2011年3月22日

4/9 第52回東南アジア彫刻史研究会

科学研究費補助金研究班「南アジアおよび東南アジアにおけるデーヴァラージャ信仰とその造形に関する基礎的研究」(研究代表者肥塚隆)の研究会を 次の通り開催いたします。一般の方々にも公開していますので、興味のある方にお知らせいただければ幸いです。

日 時:2011年4月9(土)13:30~17:30
会 場:大阪人間科学大学正雀学舎(大阪薫英女子短期大学) 5号館1階第2会議室

発表者:上野邦一(奈良女子大学)

題  目:クメール建築・遺跡のうち不思議で未解明の諸問題

要 旨:クメール建築・遺跡は、多くの解説書が刊行されていて、語り尽くされた感がある。しかし、建築史を学び・研究してきた立場からすると、分からないことの方が多い、と言っても過言ではない。これまであまり議論されてこなかった建築・遺跡、見過ごしてきた遺跡・建築などなど、何が、どこが分かっていないか、私が気が付いた諸問題を提起する。

発表者:下田一太(早稲田大学理工学研究所/日本国政府アンコール遺跡救済チーム)

題 目:クメール古代都市イーシャナプラの基礎研究

概 要:七世紀初頭,チェンラ王朝の王都であったとされるイーシャナプラにおける寺院遺構や都 城の痕跡を対象とした実査より,既往の認識を拡幅する空間的な広がりと多様な土木工作の痕跡が認められている。また,遺跡群内の主要寺院であるプラサート・サンボーにおける考古学的発掘調査からは様々な増改築の痕跡が確認されており,プレ・アンコール期以降においても重要な地方拠点として機能していたことが窺われている。こうした,都城の領域に関する問題と,比較的長期にわたりこの宗教センターが活用されていた可能性について報告したい。また,次期ユネスコ世界遺産の候補地とされている,本遺跡群の保全活動の現況について紹介を加えたい。

本科研分担者の上野氏の発表は近く投稿される論文の予告であり、一時帰国されている下田氏には昨年学位を取得された博士論文の一部を発表 していただきます。いずれもクメール建築史の最新の研究状況をお話しいただけるものと、ご期待ください。

【問合せ先】

〒566-8501大阪府摂津市正雀1-4-1
大阪人間科学大学/大阪薫英女子短期大学 橋本康子
TEL:06-6383-6441(代表)
FAX:06-6383-6472
E-mail :takashikzk[atmark]mva.biglobe.ne.jp(肥塚 隆)

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【大阪人間科学大学正雀学舎(大阪薫英女子短期大学)へのアクセス 】
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