アジア政経学会2011年度全国大会プログラム
[管理者より:10/16 自由論題8にカンボジアに関する発表があります]
会員各位におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて2011年度全国大会は、同志社大学 新町キャンパスで開催されることになりました。新町キャンパスは江戸時代末まで近衛家があったところで、古い地図には「近衛殿桜御所」となっており、大会会場の尋真館の北西には、「近衛家舊邸址」の碑がたっています。なお、懇親会会場の寒梅館(かんばいかん)は、狩野永徳「上杉本洛中洛外図」にも描かれている花の御所の北東部に位置するといわれ、寒梅館東側で進められている発掘調査では、足利義満の墓所である相国寺の塔頭鹿苑院(たっちゅうろくおんいん)に関係する遺構・遺物や幕末の薩摩藩邸に関する遺物を発掘しています。薩長同盟の内容を記録した木戸孝允の手紙の裏書(坂本龍馬朱書)はこの薩摩藩邸で書かれたということです。
今回も自由論題・分科会には応募が多数寄せられました。自由論題報告には8セッション、分科会には5セッションが用意されています。このほか、国際シンポジウムとして「新興大国・中国とインドの経済発展:政府・市場・企業(仮)」が企画され、海外からスピーカーをお招きしております。共通論題は、「中国共産党成立90周年 毛沢東の実像・虚像・残像――いくつかの評伝によせて(仮)」及び「地域政治の連動:中東と東アジア」です。ご多忙の折とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ぜひ秋の京都に足をお運びください。
メールアドレスを登録しておられる会員の皆さまへ、学会より今年度全国大会の正式な開催通知を配信いたします。ただし、電子メールを使用されていない会員やメールアドレスを登録されていない会員、アドレスの変更により配信不能となった会員、あるいは紙媒体による通知が必要であるとお申し出になった会員には、別途プログラムを配送申し上げております。その旨をぜひご理解いただき、メールアドレスや郵送住所を変更された場合には、速やかに学会事務局までお届けいただきますようにお願い申し上げます。なお、配送の場合、プログラム確定から発送まで、メール配信の場合よりも1週間ほど余分に時間がかかります。当該会員の皆さまをお待たせしてしまいますことを、この場を借りておわび申し上げます。
日程:2011年10月15日(土)・16日(日)
会場:同志社大学 新町キャンパス 尋真館(じんしんかん)
アクセス: 地下鉄烏丸線「今出川」駅下車。4番出口から今出川通りを西進し、新町通りを北進してください(徒歩5分程度)。近隣住民のご迷惑となりますので、細い路地などの通行はご遠慮ください。また、学内に駐車スペースはございませんので、公共交通機関をご利用ください。
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.htmlにキャンパス地図・交通案内があります。
主催・アジア政経学会
10月15日(土)
9:30 受付開始(尋真館1階ロビー)
10:00~12:30 自由論題・分科会 *当日配布の教室案内をご参照ください。
12:30~14:00 評議員会・理事会 (尋真館Z29番教室)
14:00~14:30 総会 (尋真館Z20番教室)
14:30~17:45 国際シンポジウム (尋真館Z20番教室)
18:30~20:00 懇親会(寒梅館1Fアマークド・パラディ):一般4000円、院生など3000円
10月16日(日)
9:30 受付開始(尋真館1階ロビー)
10:00~12:30 自由論題・分科会 *当日配布の教室案内をご参照ください。
12:30~14:00 編集委員会・書評委員会 (尋真館Z28番教室)
14:00~16:30 共通論題 *当日配布の教室案内をご参照ください。
実行委員会からのご連絡
大会にご参加の皆さまへ、以下の通りお知らせいたします。
10月15日(土)懇親会会場について
Hamac de Paradis (アマーク・ド・パラディ:室町キャンパスの寒梅館1階)
(http://www.doshisha.ac.jp/information/facility/kanbai/cafe.php)
18:30開始予定(開場 18:00)
寒梅館への行き方は(http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html)をご参照ください。
