「次世代イニシアティブ研究成果報告会」(若手養成・研究部会 研究会)
日時:2011年4月18日(月)14:00-15:45
場所:稲森財団記念館中会議室
プログラム:
14:00-14:15
藤田素子(東南アジア研究所特定研究員)
「大規模プランテーションを含む景観における鳥類の多様性研究」
14:15-14:30
森拓郎(生存圏研究所助教)
「インドネシア木造住宅の生物劣化被害調査」
14:30-14:45
佐藤奈穂(東南アジア研究所・非常勤研究員)
「死別・離別女性のリスクに対応する社会関係」
14:45-15:00
竹田敏之(ASAFAS研究員)
「グローバル化時代における先端科学用語のアラビア語化」
15:00-15:15
岩間春芽(ASAFAS院生)
「ネパール北西部農村における権力構造-援助と教育による変化」
15:15-15:45
討論
2011年4月15日
4/22 【第7回ARUN勉強会】CEDACのカンボジア農村開発と社会的投資
ご多忙の折、ARUNへご関心を持っていただき、誠にありがとうございます。
設立当初より、ARUNでは、カンボジアの発展に資する現地の企業の発掘・事業への投資を行ってきました。現在、自然栽培米および天然蜂蜜の流通事業に加え、新たにヘア・エクステンションの製造・販売事業への投資を開始し、さらなる投資先候補の抽出・審査も精力的に進めています。
投資対象は、社会性、持続可能性、事業性等の視点に基づき選定しており、現在投資中の事業は、いずれも現地の起業家と直接コミュニケーションを重ねる中、弊社の期待する効果が得られるものと判断したものであり、投資後も経営支援、技術支援などのサポートを行っています。
この度の勉強会では、ARUNのディレクターから、活動内容の全体像に加え、カンボジアにおける農業関連事業の、社会的投資対象としての視点から見た重要性等をお示しします。また、投資中の、自然栽培米事業の事例をついてもご紹介します。同事業は、1997年にカンボジア人の手により作られた農業・農村開発NGOであるCEDACから生まれた、Sahakreas CEDACが主体で行っている事業です。
先月の第6回勉強会では、ARUNの投資対象に関する、財務面からの視点をお示ししました。第7回では、農業分野を専門とするARUNのパートナーから、カンボジアの農村や農家の実態や、実際にCEDACで行われている稲作について述べさせていただきます。また、これらのご報告の後に用意しているお時間で、勉強会へご参加いただける皆様のご関心も伺い、ご意見交換・ご議論させていただけますと幸いです。
現在、ARUNのパートナーは49名に及び、今後もさらに投資先を拡大してく予定です。社会的投資にご関心のある方、ARUNと一緒に活動してみたい方のご参加をお待ちしております。
<ARUNの投資先情報> http://www.arunllc.com/投資先/
(勉強会には、4月21日(木)までに下記の方法で勉強会にお申し込みください。)
━ 開催概要 ━━━━━━━━━
■日時:2011年4月22日(金)
18:45~:受付開始
19:00~:ARUNについてのご紹介
19:15~:ARUNパートナーによるプレゼンテーション「CEDACのカンボジア農村開発と社会的投資」
19:45~:質疑応答
20:45~:ARUNへの参加に関するご案内
■会場
ちよだプラットフォームスクウェア 会議室502
東京都千代田区神田錦町3‐21
http://yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10
■参加費:1,000円
■お申し込み方法
お手数ですが、4月21日(木)までに以下のサイトにアクセスし、必要事項をご記入ください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dERoZzR2N3k1dEtDbmFwZk9COXVwWFE6MA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※大変申し訳ございませんが、会場の都合により定員が30名となっております。
定員に達した段階で申し込みを締め切らせていただきますので、お早めの申し込みをお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<ご参考>
~ARUNについて~
ARUN,LLC.(アルン合同会社)は、カンボジア等途上国の社会発展に寄与する現地の企業/団体に、寄付ではなく、対等な立場での投資と技術支援を行っています。
投資を通じて現地の方々とパートナーになり、カンボジア等の途上国社会の自立的な発展を支援します。
投資先は、現地にもたらす社会的価値(貧困削減・雇用機会の創出、環境への配慮等)の大きなビジネスモデルを立ち上げ、展開している団体です。現在は、サハクリア・セダックという自然米事業および天然蜂蜜事業等を行う企業、アジュニというカンボジアにおけるヘア・エクステンションの製造・販売を行っている企業に投資をしています。
http://www.arunllc.com/
設立当初より、ARUNでは、カンボジアの発展に資する現地の企業の発掘・事業への投資を行ってきました。現在、自然栽培米および天然蜂蜜の流通事業に加え、新たにヘア・エクステンションの製造・販売事業への投資を開始し、さらなる投資先候補の抽出・審査も精力的に進めています。
