20世紀後半の内戦を乗り越えて、今日では世界的な知名度を有する文化遺跡となっています。
 本展では、アンコール王朝最盛期の彫刻を中心に、プノンペン国立博物館とシハヌーク・イオン博物館の所蔵する名品67点を公開いたします。代表的な出品作としては、肖像彫刻の白眉である《ジャヤヴァルマン7世の尊顔(頭部)》や、文学者の三島由紀夫が感銘を受けたという大作の彫刻《鎮座する閻魔大王ヤマ王》など、アンコール美術を代表する傑作群をはじめ、上智大学のアンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイ遺跡で発見した11点の仏像群も大きな見どころとなっています。人類の偉大なる遺産に対する国境を越えた熱意と努力が実り、豊麗な姿を蘇らせたアンコール文化の至宝の数々をご堪能いただける絶好の機会と存じます。
 なお、肥後熊本の藩主・加藤清正の家臣、森本儀太夫一久 [もりもとぎだゆうかずひさ]の息子であった森本右近太夫一房[もりもとうこんだゆうかずふさ] が、亡父の菩堤を弔うため1632年にアンコールワットを訪れ、参詣したことを回廊の柱に墨書で記したことが知られており、熊本とも深い縁を感じさせる世界遺産です。