18時10分ごろを目途に、案内係が懇親会会場へ誘導いたします。受付前にお集まりください。
学会費の納入について
今年度の全国大会では10月15日(土)のみ、財務担当理事が学会費の納入を受け付けます。
両日ともではありませんので、ご注意ください。
お弁当(予約販売)について
・今回は予約販売(1,200円お茶付)のみ、また10月16日(日)のみといたします。希望される方は、出欠アンケートにてご予約ください。
・10月15日(土)は、新町キャンパス内施設のほか、周辺のレストランや食堂、寒梅館1階や7階のレストランをご利用ください。
・予約された方には、大会受付時にお支払をお願いし、その際に引換券をお渡しします。11時30分から14時の間、受付において、引換券と交換にてお弁当をお受け取りいただけます。
・なお、予約をされていない方への販売は、キャンセルが出た場合のみとさせていただきます。
10月15日(土)国際シンポジウムについて
ご希望の方に、同時通訳のレシーバーをご用意しております。レシーバー受け渡しの際に、お名刺等ご身分を証明できるものをお預かりすることを考えておりますので、予めご了承ください。レシーバーを紛失いたしますと、1万6000円の課金が生じます。詳細は当日改めてご案内を差し上げたいと存じますが、大会運営の経費削減のため、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
◆10月15日(土)午前(10:00~12:30予定)
【自由論題】
自由論題1 現代中国の国家と社会
司会兼討論 :滝口太郎(東京女子大学)
報告1:杜崎群傑(中央大学大学院)
「中国共産党の市レベルにおける統治の正統性調達過程
──1949年開催の第1期石家荘市人民代表大会を中心に──」
報告2:相川泰(鳥取環境大学)
「中国における『下から』の環境ガバナンスの可能性
――自然の友上海グループの事例を中心に――」
報告3:范丹(筑波大学大学院)
「中国内陸地域における出稼ぎパターン『不離土不離郷』
――四川省L市の調査に基づく分析――」
討論:中岡まり(常磐大学)
自由論題2 東南アジアにおける民主化と社会運動
司会:金子芳樹(獨協大学)
報告1:伊賀司(神戸大学)
「マレーシアにおける競争的権威主義体制の動揺
――オルタナティブ・メディアとレフォルマシ世代の観点からのアプローチ」
報告2:山口健介(東京大学)
「タイにおけるローカルな規制とグローバルなNGOネットワーク:マプタプット公害訴訟をめぐる意思決定」
報告3:長谷川拓也(筑波大学大学院)
「地方分権化後のインドネシアにおけるエリート間競争の激化とポピュリスト的な政策の出現:南スマトラ州を事例として」
討論:永井史男(大阪市立大学)
山本信人(慶應義塾大学)
自由論題3 グローバル経済の中のアジア諸国
司会兼討論:佐藤幸人(アジア経済研究所)
報告1:岸本千佳司(国際東アジア研究センター)
「中台経済連携強化と台湾のビジネスモデルへの影響
――『両岸経済協力枠組み協定』(ECFA)との関連で――」
報告2:范云涛(亜細亜大学)
「中国WTO加盟10周年の検証:コンプライアンスおよびグローバル化への法制変容」
報告3:上池あつ子/西村幸子(甲南大学/同志社大学)
「WTOのサービス貿易に関する一般協定(GATS)と医療ツーリズム――インドを事例として」
討論:美野久志(関西学院大学)
自由論題4 アジアの経済成長と外国資本
司会:未定
報告1:上田曜子(同志社大学)
「日本の直接投資とローカル企業の形成:タイ自動車産業の例」
報告2:中岡深雪(北九州市立大学)
「中国における住宅金融の機能と発展の方向」
報告3:劉曙麗(早稲田大学大学院)
「中国での日本企業の収益性に関する実証分析――中華性・その他の外資との比較を中心に――」
討論:穴沢真(小樽商科大学)
清水一史(九州大学)
【分科会】
第1分科会 インドの民主主義-制度と実体-
司会:堀本武功(尚美学園大学)
報告1:伊豆山真理(防衛研究所)
「インドのテロ対策法制における個人の権利と国家安全保障の相克」
報告2:木村真希子(立教大学)
「『紛争解決』と州政治における暴力」
報告3:中溝和弥(京都大学)
「少数派と暴力」
討論:近藤則夫(アジア経済研究所)
第2分科会 東アジア秩序の将来と中国の役割
司会兼討論:高木誠一郎(日本国際問題研究所)
報告1:益尾知佐子(九州大学)
「未定」
報告2:浅野亮(同志社大学)
「東アジア秩序形成における中国の軍事力の役割」
報告3:大橋英夫(専修大学)
「中国経済の内需転換と東アジア」
討論:横井和彦(同志社大学)
