小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
KOZAKAI Maki
"A Study of Residential Care Policy in Cambodia: Focusing on UN Documents of Committee on the Rights of the Child"
本研究は社会的養護をめぐる政策を事例にし、どのようにカンボジア政府がレジデンシャル・ケア制度の整備を進めていったのかを明らかにすることを目的とする。国連子どもの権利委員会(CRC)文書の分析を通じて、カンボジア政府が子どもの権利保護を社会的養護政策に取り入れていった過程を検証する。本研究の結果、CRC勧告を受け入れつつ独自のレジデンシャル・ケア関連政策の整備を行った過程が明らかになった。その一方で、家庭に問題がある子どもに対する対策がなされておらず脆弱な子どもたちが発生する原因そのものが隠蔽されている可能性があること、及び国際的な脱施設化の流れをそのまま受け入れ、レジデンシャル・ケア施設がカンボジアにおいてこれまで果たしてきた役割の評価を行っていないという2つの問題点が浮かび上がった。内戦後にレジデンシャル・ケア施設が果たしてきた役割を評価し、カンボジアでの施設ケアの不適切な点及び適正化のために必要な点を議論する試みに意義があると考える。
2019年6月10日
6/30 発表要旨(9)
<ポスターセッション>宮城県仙台二華高等学校
Poster Presentations by the Students of Miyagi Prefectural Sendai Nika High School
9-1 佐藤涼香(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
"Setting Rain Gutter in the Water Settlement and Changing Residents‘ Awareness in Tonle Sap
Lake"
カンボジアのトンレサップ湖に存在する水上集落では、下水道が整備されていないため、ボトルウォーターや湖水を利用して生活している。しかし、生活排水や排泄物を湖に垂れ流しにしているため、湖水使用による腹痛、下痢の症状が見られ、それらの症状による医療費や、ボトルウォーターの購入費への負担意識が大きいことが先行研究で判明しており、雨樋を設置して雨水を使うことでそれらを改善する活動を行っている。昨年度カンボジアに行き雨樋を作成した際、実費と理想額に40$程の差があることが分かった。そこで、本研究では、雨樋設置による意識の変化を観察し、住民に雨樋設置を積極的に考えてもらうことと、雨樋設置による利益の明確化を目的として活動を行った。その結果、雨水はそのままの状態では飲用できないが、飲用できれば4か月分のボトルウォーター代で雨樋費用を賄うことができると分かった。また、雨樋設置後に雨樋設置の理想額が10$引きあがったことから、雨樋に有用性を感じたことも分かった。
9-2 齊藤未宇(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
"Improvement of the Rain Gutter System on Tonle Sap Lake"
私はトンレサップ湖の水上集落が抱える衛生的かつ経済的な水問題を、雨水を集めることによって解決しようというプロジェクトの一環で、従来の雨水集積システムを見直す研究をしている。最終的な目標は雨水集積システムを現地に普及させ、現地の人達の力で水問題を解決することである。そのため、設置の簡易化と費用軽減が重要の課題である。
昨年度に我々が実際に現地を訪れ設置した雨水集積システムのモデルは、180度にカットされた2メートル塩ビ管を2本繋ぎ合わせて雨樋を作り、それにL字管・縮小管・ビニール管(ホース)を繋いで20リットルのタンクに雨水を集めるものだ。この設置には約45ドルかかっており、工具も使用したため、改善すべき点がまだ多い。現在はタンクを無料のボトルに変え、ビニール管をボトルに繋ぐ研究に取り組んでいる。今後は工具の使用を抑える方法や、集めた水の水質について研究を進めている。
9-3 馬場彩花(宮城県仙台二華高等学校)
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について
"Relationship between the Sense of Resistance against Organic Compost and the Information Gap"
カンボジアシェムリアップ州の農村、アンコール・クラウ村では上下水道の整備がされておらず、衛生的なトイレの環境が整っていない。村内のトイレ保有家庭は全体の4割に留まっており、残りの住民は野外排泄を行っている。それらの不衛生なトイレ環境が感染症や下痢などの健康被害を引き起こしている可能性が高いと考えられる。
そのため本校では水を使わずに排泄物を分解できるバイオトイレを現地に普及させ、健康被害を縮小させようとしている。
普及には現地住民の理解が必要不可欠である。バイオトイレで処理された排泄物は堆肥として使用することができるため、現地の人が人糞の堆肥を農業に用いることに対して抵抗感を持っているのか、また都市部と農村部間で起こる情報格差によってその抵抗感は変化するのかというテーマで研究を行う。現地住民の生活状況、有機堆肥に対する抵抗感の有無と情報提供後の抵抗感の有無の変化についてアンケート調査を行い検証する。
9-4 丸山千智(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
"Which Kind of Toilet is Suitable for Installing in Poor Houses in Cambodia?"
