2012年9月28日

10/5 「倶楽部FUNN」2012年度第7回

FUNN(NGO福岡ネットワーク)の月例企画「倶楽部FUNN」2012年度第7回のご案内です(10月5日(金))!
今回は塩澄文子さん(明日のカンボジアを考える会会員)にお越しいただき、約10年にわたり関わってこられたカンボジアについてお話していただきます。
お話にあたり塩澄さんから以下のようなコメントをいただきました。

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先日行われたFUNNスタディツアーの全体的な感想と、約10年母娘でカンボジアと関わり思ったことをお話いたします。
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はじめての方でも大歓迎!
おいしいご飯を食べながら楽しく国際協力について学びませんか?
飲食もしながらのとってもカジュアルな「つどいの場」です!
皆さま、ふるってご参加を。お待ちしています!

【倶楽部FUNN10月】
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 ■ 日時:10月5日(金)19:00~
       講師の方のお話は1時間程度
 ■ 場所:FUNNも入っている「びおとーぷ」会議室
      (博多区博多駅前3-6-1小森ビル4-A)
 ■ 講師:塩澄文子さん(明日のカンボジアを考える会会員)
 ■ 内容:2012年FUNNスタディツアーに参加して感じたこと。
      親子で、カンボジアに関われる幸せ。
 ■ 参加費:一般1,200円、
       FUNN会員・FUNN加盟団体会員・学生1,000円
 ■ 定員:25名(事前にFUNNまでお申込みください)
 ■ メニュー:おいしいメニューを考え中

2012年9月27日

10/27 NWEC国際シンポジウム「女性に対する暴力のない社会の構築に向けて」

NWEC国際シンポジウム 女性に対する暴力のない社会の構築に向けて

参加申込書(日本語)

英語ページはこちらへ→Go to English Page

1.趣  旨
女性に対する暴力(VAW)は、ドメスティックバイオレンス、性犯罪、人身取引など多様な形態で存在しています。VAWを社会全体で解決するためには、どのような課題が残されているのでしょうか?本シンポジウムでは、米国、バングラデシュ、カンボジア、韓国、フィリピン、タイ、ベトナム、日本の第一線で活躍する専門家が、各国の女性に対する暴力根絶に関する最新の情報を報告します。

2.主  題
女性に対する暴力のない社会の構築に向けて

3.主  催
独立行政法人 国立女性教育会館

4.後  援
独立行政法人 国際協力機構

5.会  場
独立行政法人 国際協力機構JICA研究所
東京都新宿区市谷本村町10-5

6.期  日  
平成24年10月27日(土)13:00-17:30

7.使用言語  
日本語、英語 (同時通訳付き)

8.募集人員
男女共同参画、女性教育、家庭教育等の行政担当者、女性関連施設職員、駐日大使館職員、女性団体等のリーダー、研究者、国際交流・開発援助に関わる者、企業関係者等 100名程度

9.プログラム

第一部 基調講演
・ナンシー・キャラウェイ (ハワイ大学マノア校グローバリゼーション研究センター ヒューマンライツフェロー、ハワイ州知事夫人)
「グローバル化の下でのジェンダーと人身取引 ~アジア太平洋地域からの視点」

第二部 パネルディスカッション
「アジア諸国における女性に対する暴力根絶のための取組」

II-1
・NWEC国際研修「平成24年度 アジア太平洋地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー」研修生による

報告
~カンボジア、韓国、フィリピン、タイ、ベトナム~
*会場には上記5カ国のVAW関連施策等に関するポスターも展示します。

II-2
「なぜ見えないのか、なぜ解決しないのか 性犯罪対策の今」
・カムルン ナハール (弁護士、NGOナリポッコ メンバー)
・竹信三恵子 (和光大学教授・ジャーナリスト)
・大津 恵子  (人身売買禁止ネットワーク(JNATIP) 共同代表)

ファシリテーター:越智 方美 (研究国際室 専門職員)

10.申込方法・申込期限
(1) 申込方法
ア.電子メール
  下記の必要事項を入力のうえ、rese2[atmark]nwec.jpまでお申し込みください。
  (メールのタイトルを「平成24年度国際シンポジウム参加希望」としてください。)
イ.ファックス
  ホームページから申込用紙をダウンロードのうえ、
  1)お名前・フリガナ、2)郵便番号・住所、3)電話番号、4)ファックス番号、5) メールアドレス、
  6) 所属先を記入し、下記までお送りください。
  独立行政法人国立女性教育会館研究国際室 国際シンポジウム担当
  FAX番号 0493-62-9034
(2) 申込期限 平成24年10月23日(火)必着
(3) 決定通知 参加される方が決定次第、メールもしくはファックスにて参加証をお送りします。
  当日ご持参ください。

11.所要経費     
参 加 費:無料

9/28-10/7 Our City Festival

Exhibitions, performances and surprises. Free entrance.   Our City Festival is Cambodia’s first and only public festival to bring together creatives in Cambodian cities to focus on urbanism and its influence on contemporary culture. Between September 28 and October 7, 2012, the festival presents over 30 projects across more than fifteen venues and publicspaces in Phnom Penh and, for the first time, in Battambang.  
More info on www.ourcityfestival.org

9/29 The Pitfalls of Life @ Bophana

Saturday 29, September - 4pm
@ Bophana Audiovisual Resource Center

The pitfalls of life
Produced by Department of Cinema and Cultural Diffusion, 1h40min, 1990, Khmer version
Kun borrows money from a friend to develop his business. The friend agreed to lend him money because he hopes to marry his son to the daughter of Kun. Unfortunately Mr. Kun marries his daughter to Krishna, son of Mrs. Kolap. The friend was very angry and began to organize traps for mistreating the family of Mr. Kun.

