「アンコール遺跡群」はカンボジア王国にある東南アジア最大規模の文化遺産で、1992年にユネスコの世界遺産にも登録されました。この文化遺産は600年にわたる栄華の大寺院、そこにはアンコール時代に製作されたヒンドゥー教の神像や仏像が数多く安置されていました。それらの彫像は、世界の最高傑作として高い評価を得ています。アンコール王朝は、6世紀からクメール民族によってこの地に開かれ、ヒンドゥー教、仏教の美術が花開きました。特に9世紀に入りアンコールの地が王都になると、神々を祀る寺院が歴代の王によって数多く建立されました。この建造物の中で最も有名なものが、12世紀にスリーヤヴァルマン2世(1113~50年頃)により創建された、世界の至宝「アンコールワット」です。
本展では、プノンペン国立博物館、シハヌーク・イオン博物館から、アンコール王朝最盛期の彫像作品と民族工芸品を中心に公開いたします。出展作品の中には2001年に上智大学アンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイ遺跡で発掘した仏像11点が含まれ、本展最大の見どころとなっています。ほかに三島由紀夫が戯曲の題材にしたと言われる、砂岩の丸彫による大彫像「鎮座する閻魔大王ヤマ天」など、日本初公開となる圧巻な彫刻や繊細な浮き彫り作品なども多数含まれています。数々の発掘によりアンコール王朝の歴史が書き換えられたという、その至高の精華が一堂に会します。ベールにつつまれたその歴史に触れ、アンコールの遺跡に息づく神々の息吹を感じて下さい。
プノンペン国立博物館/シハヌーク・イオン博物館所蔵
世界遺産「アンコールワット展」
~アジアの大地に咲いた神々の宇宙~
日時 2010年12月11日(土)~2011年1月23日(日)
場所 大分県立芸術会館
開催時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※休館日 12/13(月)・20(月)・29(水)・30(木)・31(金)・1/1(土)・11(火)・17(月)(予定)
観覧料 一般・大学生 1200円(前売り1000円)
高校生 800円(前売り600円)
小中学生 無料
内容(予定)
【1】アンコール文明の神々(出会い・感動)
[1]ヒンズー教の神々(ヴィシュヌ、ラクシュミー、ナラシンハ、シヴァ像など)
[2]仏教の神々(ブッダ、ローケーシュヴァラ、ヘーヴァジュラ像など
[3]その他
【2】アンコール文明 再発見・新発見(冒険・知識)
[1] 通史アンコールワット文明(ジャヤヴァルマン7世頭部像など)
[2] アンコールワット再発見(「真臘風土記」)、アンリ・ムオ、ドラポルト
[3]アンコールワット新発見(シハヌーク・イオン博物館の所蔵品を中心に)
【3】平和への祈り(未来へのメッセージ)
[1]息づく神話の世界(「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」の絵画など)
[2]平和への祈り(「祈る人木像」、子どもたちの写真など)
お問い合わせ OBS事業部
TEL:097-553-2509(平日9:30~17:30)
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