第2回のカンボジア特集研究会は、2008年7月5日(土)~6日(日)、京都大学東南アジア研究所の所内研究会である「大陸部新時代」研究会として実施されました。これも終了した研究会ですが、これまでの足跡として記録を残しておきます。
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第三回「大陸部新時代研究会」のご案内を差し上げます。今回は、第一回に続いて、再びカンボジア研究の特集を行います。ディシプリンや対象とする時代を限定せずに、学際的かつ歴史的な視点から、カンボジア社会とそこに暮らす人々の生活に迫ります。
一日目は、植民地時代に始まる歴史研究から有形・無形の文化財をめぐる研究まで、計5本の発表です。二日目は、視点を現代に転じて、経済学、文化人類学、農学等の分野の発表5本です。カンボジアの国と社会についてじっくりと議論を重ねる得がたい機会です。長丁場の研究会ですが、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【日時】 2008年7月5日(土)~6日(日)
【場所】 京都大学本部キャンパス内、総合研究2号館(旧工学部4号館)、4階東側・大会議室(AA447)
【スケジュール】
<7月5日(土)>
12:50~13:00 趣旨説明
13:00~14:10
高橋宏明(東海大学教養学部)
「フランス植民地期カンボジアにおける中央官僚の特質について」
14:15~15:25
傘谷祐之(名古屋大学大学院法学研究科博士課程)
「フランス植民地期カンボジアにおける司法組織改革 ―1863年から1922年までの時期を中心として―」
15:30~16:40
池上真理子(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士課程)
「カンボジア国内における少数民族クーイの製鉄業 ―フランス植民地期史資料を中心に―」
16:45~17:55
澤田知香(奈良女子大学大学院人間文化研究科博士研究員)
「クメール建築における木造建造物の復原的研究」
18:00~19:10
羽谷沙織(日本学術振興会特別研究員)
「カンボジア古典舞踊教育にみる『クメール文化』の創出」
19:30~ 懇親会
<7月6日(日)>
9:30~10:40
米満愛(神戸大学大学院国際協力研究科博士課程)
「カンボジア縫製業労働者の職務意識 ―意欲的労働力を促す要因は何か―」
10:45~11:55
吉田尚史(早稲田大学大学院文学研究科博士課程/精神科医)
「カンボジア王国の精神医学・医療についての報告」
昼食 ~13:20
13:20~14:30
石川晃士(名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程)
「市場経済移行期におけるカンボジアの農村・農業の変容と農業発展過程に関する研究 ―バッタンバン州の稲作生産システムを事例として―」
14:35~15:45
秋保さやか(筑波大学大学院地域研究研究科博士課程)
「カンボジア農村社会における開発と住民組織 ―タケオ州トラムコック郡の事例から―」
15:50~17:00
佐藤奈穂(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)
「カンボジアにおける死別・離別女性の貧困回避と親族ネットワーク」
総括~17:30