2012年9月25日

10/19-20 日本国際政治学会2012年度研究大会

日本国際政治学会2012年度研究大会のご案内
[分科会E-3に、カンボジアに関する発表があります]

日  程
2012年10月19日(金)から10月21日(日)

会  場
名古屋国際会議場
〒456-0036 名古屋市熱田区熱田西町1-1 (アクセスはこちら)
電話:052-683-7711 FAX:052-683-7777
URL: http://www.nagoya-congress-center.jp/

参 加 申 込
お申し込みは、インターネットまたはFAXにより、9月30日(日)までにお願いします。
お申し込みの際、懇親会へ参加ご希望および昼食弁当をご希望の場合は、申込書の該当箇所へチェックをご記入ください。また、ご出席予定の部会と分科会の記号も、必ずご記入願います。

(1) インターネット
インターネットによるお申し込みの場合、下記URLから事前登録用専用ウェブサイトにアクセスし大会参加の登録をしてください。
https://amarys-jtb.jp/jair2012

(2) FAX
FAXでお申し込みの場合、大会プログラムに同封の「参加申込書」に必要事項をご記入の上、下記宛先までFAXを送信してください。
052-231-1322  (JTB中部MICE事業部、担当:久野・青柳)

宿泊予約について
名古屋地区はホテルが多いため、宿泊予約のご案内を致しませんのでご承知おきください。

大会参加費等について
◇大会参加費
  ・一般会員・・・3000 円/学生会員・・・無料
  ・非会員 一般 3000円/学生 1000円 (ただし市民公開講座のみの参加は無料)
◇懇親会費・・・4000円、弁当・・・各1,000円

◇名誉理事・・・参加費・懇親会費・弁当代ともに無料

※研究大会の参加費等は、できる限りインターネットのクレジットカード決済または銀行振り込みにより、事前にお支払いいただきますようお願い申し上げます。

研究大会プログラム
 部会プログラム(9月6日版)(2012bukai0906.pdf(313kb))
 分科会プログラム(9月18日版)(2012bunkakai0918.pdf(442kb))
※ファイルの保存は上記リンクをクリックし、文書を表示させた後、「名前をつけて保存」(コピーを保存)を行ってください。
※英文プログラムはこちらのページからダウンロードできます。

9/29 第11回東南アジア歴史研究会

2012年9月29日(土)に第11回東南アジア歴史研究会が下記の通り開催されますことをお知らせ致します。

【第11回東南アジア歴史研究会】

日時:9月29日(土) 9時30分~
場所:東京外国語大学本郷サテライト5階セミナースペース
http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html

講読箇所
Chapitre III: LES PREMIERS ROYAUMES HINDOUS (Des origines au milieu du IVe siecle)_p.52 (4. Les debuts du Champa: le Lin-yi.) ~

[George Coedès, 1944, HISTOIRE ANCIENNE DES ETATS HINDOUISES, Hanoi(George Coedès, 1968. The Indianized States of Southeast Asia, Honolulu)]

この研究会では、主として19世紀以前の東南アジア史を、テキストを通じて学ぶことをねらいとしており、現在は、上記しましたように、ジョルジュ・セデスの文献を購読しています。学部生でこれから歴史を学びたいと思っている方、また東南アジア非学会員であっても全く構いません。東南アジア史に興味のある方であれば、どなたでも参加できますので、参加を希望する方は、佐藤恵子ke_bluye116[atmark]yahoo.co.jp までご連絡ください。

10/7 The 2012 CSAJ Academic Conference @ Nagoya University

The Cambodian Students Association in Japan would like to announce the 2012 CSAJ Academic Conference which is going to be held on Sunday October 7, 2012 at Nagoya University. Since Cambodian students in Japan are residing and studying in different cities and regions, there has hardly been any opportunity to exchange information on each other’s research. It is important to establish a common forum through which the many valuable ideas and research results can be mutually enriched and complemented. This is the first CSAJ initiative to call for an inter-regional academic conference to promote exchange of research results and knowledge among Cambodian students in Japan

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This is the first CSAJ initiative to call for an inter-regional academic conference to promote exchange of research results and knowledge among Cambodian students in Japan.
This first conference will be held in Nagoya on  Sunday October 7, 2012, featuring one plenary session on research reports and two panel discussions.
Since Cambodian students in Japan are residing and studying in different cities and regions, there has hardly been any opportunity to exchange information on each other’s research. It is important to establish a common forum through which the many valuable ideas and research results can be mutually enriched and complemented.
A one-day conference may be too short for this ambitious function; it can nonetheless be the first step towards that end. For that reason, the October academic conference will be aimed at realizing three main objectives:
(1)  to kick off the first inter-regional academic forum to enable Cambodian students in Japan to exchange knowledge and information on their respective research activities and results;
(2)  to call for Cambodian researchers and students from different regions and cities to discuss on a practicable plan on the future of this initiative, hoping to develop a more comprehensive long-term common academic forum for Cambodian students to exchange information and knowledge in Japan;
(3)  to design a practical system of collecting and disseminating research papers by Cambodian students in Japan by developing the existing CSAJ network and CSAJ website.
CSAJ Committee 2012 therefore would like to encourage all CSAJ members to join in this effort. All CSAJ members can help by participating in the Conference and discussing with each other about how to proceed or simply by showing your interests and help us disseminating the information about the conference, this website and the ideas presented above.
For more details about the October Conference, please Click here.
For Agenda of CSAJ Academic Conference 2012, please Click here.

2012年9月24日

東京外国語大学カンボジア語講座

カンボジア語講座のお知らせです。
http://www.tufs.ac.jp/common/open-academy/course/list/cambodian/index.html

講座名
カンボジア語初級Ⅱ(夜間)

会場名
府中キャンパス

曜日・時間
金曜日 19時20分~20時50分

開講日
平成24年10月5日~平成25年1月25日
(休講日 11月23日、12月21日、12月28日、1月4日、1月18日)

講師
福富 友子(本学非常勤講師)

重点を置く学習内容
文法・会話

受講対象者
カンボジア語を少し学んだことのある方を対象とします。文字についての勉強をしたことがない方でも受講できます。

講座説明
この講座は『ニューエクスプレス カンボジア語』をテキストとして、前期の講座を受けていない方でも無理なくついていけるように、文法の基礎や文字のしくみについても、少しずつ復習をしながら受講者の進度に合わせてすすめていきます。カンボジアの社会や文化のはなしを交えながら、カンボジア語を勉強していきましょう。学期中に何回かは、カンボジア人の先生も授業に参加する予定です。

テキスト
『ニューエクスプレス カンボジア語』 上田広美 白水社 2,835円 (税込)

回数
全12回

受講料
18,000円

開講形式
単独講義

定員
20名
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講座名
カンボジア語初中級Ⅱ(昼間)

会場名
本郷サテライト

曜日・時間
木曜日 16時30分~18時00分

開講日
平成24年10月4日~平成25年1月24日
(休講日 11月22日、12月20日、12月27日、1月3日、1月10日)

講師
ウンサー・マロム(本学非常勤講師)

重点を置く学習内容
文法・会話・作文

受講対象者
『ニューエクスプレス カンボジア語』にある基礎の文法と文字を学んだことのある方を対象します。

講座説明
このクラスでは、カンボジアで使用されている社会科教科書を使って、語彙を増やし、作文の練習をしながら、カンボジアの社会や文化について学んでいきます。基礎の文法と文字を学んだことのある方を対象します。『ニューエクスプレス  カンボジア語』も使用しながら文法の復習も行います。カンボジア人講師と一緒に、楽しく、現代のカンボジア社会をみていきましょう。