カンボジアには上下水道が整備されておらず、また貧困のため家庭にトイレがなく野外排泄を行っている例もある。そこで、水や電気を使わずに排泄物を衛生的に処理するトイレをカンボジアの貧困家庭に設置しようと考えた。バイオトイレは、排せつ物を好気性微生物によって分解処理するトイレであるが、カンボジアの人々は排泄後に水でお尻を流す習慣があり、水分量が多くなってしまい処理が適切に行えないのではないかと考えた。ほかに、し尿と便を別々に集め、太陽熱によって便を乾燥させて処理するエコサントイレ(エコロジカル・サニテーショントイレ)が貧困地域に導入されている。従来型のバイオトイレと違って、排せつ物処理の際に攪拌を必要としないエコサントイレのほうが途上国への設置に適しているのではないかと考え比較研究を行った。安全性・利用時の手間・管理の手間・設置費用・維持費用の5つの観点で論文調査による比較とインタビュー調査による検討を行った。
9-5 齋藤萌恵(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
"On the Existence of Personal Habits in Cambodia and the Difference from Japan"
化粧習慣と人の心理との結びつきについて研究する学問が化粧心理学である。私は「化粧」と「心理」という2要素について研究するこの学問に関心を持ったとともに、実際に現地を訪問する機会があったカンボジアには日本同様の身だしなみ習慣が存在しているのか、また日本と比べた時どのような差があるのかについて調べたいとテーマを設定するに至った。
研究では主に日本とカンボジアの中学生を対象としたアンケート調査の結果を使用し、補足としてカンボジアの女性を対象にインタビュー調査も実施した。結果として、カンボジアの身づくろい習慣は「洗顔・入浴」「健康状態の認識」「フレグランス使用」などについては日本と同様の内容が認められたのに対し、「日焼けへの忌避感」や特に男子における「美容への関心」には両国で大きな差がみられた。
今後の方針としては調査項目をさらに絞り、より深い内容となるように吟味していく予定である。また、先行研究を収集し研究意義や方法などをより精査していきたい。
Poster Presentations by the Students of Miyagi Prefectural Sendai Nika High School
9-1 佐藤涼香(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
"Setting Rain Gutter in the Water Settlement and Changing Residents‘ Awareness in Tonle Sap
Lake"
カンボジアのトンレサップ湖に存在する水上集落では、下水道が整備されていないため、ボトルウォーターや湖水を利用して生活している。しかし、生活排水や排泄物を湖に垂れ流しにしているため、湖水使用による腹痛、下痢の症状が見られ、それらの症状による医療費や、ボトルウォーターの購入費への負担意識が大きいことが先行研究で判明しており、雨樋を設置して雨水を使うことでそれらを改善する活動を行っている。昨年度カンボジアに行き雨樋を作成した際、実費と理想額に40$程の差があることが分かった。そこで、本研究では、雨樋設置による意識の変化を観察し、住民に雨樋設置を積極的に考えてもらうことと、雨樋設置による利益の明確化を目的として活動を行った。その結果、雨水はそのままの状態では飲用できないが、飲用できれば4か月分のボトルウォーター代で雨樋費用を賄うことができると分かった。また、雨樋設置後に雨樋設置の理想額が10$引きあがったことから、雨樋に有用性を感じたことも分かった。
9-2 齊藤未宇(宮城県仙台二華高等学校)
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
"Improvement of the Rain Gutter System on Tonle Sap Lake"
私はトンレサップ湖の水上集落が抱える衛生的かつ経済的な水問題を、雨水を集めることによって解決しようというプロジェクトの一環で、従来の雨水集積システムを見直す研究をしている。最終的な目標は雨水集積システムを現地に普及させ、現地の人達の力で水問題を解決することである。そのため、設置の簡易化と費用軽減が重要の課題である。
昨年度に我々が実際に現地を訪れ設置した雨水集積システムのモデルは、180度にカットされた2メートル塩ビ管を2本繋ぎ合わせて雨樋を作り、それにL字管・縮小管・ビニール管(ホース)を繋いで20リットルのタンクに雨水を集めるものだ。この設置には約45ドルかかっており、工具も使用したため、改善すべき点がまだ多い。現在はタンクを無料のボトルに変え、ビニール管をボトルに繋ぐ研究に取り組んでいる。今後は工具の使用を抑える方法や、集めた水の水質について研究を進めている。
9-3 馬場彩花(宮城県仙台二華高等学校)
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について
"Relationship between the Sense of Resistance against Organic Compost and the Information Gap"
カンボジアシェムリアップ州の農村、アンコール・クラウ村では上下水道の整備がされておらず、衛生的なトイレの環境が整っていない。村内のトイレ保有家庭は全体の4割に留まっており、残りの住民は野外排泄を行っている。それらの不衛生なトイレ環境が感染症や下痢などの健康被害を引き起こしている可能性が高いと考えられる。
そのため本校では水を使わずに排泄物を分解できるバイオトイレを現地に普及させ、健康被害を縮小させようとしている。
普及には現地住民の理解が必要不可欠である。バイオトイレで処理された排泄物は堆肥として使用することができるため、現地の人が人糞の堆肥を農業に用いることに対して抵抗感を持っているのか、また都市部と農村部間で起こる情報格差によってその抵抗感は変化するのかというテーマで研究を行う。現地住民の生活状況、有機堆肥に対する抵抗感の有無と情報提供後の抵抗感の有無の変化についてアンケート調査を行い検証する。
