2015年5月25日

6/9 リティ・パン監督 作品上映

リティ・パン監督 作品上映
 『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』
講演『ドキュメンタリーがもつ社会的意義』
国際交流基金アジアセンター文化人招へいプログラム

国際交流基金アジアセンターでは、アジア各国から様々な分野の文化人を招へいする「アジア・文化人招へいプログラム」を実施しており、今般、同プログラムにおいて、カンボジアからカンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリ受賞監督でもあるリティ・パン監督を招へいすることとなりました。
その来日を記念して、京都大学東南アジア研究所にて、作品上映・講演会を以下の通り、実施いたします。オープンな機会ですので、ぜひご参加下さい。

日時:6月9日(火)14:30開場、15:00開演

会場:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階大会議室
アクセス: http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/

プログラム
14:30        開場

15:00‐15:50 開会のあいさつ

『S21クメール・ルージュの虐殺者たち』上映
 2002/フランス/カンボジア語(日本語・英語字幕あり)/101分
http://www.yidff.jp/2003/cat015/03c027.html

 休憩
 17:10‐18:30 講演 『ドキュメンタリーが持つ社会的意義―虐殺の記憶を映画はどう描き、どのように伝えるのか』
質疑応答 モデレーター 小林知(東南アジア研究所)
(フランス語・日本語逐次通訳)

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Rithy Panh(リティ・パン*)監督、  映画製作者、ボパナ視聴覚リソースセンター代表
*日本では「リティ・パニュ」と表記されることもありますが、ご本人の希望で上記の通りの表記としています。

1964生まれ。1989年にフランス・高等映画学院を卒業後、現在までにドキュメンタリー・フィクションを問わず、20作品以上の映画を製作。カンヌ国際映画祭のある視点部門グランプリ受賞作『消えた画クメール・ルージュの真実』等、ドキュメンタリー映画を中心に国際的に高い評価を受けている。映画製作の傍ら、カンボジアの文化・芸術省等と連携し設立した、カンボジアの視聴覚資料を収集・公開する「ボパナ視聴覚リソースセンター」を2006年に設立し代表を務めるほか、「カンボジア・フィルム・コミッション」を設立するなど、カンボジアの映像分野の牽引役として精力的に活動している。

主な映画作品:
2002年 『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』
2003年 『アンコールの人々』
2006年 『紙は余燼(よじん)を包めない』
2013年 『消えた画 クメール・ルージュの真実』

お問い合わせ先:
直井里予 naoiriyo[at]gmail.com 速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp

6/6 2015年度カンボジア連続セミナー第1回

カンボジア市民フォーラム/上智大学アジア文化研究所共催
2015年度 カンボジア連続セミナー 第1回
大型影絵芝居「スバエク・トム」の魅力、伝承する人々

 「スバエク・トム」は、シエムリアプ州で伝承されてきた大型影絵芝居です。
牛の皮に透かし彫りをした人形を操り、ヤシ殻を燃やす炎を光源にしてシルエットを映し出し、リアムケー物語(インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」のカンボジア版)を演じます。1970年まではシエムリアプ州とその近隣で人気を博していましたが、内戦の混乱のため伝承が途切れると、その後の復興は遅れ、また社会の変化に伴い上演機会や形式も変わってきました。
 本セミナーでは、まずスバエク・トムの概要、独特の物語構成について解説します。そして村の一座として活動するティー・チアン一座に焦点をあて、観光客向けの上演や日本からの招聘公演、ワークショップなど新たな需要に対応しながらも、昔からの上演形式を続け、次世代につなげようとする一座の活動を紹介します。

【日時】2015年6月6日(土)15:00-17:00 (開場14:30) 
【場所】上智大学 四谷キャンパス11号館505教室
【アクセス】東京メトロ「四ッ谷」駅から徒歩5分
【参加費】一般 700円 学生 500円 カンボジア市民フォーラム会員無料
【参加方法】事前申込制。参加のお申し込みは、カンボジア市民フォーラムウェブサイト(http://www.pefocj.org/)の専用フォームにて受け付けております。