テキスト
『ニューエクスプレス カンボジア語』 上田広美 白水社 2,835円 (税込)

回数
全12回

受講料
18,000円

開講形式
単独講義

定員
20名
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オープンアカデミーに関するお問い合わせ
東京外国語大学 総務企画課
電話:042-330-5823
FAX:042-330-5140
お申し込みは、http://www.tufs.ac.jp/common/open-academy/course/application/index.htmlです。

9/29 第220回東南アジア考古学会例会

第220回 東南アジア考古学会例会のご案内(9月29日)

9月の例会は、学会員の最新の研究状況を夏期調査報告会という形で発表していただくことになりました。
様々なフィールド、分野で活躍される方々のご発表です。つきましては、ご多忙中のこととは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非ご出席下さいますようお願い申し上げます。

        記
日時:2012年9月29日(土)15:00~
場所:昭和女子大学研究館7階7L04教室   
(住所:東京都世田谷区太子堂1-7 交通:田園都市線「三軒茶屋」駅徒歩5分)

 発表1:深山絵実梨(早稲田大学)
  題目:「フィリピンルソン島、アルク洞穴出土資料調査」
  経緯:東南アジア先史時代において長距離海洋交易を示唆する遺物である有角?状耳飾の起源を解明する目的のもと、同資料出土遺跡で最も古い年代を示すフィリピンルソン島のアルク洞穴出土資料を実見し、遺跡の年代を再検討する。

 発表2:小野田恵(昭和女子大学)
  題目:「ベトナム・ハノイ歴史博物館所蔵の22652室墓資料調査」(仮題)
  経緯:今回の夏季調査報告は、博士課程の研究テーマである「北属期研究」の一環として、ベトナム・ハノイ歴史博物館に所蔵されている22652室墓資料の調査を行う。現在、北属期に関する研究・報告において提示されている既存資料の多くは、フランス植民地時代に調査された資料が大半を占め、近年における新資料の存在もほとんど明らかにされることがなく、基礎資料の蓄積と研究の発展に若干の支障をきたしている。以上の理由から今回の調査を通し、新たな?室墓資料の有無と既存の資料をふくめた収蔵方法の把握を行うとともに、これらの資料について、近年、同博物館にて行われている調査研究の実態をまとめてみたい。私は昨年末よりハノイ国家大学・ベトナム学発展学院の元で留学を開始しており、今回は本機関の協力を得て、幸運にも博物館から調査許可をいただくことができた。なお、調査期間は3週間である。

 発表3:秋山成人(奈良市埋蔵文化財調査センタ-)
  題目:「インドネシア先史時代のMegalith -東カリマンタンの予備調査-」
  経緯:中部スラウェシと類似の石造物が東カリマンタンに於いても分布するとの情報から現地確認を行うものである。

 発表4:下田一太(早稲田大学理工学術員 講師)
  題目:「古代クメール都市イーシャナプラの都城内に位置する寺院遺構の調査」
  経緯: イーシャナプラは7世紀に造営されたチェンラ王朝の都市址であり,今日のカンボジア,コンポン・トム州に位置するサンボー・プレイ・クック遺跡群に比定されている。都市全域は東に複合的な寺院群を形成し,西には2km四方の環濠 に囲まれた都城を配しており,その周囲にも多数の煉瓦造遺構が点在する。近年の筆者らによる調査では計133の煉瓦遺構を含むサイトを確認しており,その他にも多数の溜池,土堤,水路等の痕跡が認められた。環濠に囲繞された都城内だけに限っても計56の大小の煉瓦遺構を含むサイトが記録された。
 漢籍史料において,チェンラ王朝つまり真臘に関する記述は複数の正史や地方誌に含まれる。この古代都市は「伊奢那城」と漢訳されるが,中でも『隋書』(巻八十二列伝四十七 眞臘条)において充実した記述がある。隋書は636年に「紀」伝が,656年に「志」伝が成立しており,7世紀前半にここイーシャナプラが王都として勃興した時代をいち早く記録した。646年に成立した唐の僧侶玄奘の見聞録・地誌である『大唐西域記』においても,南海諸国として6ヵ国を伝え聞いており,その中にイーシャナプラは「伊賞那補羅国」の名前で記され,王都の繁栄は海外にも広く行き届いていた様子が窺われる。隋書には「居伊奢那城,郭下二萬餘家。城中有一大堂,是王聽政所。」といった都市内外の家屋や都城内の宮や官衙といった施設に関する記述が認められることから,7世紀前半には都城内にこうした施設が造営されていた様子が伺われ,また都城内に残存する,あるいは地下に埋伏している遺構がこれらの施設に同定されることが予想される。
 一方,遺跡群内の寺院遺構に刻まれた碑文史料の多くも,7世紀前半という寺院建立年代を示しており,寺院と都城とは同時期に造営されたものと考えて良さそうである。加えて,都城内にて発見された彫刻装飾石材には,編年に有用な様式を示すものも含まれるが,これまでに確認されている石製遺物の多くはプレ・アンコール期の様式を示している。また,都城内で実施した表採調査からは,多数の遺物が収集されているが,多くを占める土器の中の一部はプレ・アンコール期のものであることが確かである。収集された瓦片の多くもまた平瓦で,オ・ケオやアンコール・ボレイといったプレ・アンコール期のサイトで出土しているものと類似している。こうした遺物にもとづく年代考察もまた,都城内の遺構はプレ・アンコール期には造営されていたことを裏付ける根拠となっている。
 しかしながら,これまで都城内に多数確認されている肝心の遺構を対象とした考古学的発掘調査を含む研究は皆無であり,遺構の構築年代の考察等を含む研究が待たれていた。報告者らは都城内の二寺院における発掘調査を2010年と2012年に実施した。もちろん,複数存在する都城内の遺構の年代や建築的性格をこれら二寺院に代表させることはできないが,今後の継続的な研究を進める上で,本研究の結果は貴重な示唆を含むものと考えられる。