9-4 丸山千智(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
"Which Kind of Toilet is Suitable for Installing in Poor Houses in Cambodia?"
カンボジアには上下水道が整備されておらず、また貧困のため家庭にトイレがなく野外排泄を行っている例もある。そこで、水や電気を使わずに排泄物を衛生的に処理するトイレをカンボジアの貧困家庭に設置しようと考えた。バイオトイレは、排せつ物を好気性微生物によって分解処理するトイレであるが、カンボジアの人々は排泄後に水でお尻を流す習慣があり、水分量が多くなってしまい処理が適切に行えないのではないかと考えた。ほかに、し尿と便を別々に集め、太陽熱によって便を乾燥させて処理するエコサントイレ(エコロジカル・サニテーショントイレ)が貧困地域に導入されている。従来型のバイオトイレと違って、排せつ物処理の際に攪拌を必要としないエコサントイレのほうが途上国への設置に適しているのではないかと考え比較研究を行った。安全性・利用時の手間・管理の手間・設置費用・維持費用の5つの観点で論文調査による比較とインタビュー調査による検討を行った。
9-5 齋藤萌恵(宮城県仙台二華高等学校)
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
"On the Existence of Personal Habits in Cambodia and the Difference from Japan"
化粧習慣と人の心理との結びつきについて研究する学問が化粧心理学である。私は「化粧」と「心理」という2要素について研究するこの学問に関心を持ったとともに、実際に現地を訪問する機会があったカンボジアには日本同様の身だしなみ習慣が存在しているのか、また日本と比べた時どのような差があるのかについて調べたいとテーマを設定するに至った。
研究では主に日本とカンボジアの中学生を対象としたアンケート調査の結果を使用し、補足としてカンボジアの女性を対象にインタビュー調査も実施した。結果として、カンボジアの身づくろい習慣は「洗顔・入浴」「健康状態の認識」「フレグランス使用」などについては日本と同様の内容が認められたのに対し、「日焼けへの忌避感」や特に男子における「美容への関心」には両国で大きな差がみられた。
今後の方針としては調査項目をさらに絞り、より深い内容となるように吟味していく予定である。また、先行研究を収集し研究意義や方法などをより精査していきたい。
6/30 発表要旨(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
"Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis"
As most low-income countries are experiencing high fiscal deficit, fiscal consolidation is essential to adhere to fiscal sustainability. However, consolidating government balance sheet is puzzling amid macroeconomic stability. This paper examines the empirical relationship between taxes and expenditures decomposition on economic growth in 21 lower-income countries. Gupta Clements, Baldacci and Mulas-Granados (2005) study the impacts of fiscal consolidation but they restricted taxes in their study. Whereas Nantob (2014) studies only impacts of taxes on economic growth. This paper combines both taxes and government expenditures into one specification. Having this combination, findings would be diving into direct effects of both taxes and expenditure in growth. Fixed Effect estimator is applied along with sensitivity analysis of robust OLS, 2 Stage Least Square (2SLS) and Fixed Effect 2SLS. Empirical findings suggest that a) government size does matter to growth b) public spending on gross capital formation has substantial impact on economic growth with high statistical significance c) government expenditure on goods and services and subsidies exhibits positive impact, regardless strong statistical evidence. While d) interest payment has a robustly negative relationship. Moreover, revenue from the tax on goods and service appears to be a potential resource. Revenue from tax on income, profit, and capital gain, and international trade taxes hamper growth.
