2012年4月4日

4/17-7/10 災害を乗り越えてきた世界遺産の保護活動@上智大学

上智大学[大学のページへ]
キャンパス名 ) 四ツ谷キャンパス
最寄駅 ) JR中央線四ツ谷駅/東京メトロ丸ノ内線・南北線四ツ谷駅

講座名) 【2012年春期】 0136 災害を乗り越えてきた世界遺産の保護活動

講座詳細) 【ゲストスピーカー】
前田 耕作  和光大学名誉教授

【講師】 
豊田 浩志  上智大学文学部教授
日高 健一郎 筑波大学教授
阿部 千依  上智大学アジア人材養成研究センター研究員
松本 健   国士舘大学教授
近藤 英夫  東海大学教授
小柳 美樹  サイバー大学准教授
田村 克己  国立民族学博物館教授
新田 栄治  鹿児島大学教授
三輪 悟   上智大学アジア人材養成研究センター研究員
田畑 幸嗣 上智大学短期大学部非常勤講師
田代 亜紀子 奈良文化財研究所特別研究員

世界遺産は、長い年月にわたり数多くの災害や危機に直面しながら、その過去の栄光を現在まで伝えています。
90年代に入り、世界遺産は人類全体にとって普遍的な価値を持つものとして考えられるようになりました。その一部は、災害(内戦、地震、洪水、環境破壊、盗難盗掘など)に瀕しています。これに対して世界各地で自然遺産や文化遺産を所有している地域住民や自治体が世界遺産を保護しようとする運動にまで広がり、過度の経済開発・戦争・校外汚染などから遺産を守ろうとする過程で生まれ、形成され成長し展開してきました。
世界遺産の考え方は、世界の中で金では買えない自然的・人間的価値を保持し、アイデンティティそのものを表示する大きな役割を果たしています。ここに、世界遺産の重要性と学問的背景を再構築し、文化遺産を科学する意義が生まれてくるのです。この講座では、特に文化遺産の創建時から現代までを鳥瞰し、そこに塗り込められた宇宙観・神仏の世界、価値体系、往時の通念や概念、人々の願いや希望、そして篤信の祈りなどを看破しつつ、現状とこれまでの保護活動を点検し、パワーポイントなどの映像を見ながら講義を行ないます。

●講義スケジュール 
4月17日 文化遺産を科学する―災害に学ぶ世文化遺産の保護活動(石澤) 
4月24日 古代ローマ都市遺跡ポンペイと史跡保存(イタリア)(豊田) 
5月 1日 地中海古代ローマ遺跡とリビアの内戦 《仮題》(日高) 
5月 8日 環境保全とぺトラ遺跡(ヨルダン)(阿部) 
5月15日 バクダッド国立博物館の文化財展示と盗難(イラク)(松本)
5月22日 アフガニスタンの内戦と文化財の保護活動(前田) 
5月29日 塩害に直面するインダス文明(パキスタン)(近藤) 
6月 5日 中国高度経済成長と文物保護問題(小柳) 
6月12日 ビルマ/ミャンマーの「民主化」と文化遺産(田村) 
6月19日 チャオプラヤ川流域の洪水とアユタヤ遺跡(タイ)(新田)
6月26日 シェムリアップ川の洪水とアンコール・ワット(カンボジア)(三輪) 
7月 3日 国境紛争の渦中にあるプリヤ・ヴィヒヤ遺跡(カンボジア)(田畑) 
7月10日 インドネシアにおける地震と文化遺産国際協力:プランバナンを中心に(田代)

受講料) 32,500円 入学金等) なし 教材費) ・資料 : 講師からプリントを配付します(無料)
開始日) 4/17 終了日) 7/10
開始時間) 18:45 終了時間) 20:15
曜日) 火曜 回数) 13回