FAXでのお申込みは(1)お名前、(2)ふりがな、(3)ご所属、(4)会員/非会員を明記のうえ<03-3835-0519>にご送信ください。

【講師】福富友子氏
東京外国語大学非常勤講師/ティー・チアン一座[大型影絵芝居]座員
カンボジアの首都プノンペンに滞在中の1996年、大型影絵芝居スバエク・トムを知る。1997年、スバエク・トム日本公演(公益財団法人現代人形劇センターの招聘)でコーディネーターと通訳を務める。日本公演終了後、シエムリアプ州のティー・チアン一座に入り演技を学ぶ。2000年に帰国して以降は、一座の活動を広めるための裏方にまわる。現在は東京外国語大学非常勤講師。市民講座や小学校等で、カンボジアの生活や影絵芝居に関する講座も行う。

著書『旅の指さし会話帳 カンボジア』(情報センター出版局)
『カンボジアを知るための62章』(共著、明石書店)等

【お問い合わせ】 カンボジア市民フォーラム事務局 担当:上村 
E-mail: pefocj[atmark]hotmail.co.jp TEL: 03-3834-2407  FAX 03-3835-0519

2015年5月21日

6/20-21 第9回日本カンボジア研究会、プログラム

日本カンボジア研究会では、今年度の研究会を以下の日程で開催します。今年は、会場を京都から東京(早稲田大学)へ移しての開催となります。一日目は歴史と社会、2日目は現在の国家と社会との関係を中心に、幅広い話題に対して学際的・多角的な視点から議論を行いたいと思います。

事前の登録などは必要ありません。皆さまのご参加をお待ちしています。

日時:2015年6月20日(土)、21日(日)
場所:早稲田大学戸山キャンパス32号館2階226教室
http://flas.waseda.jp/flas/access/

交通アクセス:
JR山手線 高田馬場駅 徒歩20分
西武線 高田馬場駅 徒歩20分
地下鉄東京メトロ 東西線 早稲田駅 徒歩3分
地下鉄東京メトロ 副都心線 西早稲田駅 徒歩12分
スクールバス 高田馬場駅-早大正門、馬場下町 下車

【6月20日】(土)
12:30 開場

13:00~13:10 開会(趣旨説明)

13:10~14:20 自由発表(1)
傘谷祐之(名古屋大学大学院法学研究科)
「フランス植民地期カンボジアにおける高級司法官
-司法官採用制度の整備と門閥司法官の出現-」
☞発表要旨

14:20~15:30 自由発表(2)
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部)
「第二次世界大戦期のカンボジアに関する基礎研究」
☞発表要旨

15:30~15:40 休憩

15:40~16:50 自由発表(3)
山崎寿美子(筑波大学人文社会系)
「カンボジア北東部の地名にみるラオ語とクメール語の運用(仮)」
☞発表要旨

16:50~18:00 自由発表(4)
小林知(京都大学東南アジア研究所)
「カンボジア農村における宗教的リーダーシップの変容
-アチャー・ヴォアットの経歴分析を中心に-」
☞発表要旨

18:30~ 懇親会

【6月21日】(日)
※日曜日はキャンパスが閉鎖されているため、門の受付で、「カンボジア研究会への参加」とご申告の後に入場していただく必要があります。

10:00 開場

10:30~11:40 自由発表(5)
上村未来(上智大学アジア文化研究所)
「カンボジアにおける土地をめぐる政治
-2012年土地所有権分配政策の意図と波及性-」
☞発表要旨

11:40~13:00 昼食休憩

13:00~14:10 自由発表(6)
大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学府)
「カンボジアの政教関係と寺院の社会活動」
☞発表要旨

14:10~15:20 自由発表(7)
木口由香(特定非営利活動法人メコン・ウォッチ)
「セサン下流2水力発電事業で懸念される環境社会影響について」
☞発表要旨

15:20~16:00 総合討論および諸連絡

6/20 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨1

傘谷祐之(名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期課程)
「フランス植民地期カンボジアにおける高級司法官
-司法官採用制度の整備と門閥司法官の出現-」