 発表5:田中和彦(上智大学)
  題目:「ルソン島北部、アトル村の土器作り ー3世代にわたる土器作りと道具ー」
  経緯: 東南アジアにおける現代の土器成形技術は、一般に叩き板と当て具を用いて成形する叩き技法と呼ばれるものである。しかしながら、この技法を細かく見るならば、東南アジアの諸地域で地域差がみられる。そうした地域差が見られる点の一つに道具の差異がある。
 例えば、東北タイにおいては、当て具は、粘土を素材として成形し、焼成したものを使用している(長友2011)。これに対して、フィリピンでは、当て具には円礫を使用しており、また、叩き具としても叩き板の他、円礫も用いている。
筆者とフィリピン国立博物館考古学部門研究員アメ・ガロン(Ame Garong)氏は、2011年5月、18年前(1993年)に筆者が調査を行ったルソン島北部、カガヤン州の土器作り村アトル(Atulu)村において1993年の調査時における土器作りと現在の土器作りとで変化した点について調査を始め、2012年3月、同年9月と調査を行った。この調査の過程で、土器作りの道具のうち、特に当て具、叩き具として使用する円礫に、土器の内側に当て当て具として使用する円礫と外側から叩く際の叩き具として使用する円礫に明瞭な違いがあることが明らかになった。また、両者に対しては、総称として「石」を表わす「バト」(“bato”)という語の他に、当て具として内側に用いられる円礫に対しては「シブカル」(“sibukal”)という語が使われ、叩き具として外側に用いられる円礫に対しては「デルペット」(“delpet”)という語が使われていること、すなわち、両者が呼び分けられていることも明らかになった。
 本発表では、ルソン島北部の土器作り村において使われている土器作り道具のうち、特に当て具石、叩き石として使われる円礫に焦点をあてて、3世代の陶工によって使われている円礫の特徴を内側用の円礫と外側用の円礫に分けて提示する。

  発表6:昭和女子大学考古学調査団
  題目:「ホイアン出土遺物の概要」
  経緯:2006年にベトナムのホイアン旧市街地で実施した発掘調査の遺物整理(17ー18世紀)、及びベトナム中部発見の一括出土銭の調査。

【問い合わせ先】〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7
昭和女子大学歴史文化学科 菊池誠一研究室内
東南アジア考古学会事務局jssaa[atmark]jssaa.jp
http://www.jssaa.jp/

10/6 第64回東南アジア彫刻史研究会

科学研究費補助金研究班「南アジアおよび東南アジアにおけるデーヴァラージャ信仰とその造形に関する基礎的研究」(研究代表者肥塚隆)の研究会を次の通り開催いたします。一般の方々にも公開していますので、興味のある方にお知らせいただければ幸いです。

日 時:2012年10月6日(土) 13:30~17:30
会 場:大阪人間科学大学正雀学舎 5号館1階第2会議室
アクセスは末尾をご参照ください。

報告者:上野邦一(奈良女子大学)
題 目:建物、建物群の中心性・求心性についてーインドネシアの遺跡・建築を事例にー
概  要:9月上旬、インドネシアのスラバヤでスナン・アムペルの墓があるモスクほか、バリ島でブサキ寺院など、スンバワ島で王宮を訪れた。これまで数回報告してきたように、今回も建物・建物群の中心性・求心性を考えさせられた。見聞した事例を紹介する。

報告者:肥塚隆
題 目:オランダの博物館での調査報告
概  要:本年8月にレイデン民族学博物館とアムステルダム熱帯博物館を訪ね、展示品とともに倉庫の作品を調査することができた。それらのうち主としてインドネシアの彫刻を、スライドを用いて紹介する。

発表者:丸井雅子(上智大学外国語学部)
題 目:クメールの聖遺物について
概 要:古代クメールのヒンドゥーおよび仏教寺院の基壇下に、鎮壇具が埋められていたことはよく知られている。その代表的なものとして、奉献用の供物とそれらを納めた聖遺物入れ(石製容器)が挙げられる。内部を複数に区画し、それぞれに供物(貴石、銀や金の薄片など)を納める。石製容器には、四角い函状のもの、そして亀型のものが確認できる。また、亀型容器については青銅製の同容器の出土も報告がある。以上は建造物に対する奉献用供物であると理解でき、先行研究等ではしばしばインドとの関連を示唆している。
 一方で、建造物の造営とは直接的に関係がない供物も、近年の調査で出土している。例えば、副葬品の一つとして埋められていた金属の塊が挙げられる。類似資料は、破壊された仏像と共に埋められていた例も確認されており、これは組成分析の結果、錫の塊であることがわかっている。
 今回の発表では、こうした聖遺物を個々の出土状況や資料の特徴に基づいて再整理した結果を報告する。
 古代クメールにおける、寺院建築の鎮壇具として奉献する聖遺物およびそれ以外の目的に用いられた聖遺物について、再検討してみたい。

【問合せ先】
〒566-8501大阪府摂津市正雀1-4-1
大阪人間科学大学 橋本康子
TEL:06-6383-6441(代表)
FAX:06-6383-6472
E-mail:takashikzk[atmark]mva.biglobe.ne.jp(肥塚隆)

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【大阪人間科学大学正雀学舎へのアクセス 】
大阪人間科学大学のホームページ
http://www.ohs.ac.jp/access/ をご覧ください。

新大阪からなら、JR在来線各駅停車で京都方面へ3つ目の岸辺で下車してください。出口は南東側の1か所のみです。
ホームページの地図をご参照ください。
岸辺駅出口左前方のフレンドマート(平和堂)横を直進し、その角を左折して北東に進み、突き当たり(阪急正雀工場)を右折し南東に進み、阪急正雀 駅の地下道を通って(または2階通路を経て)反対側へ出て、十三(じゅうそう)信用金庫前の薫英女学院中学高校の生徒通用門からお入りください。JR 岸辺駅から徒歩約15分、ゆっくり歩いても20分以内です。阪急正雀駅からは、徒歩約7分です。

2012年9月21日

9/22 "The life is like the Kite" @ Bophana

Saturday 22, September - 4pm
@ Bophana Audiovisual Resource Center

The life is like the Kite
Produced by Department of Cinema and Cultural Diffusion, 1h39min, 1992, Khmer version
Many people live as the kite that rises in the sky. When there is wind, they fly high in the sky. When there is no wind, they fall. But some manage to fly while there is no wind ... This film is the third one of Huy Puth. It is performed by Tep Rindaro and Ampor Devi.

2012年9月20日

9/29 CKS Public Lecture Series "Humans and Rice" @ CJCC

The Center for Khmer Studies is delighted to welcome Professor Ang Choulean to our Public Lecture Series.

Prof. Choulean, a renown Cambodian anthropologist, lecturer and author will speak on,
 “Humans and Rice - មនុស្ស​ ​និង​ស្រូវ​"

Date: 29/09/2012
Time: 09.00 - 10.30 AM
The lecture will be in Khmer with English translation

Venue: Cambodia-Japan Cooperation Center (CJCC), Phnom Penh - Tokyo
Room # 09 (first floor), Institute of Foreign Languages, RUPP, Phnom Penh

Address: The Royal University of Phnom Penh
Russian Federation Boulevard, Toul Kork, Phnom Penh

Refreshments will be Provided

Please Confirm attendance by 27/09/2012
Email: puthea_sim[atmark]khmerstudies.org or call 023 991 937

Abstract: The author wishes to present the deeply rural and profound cultural richness which characterizes rice in Cambodia: the thinking and the ritual practices associated with it. It also appears that we face a very fragile intangible heritage.