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
"Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis"
As most low-income countries are experiencing high fiscal deficit, fiscal consolidation is essential to adhere to fiscal sustainability. However, consolidating government balance sheet is puzzling amid macroeconomic stability. This paper examines the empirical relationship between taxes and expenditures decomposition on economic growth in 21 lower-income countries. Gupta Clements, Baldacci and Mulas-Granados (2005) study the impacts of fiscal consolidation but they restricted taxes in their study. Whereas Nantob (2014) studies only impacts of taxes on economic growth. This paper combines both taxes and government expenditures into one specification. Having this combination, findings would be diving into direct effects of both taxes and expenditure in growth. Fixed Effect estimator is applied along with sensitivity analysis of robust OLS, 2 Stage Least Square (2SLS) and Fixed Effect 2SLS. Empirical findings suggest that a) government size does matter to growth b) public spending on gross capital formation has substantial impact on economic growth with high statistical significance c) government expenditure on goods and services and subsidies exhibits positive impact, regardless strong statistical evidence. While d) interest payment has a robustly negative relationship. Moreover, revenue from the tax on goods and service appears to be a potential resource. Revenue from tax on income, profit, and capital gain, and international trade taxes hamper growth.
7/20-21 東南アジア学会 研究集会(九州地区特別例会)
下記の通り、来たる7月20~21日に、立命館アジア太平洋大学にて、研究集会(九州地区特別例会)を開催することになりました。多くのみなさまに、ご参集いただければと思います。
なお、報告タイトルは、まだいずれも仮題ではありますが、航空券や宿の手配の便宜を考え、現段階でのプログラムをお伝えすることにいたしました。別府は近年、観光客が戻ってきており、週末は宿の予約が難しい場合もあります。お早めにご予約いただくことをお勧めいたします。
確定版の報告タイトル、要旨などは、6月後半にお伝えする予定です。
---------------- 記 ------------------
東南アジア学会、研究集会(九州地区特別例会)プログラム(第一報)
1. 期日
2019年7月20日(土)、21日(日)
なお、この研究集会は、立命館アジア太平洋大学開学20周年事業の一環として、同学ムスリム研究センター(http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/news.html/)との共同開催です。
2. 会場(初日と2日目で、会場が異なる点にご留意ください)
7月20日(土):APUプラザ、2階、セミナールームAおよびB
〒874-0926 大分県別府市京町11
アクセス:http://oibc.jp/access/
7月21日(日):立命館アジア太平洋大学、B棟2階、RCAPS-A会議室
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
アクセス:http://www.apu.ac.jp/home/contents/access.html/