◆10月15日(土)午後(14:30~17:45予定)
国際シンポジウム 新興大国・中国とインドの経済発展:政府・市場・企業(仮)
*同時通訳付き:英語⇔日本語、中国語⇔日本語
司会:厳善平(同志社大学)
報告1:アラダナ・アガルワル(インド・デリー大学)
「インドの経済特区と経済発展」(仮)
報告2:呉柏均(中国華東理工大学)
「中国の民営企業家と経済発展」(仮)
報告3:宮島良明(北海学園大学)
「アジアの域内貿易と中印の経済発展」(仮)
討論:中兼和津次(東京大学名誉教授)
絵所秀紀(法政大学)
張楽天(中国復旦大学)
◆10月16日(日)午前(10:00~12:30予定)
【自由論題】
自由論題5 東アジアの国家と社会の歴史的考察
司会:家近亮子(敬愛大学)
報告1:潘吉玲(早稲田大学大学院)
「大正期「社会の発見」と「社会的」境界線――橘撲の「支那社会」論を例として」
報告2:シナン・レヴェント(早稲田大学大学院)
「日本の中央アジア横断鉄道論と回教政策から見る世界新秩序論の再考」
報告3:木下恵二(慶應義塾大学)
「新疆における盛世才政権の民族政策の形成と破綻」
討論:平野健一郎(早稲田大学)
未定(交渉中)
自由論題6 東アジアにおける国家と社会運動
司会兼討論:菱田雅晴(法政大学)
報告1:石塚迅(山梨大学)
「民主政と違憲審査制――台湾の司法院大法官会議の事例を検討しつつ――」
報告2:呉茂松(慶應義塾大学)
「現代中国における維権運動の定義とその様相」
報告3:山岸健太郎(中京大学)
「国連における中国の人権問題論議の変遷」
討論:熊達雲(山梨大学)
自由論題7 権力移行とアジアの政治経済
司会兼討論:大矢根聡(同志社大学)
報告1:張雲(新潟大学)
"Debating the Decline of U.S. Power"(英語報告)
報告2:岡部恭宜(JICA研究所)
「韓国とタイの金融再建とリーマンショックの影響――金融システムの経路依存性」
報告3:吉野文雄(拓殖大学)
「ASEAN統合構想(IAI)の効果」
討論:石川幸一(亜細亜大学)
自由論題8 アジアの企業と経済成長
司会兼討論:トラン・ヴァン・トウ(早稲田大学)
報告1:Phalla Mot(早稲田大学大学院)
"Opportunity Recognition and Development of Cambodian Entrepreneurs: the Case Study"(英語報告)
報告2:奥田英信(一橋大学)
「ベトナム上場企業における資本構造と収益性の相互関係:3SLSによる推計」
報告3:岩崎えり奈(共立女子大学)
(共同報告:柏木健一(筑波大学)、加藤博(一橋大学))
「経済のグローバル化とエジプト繊維産業」
討論:根岸祥子(同志社大学)
【分科会】
第3分科会 グローバル化する医療とアジア
司会:清水一史(九州大学)
報告1:真野俊樹(多摩大学)
「医療のグローバル化とメディカルツーリズムにおける論点」
報告2:川端隆史(東京外国語大学)
「マレーシアのニッチ戦略~メディカル・ツーリズム振興策を事例にした考察~」
報告3:小野真由美(早稲田大学)
「日本人の国際退職移住・ロングステイツーリズム:マレーシアの事例からみるケアを求めた国際移動への展開」
討論:河森正人(大阪大学)
◆10月16日(日)午後(14:00~16:30)
共通論題I 中国共産党成立90周年 毛沢東の実像・虚像・残像――いくつかの評伝によせて(仮)
司会兼討論:高橋伸夫(慶應義塾大学)
報告1:加々美光行(愛知大学)
「未定」
報告2:天児慧(早稲田大学)
「未定」
報告3:大沢武彦(アジア歴史資料センター)
「未定」
討論:唐亮(早稲田大学)
共通論題Ⅱ 地域政治の連動:中東と東アジア
司会:阿部茂行(同志社大学)
報告1:内藤正典(同志社大学)
「中東反乱は民主化をもたらすのか」
報告2:滝田豪(京都産業大学)
「中東革命と中国」
討論:加藤千洋(同志社大学)
渡辺靖(慶應義塾大学)
同志社大学アジア政経学会全国大会実行委員会
実行委員長:浅野亮 実行委員:厳善平、毛利亜樹
<大会会場の所在地・連絡先> 同志社大学 新町キャンパス
602-0047 京都市上京区新町今出川上ル近衛殿表町159-1
大会用メールアドレス:jaas*mail.doshisha.ac.jp (2012年3月まで)
電話: 075-251-3889(浅野研究室) FAX:075-251-3060(光塩館)
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