 フランス植民地期のカンボジアでは、1922年の司法組織改革により、取消裁判機関(juridiction d'annulation、サラー・ヴィニチャイ)を頂点とする司法組織が完成した。そして、1922年9月15日王令第115号は、司法官の採用に関す る基準や手続きを明確化した。本発表では、まず、同王令および関連する諸王令に基づいて当時の司法官採用制度を整理・検討し、司法官になるためには、所定 の資格(学位)を取得するか、採用試験に合格する必要があったことを示す。次いで、カンボジア国立文書館が所蔵する官報や「個人ファイル(dossier personnel)」等を下に、高級司法官の経歴を分析する。対象とするのは、1923年から1943年までに取消裁判機関の裁判官を務めた19名である。そして、一見すると門地とは無関係に見える司法官採用制度の下で、王族や大臣ら高官の血縁に連なる門閥司法官が出現したことを指摘する。

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6/20 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨2

笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部)
「第二次世界大戦期のカンボジアに関する基礎研究」

 本報告では、第二次世界大戦期のカンボジアにおいて、(1)いつ、何が起きたか、(2)だれが、どのように関わったか、(3)カンボジアにおいて、どのような反応が見られたかという点を検討することを試みる。当該期のカンボジアにおいては、1940年末からのタイ=仏印戦争とその戦争に起因する領土割譲、1941年7月28日からの日本軍による南部仏印進駐、1942年7月のハエム・チアウ比丘の逮捕とそれに反対する傘のデモなど、その後のカンボジア史に大きな影響を与える出来事が起きている。これらの出来事について、カンボジア、プノンペンに所在するカンボジア国立公文書館の資料や、フランス、エクサン=プロヴァンスに所在する国立海外公文書館の資料は、先行研究でもそれなりに利用されてきた。しかし、依然として利用されていない資料も存在し、さらに言語障壁という問題から、日本語の資料や刊行物は、これまでのカンボジア研究でほとんど利用されていない。そこで本報告では、上記3点を検討するにあたって、これら資料や刊行物がもつ価値について議論を進めたい。

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6/20 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨3

山崎寿美子(筑波大学人文社会系)
「カンボジア北東部の地名にみるラオ語とクメール語の運用(仮)」

 本発表では、カンボジア北東部のストゥントラエン州およびラタナキリ州における地名(州名、群名、区名、村名など)に着目し、ラオ語とクメール語の実際の使われ方について検討してみたい。データは、主に、2007年から現在にいたるまで当該地域で継続している調査にもとづき、現地のラオ人やクメール人が日常的に言及する地名や地図上の地名について分析する。1960年代シハヌーク政権下の移住、そして近年、他州から当該地域へのクメール人の移住が進むなか、地名のつけかた、実際の使用法について検討することは、言語の運用はもちろんのこと、カンボジアにおけるラオ人とクメール人の移住の経緯等を明らかにする手がかりとなると考えている。本発表では、資料収集が不十分ではあるものの、これまでの現地調査のデータから、①音の類似あるいは意味の類似にもとづくラオ語からクメール語への変換、②クメール人居住地域におけるクメール語の地名、③ラオ語の地名の定着といった3つの特徴がみてとれることを提示したい。

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6/20 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨4