3. テーマ:「身体のポリティクスとポエティクス」
本学会の会員による専門は、おしなべてヒトを扱う学問であると思われる。ヒトを対象にヒトが研究を進める以上、身体をめぐる議論は不可欠なテーマとなるだろう。すなわち、調査対象者の身体性が考察の対象となるのはもちろん、調査者もまた身体をもってフィールドと関わらざるをえない。さらに、東南アジアにおける(もしくは東南アジアに関する)インターネット環境の整備を考慮に入れれば、SNSを通じた調査者と調査対象者のつながりや、Google Mapsのストリート・ビューを利用した疑似的な調査地の踏査など、ヴァーチャルな身体や空間も議論の俎上に載せることが可能と考えられる。
このように「身体」を広く解釈するからには、「ポリティクス」および「ポエティクス」もまた、広く解釈する必要があるだろう。つまり、政治家や官僚の言動といった狭義の政治のみならず、日常にひそむ政治もまた、「ポリティクス」として分析しうる。そして「ポエティクス」も、詩や芸術だけでなく、文化全般の分析に当てはめうる語と考える。
以上のように「身体のポリティクスとポエティクス」を広義に解釈することにより、広範にわたる議論の場となる研究集会を開催したい。
4. 日程案(報告タイトルは、いずれも仮題)
7月20日(土)
14:00-14:15 開会の辞/趣旨説明
14:15-15:15 報告1
井口由布(立命館アジア太平洋大学)
「身体のポリティクスと「女性器切除」:マレーシアの事例から考える」
15:15-16:15 報告2
大形里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼の伝統と現代」
16:15-16:30 休憩
16:30-17:30 報告3
宮地歌織(九州工業大学)
「変容する女子割礼/女性性器切除:ケニア西部の農村部における事例より」
17:30-18:30 報告4 秋保さやか
(明治大学研究知財戦略機構島嶼文化研究所客員研究員、国立民族学博物館外来研究員)
「カンボジア農村における女性のライフコースの変容:月経経験に着目して」
19:30頃~ 懇親会(会場は、別府市街地の飲食店を予定)
7月21日(日)
9:45-10:45 報告5
伊賀司(京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)
「マレーシアにおけるセクシュアリティ・ポリティクスの誕生と変容?:矯正と予防に動く国家、スケープゴートにされ続ける性的マイノリティ」
10:45-11:45 報告6
日向伸介(大阪大学)
「冷戦期タイの都市空間とセクシュアリティ:パッタヤーを事例として」
11:45-12:00 閉会の辞
5. お問い合わせ先
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部
笹川秀夫 sasagawa[atmark]apu.ac.jp
なお、報告タイトルは、まだいずれも仮題ではありますが、航空券や宿の手配の便宜を考え、現段階でのプログラムをお伝えすることにいたしました。別府は近年、観光客が戻ってきており、週末は宿の予約が難しい場合もあります。お早めにご予約いただくことをお勧めいたします。
確定版の報告タイトル、要旨などは、6月後半にお伝えする予定です。
---------------- 記 ------------------
東南アジア学会、研究集会(九州地区特別例会)プログラム(第一報)
1. 期日
2019年7月20日(土)、21日(日)
なお、この研究集会は、立命館アジア太平洋大学開学20周年事業の一環として、同学ムスリム研究センター(http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/news.html/)との共同開催です。
2. 会場(初日と2日目で、会場が異なる点にご留意ください)
7月20日(土):APUプラザ、2階、セミナールームAおよびB
〒874-0926 大分県別府市京町11
アクセス:http://oibc.jp/access/
7月21日(日):立命館アジア太平洋大学、B棟2階、RCAPS-A会議室
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1
アクセス:http://www.apu.ac.jp/home/contents/access.html/
3. テーマ:「身体のポリティクスとポエティクス」
本学会の会員による専門は、おしなべてヒトを扱う学問であると思われる。ヒトを対象にヒトが研究を進める以上、身体をめぐる議論は不可欠なテーマとなるだろう。すなわち、調査対象者の身体性が考察の対象となるのはもちろん、調査者もまた身体をもってフィールドと関わらざるをえない。さらに、東南アジアにおける(もしくは東南アジアに関する)インターネット環境の整備を考慮に入れれば、SNSを通じた調査者と調査対象者のつながりや、Google Mapsのストリート・ビューを利用した疑似的な調査地の踏査など、ヴァーチャルな身体や空間も議論の俎上に載せることが可能と考えられる。
このように「身体」を広く解釈するからには、「ポリティクス」および「ポエティクス」もまた、広く解釈する必要があるだろう。つまり、政治家や官僚の言動といった狭義の政治のみならず、日常にひそむ政治もまた、「ポリティクス」として分析しうる。そして「ポエティクス」も、詩や芸術だけでなく、文化全般の分析に当てはめうる語と考える。
