2011年4月27日

5/21 第53回東南アジア彫刻史研究会

第53回東南アジア彫刻史研究会開催のお知らせ

九州国立博物館で「日本とタイ―ふたつの国の巧と美」展が開かれている機会に、同館と担当された原田あゆみさんのご厚意により、科学研究費補助金研究班「南アジアおよび東南アジアにおけるデーヴァラージャ信仰とその造形に関する基礎的研究」(研究代表者肥塚隆)の研究会を次の通り開催いた します。一般の方々にも公開していますので、興味のある方にお知らせいただければ 幸いです。

日 時:2011年5月21(土)13:30~17:30
会 場:九州国立博物館1階研修室

発表者:佐藤由似(奈良文化財研究所国際遺跡研究室)

題 目:ポスト・バイヨン期彫刻に関する基礎調査―カンボジア・タイ同時代資料の比較から―

概 要:ポスト・バイヨン期は、ジャヤヴァルマン7世没後からアンコール王朝崩壊までの衰退期とされ、先行研究も非常に乏しかった。しかし、当該 期にみられる彫刻はそれまでとは異なる様相を呈しており、一部からはタイの同時代資料との類似性を指摘されていた。本発表では、カンボジア・タイ 両国で行った基礎資料調査の成果を踏まえ、関連資料の比較検討をおこなう。また、アンコール・トム内に位置する西トップ遺跡出土仏像の調査成果も あわせて紹介したい。

発表者:原田あゆみ(九州国立博物館)

題 目:「日本とタイ―ふたつの国の巧と美」展―ドヴァーラヴァティーの彫刻 中央タイと東北タイの作例から―

概 要:タイでは6世紀後半から11世紀に、モン系の民族によって仏教信仰を中心とするドヴァーラヴァティー文化圏が築かれた。その中心は中央部 タイにあったと考えられ、独自の仏像様式や、多くの石造法輪がつくられたことが特徴としてあげることができる。今回は展覧会に出陳されているド ヴァーラヴァティー彫刻の作例を中心に、東北タイのドヴァーラヴァティー文化の広がりについて紹介し、また逆に中央タイの造形に影響を与えた可能 性にについて報告したい。

会場への交通手段は、以下の九州国立博物館へのアクセスをご覧ください。
1階研修室は、博物館正面入口をはいったエントランスホール左奥にあり、入口から見えるように案内 板を用意いたしいます。1階は入場無料です。
当日または翌日に展覧会(9時30分~17時)を見学される方は、各自で観覧券を購入してく ださい。

【問合せ先】
E-mail :takashikzk[atmark]mva.biglobe.ne.jp (肥塚 隆)

【九州国立博物館へのアクセス】
_http://www.kyuhaku.jp/visit/visit_top.html_をご覧ください。