The talk comprises two parts. The first deals with various rituals related to different steps of the rice cultivation cycle. The second part concerns rice in its very close connection to humans: we could almost see it as a related being to us, once we consider the rites of passage marking the different steps of an individual life. On a symbolic level one could even consider humans and rice as two facets of one single being.

Prof. Ang Choulean: Advisor to the Director General of the APSARA Authority, he has been teaching historical anthropology for many years, and now he is focusing on Old Khmer Epigraphy at the Faculty of Archaeology at the Royal University of Phnom Penh. A Research Associate of the EFEO, he is co-editor of Udaya, a journal of Khmer studies, and of KhmeRenaissance, a cultural website which contains around 250 articles on various topics.

Please visit our website for further information.
http://khmerstudies.org/events/public-lecture-series/

មនុស្ស​ ​និង​ស្រូវ​

សាស្ត្រាចារ្យ​បណ្ឌិត​ ​អាំង​ ​​ជូលាន​

              មជ្ឈមណ្ឌល​ខេមរសិក្សា​​មាន​កិត្តិយស​ ​រៀបចំ​​​កម្មវិធី​បាឋកថា​​លំដាប់​ជា​សាធារណៈ​​ ​ដែល​សម្តែង​ដោយ​លោក​សាស្ត្រាចារ្យ​បណ្ឌិត​ ​អាំង ​​ជូលាន​។ ​លោកសាស្ត្រាចារ្យ​ ​គឺ​ជា​នរវិទូ​ខ្មែរ​មួយ​រូប​,​ជា​អ្នក​​ស្រាវជ្រាវ​និពន្ធ​សៀវភៅ​ ​​និង​អត្ថបទ​សិក្សា​ជាច្រើន​ចំណង​ជើង​,​ និង​​ជា​ទីប្រឹក្សា​អម​អគ្គនាយក​នៃ​អាជ្ញាធរ​អប្សរា​។ ​លោក​បណ្ឌិត​ ​ក៏​ជា​សាស្ត្រាចារ្យ​ផ្នែក​នរប្រវត្តិវិទ្យា​ ​និង​​​សិលាចារឹក​វិទ្យា​នៅ​មហាវិទ្យាល័យ​បុរាណវិទ្យា​នៃ​សាកលវិទ្យាល័យ​ភូមិន្ទ​វិចិត្រ​សិល្បៈ​។​ ក្រៅ​ពី​ការ​បង្រៀន​ សព្វថ្ងៃ​ ​លោក​បណ្ឌិត​ ​គឺ​ជាអ្នកស្រាវជ្រាវ​សមាគត​របស់​សាលាបារាំង​ចុងបូព៌ា​ប្រទេស​ ​និង​ជា​សហ​និពន្ធ​នាយក​ទស្សនាវដ្តី​​ ឧទ័យ​ ដែល​ជា​ទស្សនាវដ្តី​​ស្រាវជ្រាវ​លំដាប់​អន្តរជាតិ​មួយ ​និង​គេហ​ទំព័រ​​(ខ្មែរ​បុនសម័យ)​ ​KhmeRenaissance, ដែល​ជា​វ៉ិបសាយត៍​ខាង​វប្បធម៌​​មួយ​ ​ដែល​មាន​អត្ថបទ​ស្រាវ​ជ្រាវ​ច្រើន​រហូត​ដល់​ជាង​២៥០​​ប្រធានបទ​ ​​ទាក់ទង​នឹង​​សាខា​ចំណេះ​វិជ្ជា​ផ្សេងៗ​ពី​គ្នា​​។

        ចំពោះ​ប្រធានបទ​ខាង​លើ​នេះ ​អ្នក​និពន្ធ​មាន​បំណង​បង្ហាញ​​​ព្រមគ្នា​​យ៉ាង​ស៊ីជម្រៅ​  និង​ដ៏​ខ្ពង់​ខ្ពស់​នូវ​​សម្បូណ៌​ភាព​​វប្បធម៌​​​នៅ​តាម​ជនបទ​​ ដែល​កំណត់​ចរិត​លក្ខណៈ​​ដំណាំ​ស្រូវ​​នៅ​​​ប្រទេស​កម្ពុជា​ តាម​រយៈ​ការ​គិត​ ​​និង​ការ​ប្រតិបត្តិ​ពិធី​សែនព្រេន​ទាក់ទង​នឹង​ដំណាំ​នេះ​។​ ​ដូច​គ្នា​នេះ​ដែរ​ ​វា​បង្ហាញ​​ថា​ ​យើង​​កំពុង​បែរ​មុខ​មើល​បេតិកភ័ណ្ឌ​អរូបិយ​ដ៏​ងាយ​បាត់បង់​​មួយ​។​

        ការ​សម្តែង​នេះ​រួម​មាន​ពីរ​ចំណែក​។​ ​ទីមួយ​ ​នឹង​បង្ហាញ​ជូន​ពិធី​សែនព្រេន​ផ្សេងៗ​ពី​គ្នា​​តាម​ដំណាក់​កាល​ខុសៗគ្នា​​នៃ​វដ្ត​ដំណាំ​ស្រូវ​។​ ​ផ្នែក​ទីពីរ​ គឺ​ទាក់ទង​នឹង​ដំណាំ​ស្រូវ​​ក្នុង​តំណ​ភ្ជាប់​​យ៉ាង​​ស្អិត​រមួត​ជាមួយ​មនុស្ស​ ​ដោយ​យើង​ស្ទើរ​តែ​អាច​មើល​ឃើញ​វា​ ​តែង​នៅ​ជាប់​ជាមួយ​យើង ​នៅ​ពេល​ណា​យើង​ពិចារណា​អំពី​ពិធី​សែន​ឆ្លង​វ័យ​ ​ដែល​ធ្វើ​ឡើង​នៅ​ដំណាក់កាល​ខុសៗ​គ្នា​​នៃ​ជីវិត​បុគ្គល​ម្នាក់​ៗ។​ ​នៅ​ក្នុង​កម្រិត​និមិត្តរូប​មួយ​ ​វា​ត្រូវ​ពិចារណា​ឃើញ​ទាំង​មនុស្ស ​និង​ទាំង​​ស្រូវ​ ​ដូច​ជា​​ជីវរូប​តែ​មួយ​ដែល​មាន​មុខ​ពីរ​។​

ទី​កន្លែង​៖​    មជ្ឈ​មណ្ឌល​សហប្រតិបត្តិការ​កម្ពុជា-ជប៉ុន(CJCC), ជាន់​ទី១​ ​បន្ទប់​លេខ​៩ ​ភ្នំពេញ​-តូក្យូ​