以上のように「身体のポリティクスとポエティクス」を広義に解釈することにより、広範にわたる議論の場となる研究集会を開催したい。
4. 日程案(報告タイトルは、いずれも仮題)
7月20日(土)
14:00-14:15 開会の辞/趣旨説明
14:15-15:15 報告1
井口由布(立命館アジア太平洋大学)
「身体のポリティクスと「女性器切除」:マレーシアの事例から考える」
15:15-16:15 報告2
大形里美(九州国際大学)
「インドネシアにおける女子割礼の伝統と現代」
16:15-16:30 休憩
16:30-17:30 報告3
宮地歌織(九州工業大学)
「変容する女子割礼/女性性器切除:ケニア西部の農村部における事例より」
17:30-18:30 報告4 秋保さやか
(明治大学研究知財戦略機構島嶼文化研究所客員研究員、国立民族学博物館外来研究員)
「カンボジア農村における女性のライフコースの変容:月経経験に着目して」
19:30頃~ 懇親会(会場は、別府市街地の飲食店を予定)
7月21日(日)
9:45-10:45 報告5
伊賀司(京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師)
「マレーシアにおけるセクシュアリティ・ポリティクスの誕生と変容?:矯正と予防に動く国家、スケープゴートにされ続ける性的マイノリティ」
10:45-11:45 報告6
日向伸介(大阪大学)
「冷戦期タイの都市空間とセクシュアリティ:パッタヤーを事例として」
11:45-12:00 閉会の辞
5. お問い合わせ先
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部
笹川秀夫 sasagawa[atmark]apu.ac.jp
2019年6月9日
6/29-30 第13回日本カンボジア研究会プログラム
6/29-30 第13回日本カンボジア研究会プログラム
期日: 2019年6月29日(土)および30日(日)
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
以上
期日: 2019年6月29日(土)および30日(日)
会場:
6月29日(土)早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
6月30日(日)早稲田大学戸山キャンパス 39号館1階 考古学研究室
JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
地下鉄東京メトロ副都心線 西早稲田駅から徒歩12分
アクセスマップ
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
詳細な会場案内図は ☞こちら
<プログラム>
2019年6月29日(土)
12:30 開場
13:00~13:15 趣旨説明
13:15~13:55 発表(1)
松井生子
(昭和薬科大学・非常勤講師/東京外国語大学AA研・ジュニア・フェロー)
「その後の「上座仏教との関わり方」-カンボジア南東部の村におけるベトナム人の宗教的実践のこの10年間の変化」
13:55~14:35 発表(2)
東 佳史(立命館大学・教授)
「プノンペンの配車アプリドライバー達-2018-9の事前調査から」
14:35~15:15 発表(3)
矢倉研二郎(阪南大学経済学部・教授)
「カンボジア稲作におけるコンバインの急速な普及-その要因と請負業者にとっての帰結」
15:15~15:30 休憩
15:30~16:10 発表(4)
Hay Chanthol
(University of Battambang & Graduate School of Public Policy, University of Tokyo)
“Return to education and labor market in Cambodia: evidence form labor force survey 2012”
16:10~16:50 発表(5)
高田知仁(サイアム大学・タイ日文化研究センター長)
「ラオスで見つかったクメール様式の仏像-ルアンプラバーンを中心として」
16:50~17:30 発表(6)
井上 航(国立民族学博物館・外来研究員)
「生態学的にみたブラウクルン語の表出的な言葉」
17:30~17:45 総合討論
18:00~ 懇親会
2019年6月30日(日)
9:30 開場
10:00~10:40 発表(7)
Sa Kimleng
(Graduate School of Public Policy (International Program), University of Tokyo)
“Climate Vulnerability in Cambodia: A case study in Koh Kong Province”
10:40~11:20 発表(8)
小坂井真季
(東京大学大学院 新領域創成科学研究科国際協力学専攻博士課程単位取得満期退学)
「レジデンシャル・ケアをめぐるカンボジア政府の政策に関する考察-国連子どもの権利委員会文書から」
11:20~12:20 休憩
12:20~13:20 発表(9) ポスターセッション
宮城県仙台二華高等学校
9-1 佐藤涼香
「トンレサップ湖における水上集落への雨樋設置と住民の意識の変化」