小林 知(京都大学東南アジア研究所)
「カンボジア農村における宗教的リーダーシップの変容-
アチャー・ヴォアットの経歴分析を中心に」

本発表は、発表者が1990年代末から調査を続けるコンポントム州の農村地域で得た、ヴォアットと呼ばれる仏教施設で儀礼活動を差配する俗人指導者(“アチャー・ヴォアット”)の経歴に関する資料の分析を行い、ヴォアットを中心とした宗教的なリーダーシップをめぐる変化を考える。これは、農村を中心としたカンボジア社会の変化を、リーダーシップの担い手に着目して検討する試みの一部である。カンボジア農村におけるリーダーシップの担い手は誰か。これは、研究者だけでなく、各種の援助活動をカンボジアで実践する者にとっても興味深い問題である。カンボジアでは、伝統的に、フォーマルなリーダーシップの弱さ/不透明さが指摘されてきた。一方で、ヴォアットを中心とした宗教的な紐帯が、特にインフォーマルな領域で農村コミュニティの基盤をつくっているという意見が提出されてきた。しかし、その状況に関する分析は深められていない。本発表は、2000年代に制度化された行政区評議会などの近年のフォーマルなリーダーを含めて、カンボジア農村におけるリーダーシップのあり方をめぐる総合的分析を進める出発点として、宗教的なリーダーシップをめぐる過去と現在の変化を考察する。

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6/21 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨5

上村未来(上智大学アジア文化研究所共同研究所員)
「カンボジアにおける土地をめぐる政治 -2012年土地所有権分配政策の意図と波及性-(仮)」

近年のカンボジアにおける土地問題の状況を背景に、カンボジア政府は、2012年5月 から6月にかけて土地政策を相次いだ発表した。中でも農村部における土地所有権 分配キャンペーンは、数千人の大学生ボランティアを動員して行われ、注目を集めた。 申請者は拙稿(近刊)において、政策文書や首相の政策方針演説を詳細に分析した結果、その目的は翌年の総選挙に向けた支持調達戦略の一部であったことを明らかにした。しかし、資料の制限から、具体的な政策の実施地域には言及できず、土地政策がいかに選挙結果に影響したのかまでは触れることができなかった。
政策の実施地域に関する資料は公開されておらず、筆者も未入手のため、 今後取り組む予定ではあるが、現時点において政策の選挙結果への影響について実証的な分析はできない。しかし、少なくとも明らかになのは、土地問題を抱える地域は政策の対象外になっていたということである。申請者が2010年から調査してきた土地問題の地域も政策の対象外であったが、2013年の選挙においてこの地域は与党が辛勝し、周囲の予想を裏切る結果となった。なぜなら、同地域では、前年の地方選挙で与党が惨敗し、土地問題の政治的影響が大きいと考えられていたからである。本報告ではこの地域における2012年から2013年の選挙結果の変動の背景を、申請者の現地調査結果から明らかにすることを試みる。

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6/21 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨6

大坪加奈子(九州大学大学院人間環境学府)
「カンボジアの政教関係と寺院の社会活動」

大多数の人びとが上座仏教を信仰するカンボジアにおいて、寺院や僧侶は地域社会でさまざまな活動を行ってきたが、1990年代から「社会参加仏教」や「オルタナティブな開発」といった新たな意味付与がなされてきた。活動に従事する僧侶は「開発僧」と称され、タイの事例を参照してカンボジアの事例研究が進められてきた。しかし寺院の社会活動は実に多様であり、援助機関の影響を色濃く受けた国家制度の下で、政府高官、僧侶、地域住民といったそれぞれの関係性が活動にバリエーションを与えているのが内実である。そこでは関与する人びとの思惑はそれぞれ異なるものの、活動の目的が達成されていくという錯綜した状況が見て取れる。そこで本発表では、2012年8月~2013年12月、2014年12月~2015年3月に行った臨地調査で得られた資料をもとに、国家制度の中で行為者がどのように寺院の社会活動に関与し、ズレや矛盾を生成させながらも活動が実施されていくのかを明らかする。

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6//21 第9回日本カンボジア研究会、発表要旨7

木口由香(特定非営利活動法人メコン・ウォッチ)
「セサン下流2水力発電事業で懸念される環境社会影響について」

セサン下流2水力発電所 (LS2)は、カンボジア北東部ストゥントレン州、メコン河の支流セサン川に建設中の大規模ダムである。予定地は、セサン川とスレポック川の合流地点から約1.5km下流、両河川がメコン河本流と合流する約25km上流に位置する。2012年11月、カンボジア政府はLS2の建設を承認しているが、建設されればメコン河下流域全体の漁業や生態系に甚大な影響を及ぼす可能性がある。2012年に米国科学アカデミーの紀要が掲載した論文は、このダムによって、メコン河流域に生息する魚類の9.3%が減少し、50種以上が絶滅の危機に瀕すると予測した。また、ダムは流下する堆積物の量を約6~8%減少させ、メコン河とトンレサップ湖に大きな環境影響を与えることも懸念されている。しかし、このような影響は、カンボジア国内で十分議論されておらず日本でも知られていない。本報告では、この事業の現状について報告し、問題所在について議論したい。