កាលបរិច្ឆេទ​៖  ​ថ្ងៃ​ទី​២៩​កញ្ញា​ ​២០១២​ ​ម៉ោង​៩-១០.​៣០​នាទី​ ​ព្រឹក​

អាសយដ្ឋាន​៖     វិទ្យាស្ថាន​ភាសា​បរទេស​ ​(IFL)
មហាវិថី​សហព័ន្ធ​រុស្ស៊ី​,​ ​ខណ្ឌ​ទួលគោក,​ ​រាជធានី​ភ្នំពេញ​

មាន​រៀបចំ​អាហារ​សម្រន់​ជូន​ពិសា​

សូម​បញ្ជាក់​ពី​ការ​ចូល​រួម​ជាមុន​ឲ្យ​ទាន់​ត្រឹម​ថ្ងៃ​ទី២៧​កញ្ញា​២០១២អាសយដ្ឋាន​អ៊ីម៉ែល​​៖​
puthea_sim[atmark]khmerstudies.org

2012年9月17日

10/13-14 アジア政経学会2012年度全国大会

日程:2012年10月13日(土)・14日(日)

会場:関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス

アクセス: 阪急電鉄今津線「甲東園」駅または「仁川」駅下車徒歩12分。
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.htmlにキャンパス地図・交通案内があります。
*JR新大阪経由でお越しの場合は、JR西宮駅下車、阪急バス「甲東園」行(所要時間15分、「関西学院前」下車)のご利用が便利かと思います。また、学内に駐車スペースはございませんので、公共交通機関をご利用ください。

主催・アジア政経学会 
関西学院大学アジア政経学会全国大会実行委員会
実行委員長:伊藤 正一  実行委員:平岩 俊司 三宅 康之 重政 公一 志甫 啓

大会会場の所在地・連絡先
関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス
〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1番155号
電話:0798-54-6072  FAX:0798-54-6082 (国際学部・平岩)

10月13日(土)
9:30 受付開始(G号館玄関ホール)
10:00-12:30 分科会・自由論題 *
12:30-14:00 評議員会・理事会 *
14:00-14:30 総会(G号館301教室)
14:30-17:30 共通論題1・分科会 *
18:00-20:00 懇親会(関西学院会館レセプションホール風の間):一般4,000円、院生3,000円

10月14日(日)
8:30 受付開始(G号館玄関ホール)
9:00-11:30 分科会・自由論題 *
12:15-14:45 分科会・自由論題 *
15:00-17:30 共通論題2・国際シンポジウム *

*各セッションの使用教室は当日配布する教室案内でお知らせします。

実行委員会からのご連絡

学会費の納入について
今年度の全国大会では10月13日(土)、14日(日)の両日にわたり会場受付にて学会財務担当が学会費の納入を受け付けます。

昼食と休憩所について
13日の昼食は、キャンパス内の「学生食堂」が利用可能です。また、最寄り駅の甲東園駅、仁川駅には多数の飲食店があり、大学周辺にも多少の飲食店はあります。会場内に休憩スペースを用意します(当日配布する教室案内でお知らせします)のでお使いください。

お弁当(予約販売)について
今回は10月14日のみ、予約販売(1,000円お茶付)させていただきます。希望される方は、出欠アンケートにてご予約ください。
予約された方には、大会受付時にお支払をお願いし、その際に引換券をお渡しします。14日11時30分から14時の間、受付において、引換券と交換にてお弁当をお受け取りいただけます。
なお、予約をされていない方への販売は、キャンセルが出た場合のみとさせていただきます。

10月14日(日)国際シンポジウムについて
ご希望の方に、同時通訳のレシーバーをご用意しております。レシーバー受け渡しの際に、お名刺等ご身分を証明できるものをお預かりすることを考えておりますので、予めご了承ください。レシーバーを紛失いたしますと、2万1千円の課金が生じます。詳細は当日改めてご案内を差し上げたいと存じますが、大会運営の経費削減のため、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

託児室の設置
小さいお子様を連れて参加される会員のために、学内に託児サービスを用意します。ご希望の方はホームページ上の「託児室設置のお知らせ」をご覧の上、9月30日(日)までにお申し込みください。

◆10月13日(土)10:00-12:30 分科会・自由論題

【分科会1 キャッチアップ再考】
司会:佐藤幸人(アジア経済研究所)

報告1:佐藤創(アジア経済研究所)
キャッチアップ再考―アジア諸国における鉄鋼業発展プロセスの検討から(仮題)

報告2:伊藤信悟(みずほ総合研究所)
キャッチアップの天井を超える条件―台湾液晶パネル産業を事例に

報告3:小井川広志(関西大学)
マレーシアのキャッチアップ工業化―そのリアルオプション的理解

討論:川端望(東北大学)・赤羽淳(横浜市立大学)

【分科会2 中国とアフリカをめぐる国際関係 企画趣旨】
司会:松田康博(東京大学)

報告1:前田宏子(PHP総研)
中国のアフリカ外交―援助と内政不干渉をめぐる議論

報告2:山岸健太郎(中京大学・非常勤)
国連安保理におけるアフリカ問題と中国

討論:浅野豊美(中京大学)・渡辺紫乃(埼玉大学)

【自由論題1 韓国の経済と日韓関係】
司会兼討論:深川由起子(早稲田大学)

報告1:金仁仙(早稲田大学大学院)
韓国財閥の成長と企業イメージ形成に関する一考察

報告2:鄭榮蘭(早稲田大学大学院)
日韓文化レベルの交流と相互認識に関する一考察

報告3:金秉基(滋賀大学)
日韓広域経済圏形成による地域の産業振興と環境保全

討論:奥田聡(アジア経済研究所)

【自由論題2 中国の社会団体とローカル政治】
司会兼討論:三宅康之(関西学院大学)

報告1:小嶋華津子(慶應義塾大学)
中国社会団体のネットワーク構造に関する一考察

報告2:黄媚(筑波大学・非常勤)
業界ガバナンスにおける国家・社会関係の変化―「中国社会団体調査」二次調査の比較分析

報告3:中岡まり(常磐大学)
「成功した」選挙と党の支配の正当性-2011年北京市区人代直接選挙を例に

討論:園田茂人(東京大学)

【自由論題3 東アジアの金融とエネルギー (終了時間11:40)】
司会兼討論:大橋英夫(専修大学)

報告1:徐明玉(創価大学大学院)
シェールガスの開発と増加による東アジアのLNG市場の構造変化

報告2:岡本至(文京学院大学)
東アジア金融統合と民主制度・人権

討論:小原篤次(長崎県立大学)