9-2 齊藤未宇
「トンレサップ湖水上集落の雨水集積システムの改善」
9-3 馬場彩花
「バイオトイレの普及においた有機堆肥の抵抗感と情報格差の関係性について」
9-4 丸山千智
「カンボジアの貧困家庭への新規設置に適したトイレの形式は何か」
9-5 齋藤萌恵
「カンボジアにおける身繕い習慣の有無と日本との差異について」
13:20~14:00 発表(10)
Pichsovann CHHIM
(Asia Public Policy Program (APPP), Hitotsubashi University)
“Taxes, Expenditures and Economic Growth in Lower Income Countries: Panel Data Analysis”
以上
2019年5月24日
5/30 上智大学アジア文化研究所 文化遺産研究講演会
上智大学アジア文化研究所主催・文化遺産研究講演会のご案内(要事前申込)
「カンボジアの大型影絵芝居スバエク・トム:時代に合わせて生き残るとは? 伝統芸能を担う人々の苦悩」
講師:福富 友子(ふくとみ ともこ)さん
講師プロフィール:上智大学、東京外国語大学非常勤講師/1997~2000年にティー・チアン一座でスバエク・トムを学ぶ。著書に『旅の指さし会話帳 カンボジア』(情報センター出版局)
[開催概要]
アンコール遺跡を抱える観光地としてにぎわうシエムリアプ州に、「スバエク・トム」 という伝統芸能があります。 大きな牛の皮に細かな彫りを施して作った影絵人形を操って演じる、影絵芝居です。 野外に幅10メートル高さ4メートルもある大きな白布のスクリーンを立て、ココナツの殻を燃やして出る大きな炎を光源にシルエットを映し出す演技は、壮大で幻想的です。けれども、この芸能を専門とする一座は昔から数少なく、2005年にユネスコ無形文化遺産への登録が決まって以降も、国による支援体制もなく、上演の鑑賞を求める国内外の観光客が大々的に増えるということもありません。伝統芸能も、時代に合わせて新しくしていかなければならないのでしょうか?一座はどんな努力をしなくてはいけないのでしょうか。講演では、スバエク・トムの演技の特徴や演目となる物語、人形の制作方法を紹介するとともにシエムリアプ州サラコンサエン村で昔ながらの上演を続けるティー・チアン一座の活動と現状についてお話しします。(講師より)
*この講演では、ティー・チアン一座によるスバエク・トムの実演はありません。
日時:2019年5月30日(木)18:00-20:00(開場17:40~)
場所:上智大学四谷キャンパス6号館5階503教室(6-503)
https://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya.html
事前にEmailでお申し込みください。(5/28締切)
i-asianc[atmark]sophia.ac.jp
お問合わせ
上智大学アジア文化研究所 i-asianc[atmark]sophia.ac.jp
http://dept.sophia.ac.jp/is/iac/index.html
「カンボジアの大型影絵芝居スバエク・トム:時代に合わせて生き残るとは? 伝統芸能を担う人々の苦悩」
講師:福富 友子(ふくとみ ともこ)さん
講師プロフィール:上智大学、東京外国語大学非常勤講師/1997~2000年にティー・チアン一座でスバエク・トムを学ぶ。著書に『旅の指さし会話帳 カンボジア』(情報センター出版局)
[開催概要]
アンコール遺跡を抱える観光地としてにぎわうシエムリアプ州に、「スバエク・トム」 という伝統芸能があります。 大きな牛の皮に細かな彫りを施して作った影絵人形を操って演じる、影絵芝居です。 野外に幅10メートル高さ4メートルもある大きな白布のスクリーンを立て、ココナツの殻を燃やして出る大きな炎を光源にシルエットを映し出す演技は、壮大で幻想的です。けれども、この芸能を専門とする一座は昔から数少なく、2005年にユネスコ無形文化遺産への登録が決まって以降も、国による支援体制もなく、上演の鑑賞を求める国内外の観光客が大々的に増えるということもありません。伝統芸能も、時代に合わせて新しくしていかなければならないのでしょうか?一座はどんな努力をしなくてはいけないのでしょうか。講演では、スバエク・トムの演技の特徴や演目となる物語、人形の制作方法を紹介するとともにシエムリアプ州サラコンサエン村で昔ながらの上演を続けるティー・チアン一座の活動と現状についてお話しします。(講師より)
*この講演では、ティー・チアン一座によるスバエク・トムの実演はありません。
日時:2019年5月30日(木)18:00-20:00(開場17:40~)
場所:上智大学四谷キャンパス6号館5階503教室(6-503)
https://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya.html
事前にEmailでお申し込みください。(5/28締切)
i-asianc[atmark]sophia.ac.jp
お問合わせ
上智大学アジア文化研究所 i-asianc[atmark]sophia.ac.jp
http://dept.sophia.ac.jp/is/iac/index.html
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