2012年11月7日

11/12 「メコン流域圏における農林産物リソース・チェーンと土地利用変化の解明」研究会

京都大学東南アジア研究所 平成24年度・公募共同研究
第2回「メコン流域圏における農林産物リソース・チェーンと土地利用変化の解明」研究会

研究会の目的
 研究対象地域であるメコン流域では、2000年代以降、ベトナムで生産されたハイブリッド・トウモロコシ種子を、 ラオスで栽培し、それを中国に販売するといった、国家の枠を越えた農産物流通が見られるようになっている。 この事例では、ラオスの「土地」と「人」というリソースが中国向けに提供されていると捉えられる。ラオスでの トウモロコシ栽培に限らず、メコン流域では様々な農産物の契約栽培や植林事業が展開されている。グローバルな 社会経済と結びついたさまざまな「つながり」が存在し、土地利用を変化させているのである。しかし、その「つながり」 をどのように可視化し、その「つながり」のどこに問題が潜んでいるのか、明らかにする手法はまだ確立されていない。 本研究では、その複雑な「つながり」を「リソース・チェーン」と称し、メコン流域の土地利用を変化させている ドライビング・フォースを解明することを試みる。  今回の研究会では、これまでいろいろなモノ・事象の「つながり」を研究してきた研究者が集まり、「つながり」を 可視化する手法について学問分野を超えて議論を行うことを目的としたい。

日時: 平成24年11月12日(月)13:30~18:00

場所: 京都大学楽友会館 1階会議室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/profile/intro/facilities/kyoshokuin/rakuyu/

プログラム:(講演は、質疑応答を含んだ時間となっています)

13:30~13:45 趣旨説明:リソース・チェーンの概念 横山 智(名古屋大学大学院 環境学研究科 教授)

13:45~14:35 持続可能な資源利用のための国際サプライチェーン分析 中島謙一(国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター 主任研究員)

14:35~15:25 窒素収支モデルの地域環境問題への応用 劉 晨(名古屋大学大学 院環境学研究科 特任准教授)

15:25~15:40 休憩