◆10月13日(土)14:30-17:30 共通論題1・分科会

【共通論題1 北朝鮮問題と国際社会】
司会兼討論:小此木政夫(九州大学)

報告1:平岩俊司(関西学院大学)
新体制北朝鮮の対外姿勢

報告2:伊豆見元(静岡県立大学)
米国にとっての北朝鮮問題

報告3:劉江永(清華大学)
中国にとっての北朝鮮問題(仮題)

報告4:淺田正彦(京都大学)
北朝鮮の核問題と国連

【分科会3 南アジアとイスラーム―知的ネットワークと民衆運動】
司会:子島進(東洋大学)

報告1:小杉泰(京都大学)
イスラーム世界論から見た研究の射程と課題

報告2:山根聡(大阪大学)
国家とウンマの輪郭のすり合わせ―パキスタンとアフガニスタンをめぐるムスリムの議論

報告3:田辺明生(京都大学)
近代インドとイスラーム世界―分離独立をめぐる代表政治とトランスナショナルな民衆運動

討論:大石高志(神戸市外国語大学)

【分科会4 東南アジアにおけるアブラヤシ・プランテーション拡大の政治経済学―要因、構造、言説】
司会:永田淳嗣(東京大学)

報告1:岡本正明(京都大学)
アブラヤシ農園拡大をめぐる2つの正義とその相剋

報告2:岩佐和幸(高知大学)
アグリビジネスのグローバル化とパーム油産業の構造変化

報告3:林田秀樹(同志社大学)
マレーシア、インドネシアからのパーム油輸出について―仕向地、精製・加工形態の変化にみる需要増の要因

討論:加納啓良(東京大学名誉教授)

◆10月14日(日)9:00-11:30 分科会・自由論題

【分科会5 中国の内政と外交の相互連関―文革後期から改革開放にかけての政治過程】
司会兼討論:益尾知佐子(九州大学)

報告1:八塚正晃(日本学術振興会特別研究員)
文革後期の中国における「対外開放」をめぐる政治過程

報告2:李彦銘(フェリス女学院・非常勤)
宝山製鉄所の決定、中断と対日輸入ブームの変容―ポスト毛沢東期における対外経済政策とその国内基礎から

報告3:毛利亜樹(同志社大学)
変動する海洋法秩序における中国の安全保障

討論:高原明生(東京大学)

【自由論題4 アジアの金融】
司会兼討論:渡邉真理子(アジア経済研究所)

報告1:二階堂有子(武蔵大学)
Determinants of Access to Institutional Credit for Small Enterprises in India [J]文

報告2:奥田英信(一橋大学)
カンボジア主要銀行の経営と今後の課題―DEAによる効率性と技術変化の分析

報告3:山口昌樹(山形大学)
タイにおける関連融資―その変動要因と機能

討論:播磨谷浩三(立命館大学)

【自由論題5 越境する企業】
司会兼討論:駒形哲哉(慶應義塾大学)

報告1:岸本千佳司(国際東アジア研究センター)
中国ファクター活用による台湾企業のブランド推進に関する研究

報告2:水岡不二雄(一橋大学)
英植民地統治下の香港における地下鉄計画と民族闘争、そして日本企業 [J]

報告3:森澤恵子(大阪市立大学)
フィリピンの経済発展とICTサービス産業―包括的成長論とGVCアプローチから

討論:塩出浩和(城西国際大学)

【自由論題6 台頭する中国】
司会兼討論:唐亮(早稲田大学)

報告1:徐涛 (会員)
現代中国思想における東アジアの視座

報告2:張雲(新潟大学)
Reviewing American Intelligentsia's Perceptions of China's Rise in the Past Two Decades [E]

報告3:土屋貴裕(防衛大学校)
中国における軍の統制―2つの軍政:政治と財務の視点から

討論:茅原郁生(拓殖大学名誉教授)

◆10月14日(日)12:15-14:45 分科会・自由論題

【分科会6 現代アジア農村の課題―農家調査からの視点】
共催:関西開発ミクロ経済学研究会
司会:梶谷懐(神戸大学)

報告1:伊藤高弘(広島大学)
教育の期待収益と教育投資:―インド・ビハール州農村家計のデータを用いた分析より

報告2:栗田匡相(関西学院大学)
地理的脆弱性と生活水準格差―カンボジアコンポントム州農村調査データによる貧困の脆弱性分析

報告3:宝剣久俊(アジア経済研究所)
天候不順による農業生産ショックと農家の対処メカニズム―中国四川省農家パネル調査による実証分析

討論:山崎幸治(神戸大学)・厳善平(同志社大学)

【分科会7 マレーシア東方政策の30年―政策に対するレビューと提言】
司会:川端隆史(京都大学)

報告1:鈴木絢女(福岡女子大学)
日・マレーシア外交関係の30年―東方政策から「すれ違い」へ

報告2:穴沢眞(小樽商科大学)
東方政策が日本とマレーシアの経済関係に与えたインパクト

報告3:篠崎香織(北九州市立大学)
「新経済政策」におけるキャリアパスと東方政策

討論:山本博之(京都大学)

【自由論題7 東南アジア・南アジア社会】
司会兼討論:水野広祐(京都大学)

報告1:瀬戸裕之(京都大学)
ラオス北部にみる中国企業のゴム植林と結合した高地民の移住―ポンサーリー県クヴァー郡の事例を中心に

報告2:佐々木俊介(東京大学大学院)・荒木徹也(東京大学)
スラム社会内部での呼び分けに基づくスカベンジャーの類型

報告3:和田一哉(東京大学大学院))
インドにおける雇用環境の変化と子供に対する教育投資―社会的分断の影響

討論:日野みどり(同志社大学)・宇佐美好文(東京大学)

【自由論題8 中国経済の転換 (終了時間13:55)】
司会兼討論:佐々木信彰(関西大学)

報告1:徐涛(北海学園大学)
中国鉱工業における国家資本,民営資本ならびに外資の地殻変動(1998-2007年)

報告2:居来提・熱依木(神戸大学大学院)
新疆における農民収入と農業構造に関する分析

討論:矢野剛(京都大学)

【自由論題9 アジアの政治】
司会兼討論:永井史男(大阪市立大学)

報告1:岡部恭宜(JICA研究所)
国際ボランティア活動の政治的起源―青年海外協力隊を中心にした国際比較

報告2:外山文子(京都大学大学院)
タイ政治家の汚職―汚職定義の拡大と汚職批判

報告3:田中剛(大阪教育大学・非常勤)
戦後台湾におけるモンゴル人社会の形成と政治的動向

討論:北山俊哉(関西学院大学)・吉田豊子(京都産業大学)

◆10月14日(日)15:00-17:30 共通論題・国際シンポジウム

【共通論題2 金満アジアの課題】
司会:鷲尾友春(関西学院大学)