☞プログラムは、こちら

2015年5月14日

Southeast Asian Studies, Vol.4, No.1, Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University,

The Center for Southeast Asian Studies (CSEAS), Kyoto University is
pleased to announce the publication of Vol.4 No.1 of Southeast Asian
Studies.

In the spirit of wanting to foster dialogue and allow as many people to
access our articles, we have made all materials available online for
free downloading.
Below please find the link to our website:
http://englishkyoto-seas.org/
・・・・・・・・・・・
Yagura Kenjiro
Intergenerational Land Transfer in Rural Cambodia since the Late 1980s: Special Attention to the Effect of Labor Migration
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-yagura/

Sasagawa Hideo
The Establishment of the National Language in Twentieth-Century Cambodia: Debates on Orthography and Coinage
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-sasagawa/

Kimura Ehito
The Struggle for Justice and Reconciliation in Post-Suharto Indonesia
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-kimura/

Suh Jiwon
Preemptive Transitional Justice Policies in Aceh, Indonesia
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-suh/

Lisandro E. Claudio
The Anti-Communist Third World: Carlos Romulo and the Other Bandung
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-claudio/

Husni Abu Bakar
Playing along the Perak River: Readings of an Eighteenth-Century Malay State
http://englishkyoto-seas.org/2015/04/vol-4-no-1-abu-bakar/

Book Reviews
Kasian Tejapira
Benedict R. O’G. Anderson. Exploration and Irony in Studies of Siam over Forty Years. Ithaca, NY: Southeast Asia Program, Cornell University, 2014, 166p.

Janet Alison Hoskins
Lauren Meeker. Sounding Out Heritage: Cultural Politics and the Social Practice of Quan Ho Folk Song in Northern Vietnam. Honolulu: University of Hawai‘i Press, 2013, 192p.

Imamura Masao
Mandy Sadan. Being and Becoming Kachin: Histories Beyond the State in the Borderworlds of Burma. Oxford: Oxford University Press, 2013, 470p.

Ken MacLean
Allison J. Truitt. Dreaming of Money in Ho Chi Minh City. Seattle: University of Washington Press, 2013, xii+193p.

Agus Suwignyo
Gerry van Klinken and Ward Berenschot, eds. In Search of Middle Indonesia: Middle Classes in Provincial Towns. Leiden: KITLV Press; Boston: Brill, 2014, xvi+242p.

Chin Hsuen Wei
E. K. Tan. Rethinking Chineseness: Translational Sinophone Identities in the Nanyang Literary World. Amherst, NY: Cambria Press, 2013, xii+260p.

Loh Kah Seng
Michael D. Barr. The Ruling Elite of Singapore: Networks of Power and Influence. London and New York: I. B. Tauris, 2014, 200p.

Kai Chen
Scott A. Hipsher. Business Practices in Southeast Asia: An Interdisciplinary Analysis of Theravada Buddhist Countries. London: Routledge, 2010, 207p.
Juliane Schober. Modern Buddhist Conjunctures in Myanmar: Cultural Narratives, Colonial Legacies, and Civil Society. Honolulu: University of Hawai‘i Press, 2011, 248p.

Woonkyung Yeo
Anthony Reid. To Nation by Revolution: Indonesia in the 20th Century. Singapore: NUS Press, 2011, 348p.

Kosal Path
Andrew Mertha. Brothers in Arms: Chinese Aid to the Khmer Rouge, 1975-1979. Ithaca, NY: Cornell University Press, 2014, 192p.