報告1:高阪章(関西学院大学)
「東アジア型金融リンケージ・モデル」はあだ花か

報告2:曽根康雄(日本大学)
中国の過剰貯蓄と対外投資(仮題)

報告3:清水聡(日本総合研究所)
アジア金融部門の課題と域内金融協力

討論:金京拓司(神戸大学)・三重野文晴(京都大学)

【国際シンポジウム What did '1972' mean to the Sino-Japanese relations?】
共催:東京大学社会科学研究所現代中国研究拠点
司会:高木誠一郎(日本国際問題研究所)

報告1:Lam Peng Er(藍平児)(国立シンガポール大学)
TBA

報告2:Yang Daqing(楊大慶)(ジョージワシントン大学)
“The 1972 Sino-Japanese Diplomatic Normalization in Historical Perspective”

報告3:Lin Cheng-yi(林正義)(中央研究院欧米研究所)
“Lingering Territorial Dispute and Taiwan-Japan-China Relations”

討論:井上正也(香川大学)・関山健(明治大学)

使用言語:英語・日本語(同時通訳つき)

注:[J]は口頭発表が日本語で、[E]は英語で行われることを意味します。

10/14 JHP・学校をつくる会のボランティア活動報告会

JHP・学校をつくる会は、年に数回ボランティア派遣を行っています。
このたびは今年8月のカンボジアでのボランティア活動の報告会を行います。

■日時:2012年10月14日(日)13:00~16:00

■芝浦港南区民センター区民ホール
港区芝浦4-13-1都市基盤整備公団トリニティ芝浦1階

■内容
13:00~15:00 2012年8月隊 報告会
15:10~15:45 2013年3月隊 説明会

■アクセス方法
・JR田町駅東口より徒歩10分
・地下鉄三田線・浅草線三田駅A4出口より徒歩12分
・都営バス(浜95系統、田92系統)八千代橋より徒歩2分
※区民センターには駐車場はありません。

■料金:資料代として500円頂きます。

■主催・問合せ先:JHP・学校をつくる会
〒108-0014 東京都港区芝5-26-16 読売理工学院ビル6階
TEL:03-6435-0812

2012年9月7日

9/8 Big Stories, Small Towns: Banlung, Ratanakiri @ Meta House

Saturday, September 08
19:00

Big Stories, Small Towns: Banlung, Ratanakiri 
@ Meta House

Ratanakiri is a Cambodian province, located in the remote northeast. Heavily jungled and home to 12 different ethnic minority groups, it has still a real edge-of-the-world feel to it. However, rapid development is altering traditional ways of life.

We invite you to a film night with docus from Ratanakiri, directed by Cambodian & international filmmakers.

For instance, the short film series BIG STORIES, SMALL TOWNS – BANLUNG, RATANAKIRI (2010, 60 mins) explores the impact of the rapid growth of Ratanakiri’s capital Banlung on indigenous Tampuon and Kreung.

All films have English subtitles.

Admission: 2 USD (one drink included). Free for Khmer students.

9/8 Cambodia, Kampuchea @ Bophana

Saturday 8, September - 4pm

Cambodia, Kampuchea 
@ Bophana Audiovisual Resource Center

Directed by James Gerrand, 58min, 1987, English version
Cambodia, Kampuchea is set against the grim realities of the Cambodian tragedy. The film also presents
interviews with King Norodom Sihanouk to give explanations about his life in the Democratic Kampuchea. This draws on unique propaganda film and archival material from the Khmer Rouge, Vietnam and other sources.

2012年9月5日

10/6 『カンボジア自転車旅行』著者・トーク&スライドショー

開催日時 2012年10月06日(13:30開場、14:00~16:00)
開催場所 東京都(日本アセアンセンター)

『カンボジア自転車旅行』著者・平戸平人氏トークショー
「カンボジア自転車旅行の魅力」
単身でカンボジア各地を自転車で旅し、各地で出会った人々との触れ合いや訪れた町、遺跡の様子などの記録を『カンボジア自転車旅行』(連合出版)としてまとめられた平戸平人さんをお招きし、カンボジア自転車旅行にはどんな魅力があるのか、どんな人々と出会い、どんな旅をされてきたのかなど、実際に自転車で走った平戸さんでないとわからない貴重なお話を伺います。

実際の自転車旅行の際に撮影された写真をたくさん見せていただきながらお話を伺うため、カンボジアの田舎道がどんな雰囲気なのか、どんな景色が見られるのかがよくわかります。
質疑応答の時間も設けていますので、平戸さんの著作を読んで平戸さんに直接ご質問されたい方などのご参加もお待ちしております。
日時 :2012年10月6日(土) 
時間 :14:00~16:00(13:30開場)
会場: 国際機関日本アセアンセンター
住所: 東京都港区新橋6丁目17-19 新御成門ビル 1F
料金: 無料

お申込み方法:
以下のページにあるお申し込みフォームに必要事項を入力の上、お申し込みください。確認後、こちらからご連絡を差し上げます。
http://www.pitt.jp/article/14433363.html

定員: 40名様
締め切り: 定員になり次第、お申込受付は締め切りといたします。

主催:株式会社ピース・イン・ツアー
協賛: 有限会社連合出版
後援: 国際機関日本アセアンセンター
お問合せ先: 
株式会社ピース・イン・ツアー/カンボジア担当:井伊(いい)
電話:03-3207-3690 ファクス:03-3207-6343
メール:info[atmark]pitt.co.jp

2012年9月4日

9/8-15 The 6th Lakhaon Theater Festival

LAKHAON theater festival
From September 8 to 15
Phnom Penh

Since 2007, The nstitut français has organised the yearly Lakhaon Festival which purpose is to participate in the revival of the different traditional theatrical forms of Southeast Asia, and to promote the development of new contemporary forms through encounters and exchanges between artists from other cultural horizons.

Opening of the festival
8 SEPTEMBER (7pm)
« Cambodge, me voici » (Cambodia, here I am) -  Cie Khsay
Lakhaon Niyeay
@ Chenla theater (corner of mao tse toung bvd and Monireth Ave.)

9 SEPTEMBER (3pm)
« Cambodge, me voici » (Cambodia, here I am)- CieKhsay
Lakhaon Niyeay

12 SEPTEMBER (7pm)
« Reamker : L'exil de Preah Ream » - Department of performing arts from Kompong Cham
@ Department of performing arts (behind the spark - phnom penh)

15 SEPTEMBER (7pm)
« Mais où est passé Monsieur Sanghak ? »(Where is Mr Sanghak ?) - Studio Théâtre
@Institut français (218 street 184)

FREE ENTRANCE with tickets (available at the Institut francais - 218 street 184