投資対象は、社会性、持続可能性、事業性等の視点に基づき選定しており、現在投資中の事業は、いずれも現地の起業家と直接コミュニケーションを重ねる中、弊社の期待する効果が得られるものと判断したものであり、投資後も経営支援、技術支援などのサポートを行っています。
この度の勉強会では、ARUNのディレクターから、活動内容の全体像に加え、カンボジアにおける農業関連事業の、社会的投資対象としての視点から見た重要性等をお示しします。また、投資中の、自然栽培米事業の事例をついてもご紹介します。同事業は、1997年にカンボジア人の手により作られた農業・農村開発NGOであるCEDACから生まれた、Sahakreas CEDACが主体で行っている事業です。
先月の第6回勉強会では、ARUNの投資対象に関する、財務面からの視点をお示ししました。第7回では、農業分野を専門とするARUNのパートナーから、カンボジアの農村や農家の実態や、実際にCEDACで行われている稲作について述べさせていただきます。また、これらのご報告の後に用意しているお時間で、勉強会へご参加いただける皆様のご関心も伺い、ご意見交換・ご議論させていただけますと幸いです。
現在、ARUNのパートナーは49名に及び、今後もさらに投資先を拡大してく予定です。社会的投資にご関心のある方、ARUNと一緒に活動してみたい方のご参加をお待ちしております。
<ARUNの投資先情報> http://www.arunllc.com/投資先/
(勉強会には、4月21日(木)までに下記の方法で勉強会にお申し込みください。)
━ 開催概要 ━━━━━━━━━
■日時:2011年4月22日(金)
18:45~:受付開始
19:00~:ARUNについてのご紹介
19:15~:ARUNパートナーによるプレゼンテーション「CEDACのカンボジア農村開発と社会的投資」
19:45~:質疑応答
20:45~:ARUNへの参加に関するご案内
■会場
ちよだプラットフォームスクウェア 会議室502
東京都千代田区神田錦町3‐21
http://yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10
■参加費:1,000円
■お申し込み方法
お手数ですが、4月21日(木)までに以下のサイトにアクセスし、必要事項をご記入ください。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dERoZzR2N3k1dEtDbmFwZk9COXVwWFE6MA
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※大変申し訳ございませんが、会場の都合により定員が30名となっております。
定員に達した段階で申し込みを締め切らせていただきますので、お早めの申し込みをお願いいたします。
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<ご参考>
~ARUNについて~
ARUN,LLC.(アルン合同会社)は、カンボジア等途上国の社会発展に寄与する現地の企業/団体に、寄付ではなく、対等な立場での投資と技術支援を行っています。
投資を通じて現地の方々とパートナーになり、カンボジア等の途上国社会の自立的な発展を支援します。
投資先は、現地にもたらす社会的価値(貧困削減・雇用機会の創出、環境への配慮等)の大きなビジネスモデルを立ち上げ、展開している団体です。現在は、サハクリア・セダックという自然米事業および天然蜂蜜事業等を行う企業、アジュニというカンボジアにおけるヘア・エクステンションの製造・販売を行っている企業に投資をしています。
http://www.arunllc.com/
4/23-24 京都大学地域研究統合情報センター、平成22年度共同研究ワークショップおよび共同利用・共同研究報告会
平成22年度共同研究ワークショップおよび共同利用・共同研究報告会の開催について
平成22年度共同利用・共同研究報告会を、またそれに先立ち、共同研究ワークショップを下記の通り開催いたします。
地域研究統合情報センターでは、中長期的に取り組む地域研究の重要課題を「相関地域研究プロジェクト」、「地域情報学プロジェクト」、「地域研究方法論プロジェクト」、「地域情報資源共有化プロジェクト」としてかかげ複層型の共同研究を進めてまいりましたが、2010年度は全国共同利用施設から共同利用・共同研究拠点として1年目の活動の年となり、さらに充実した共同研究実施の取り組みをすすめております。ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】
2011年4月23日(土)
・共同研究ワークショップ 13時30分~18時
・懇親会(会費制) 18時30分~20時
→ 23日のプログラム
2011年4月24日(日)
・共同利用・共同研究報告会 9時30分~17時50分
→ 24日のプログラム
【場所】
稲盛財団記念館 3階大会議室(333号室)
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
地図 http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/
参加ご希望の方は送信フォームよりお申込みください。
→ 送信フォーム
平成22年度共同利用・共同研究報告会を、またそれに先立ち、共同研究ワークショップを下記の通り開催いたします。
地域研究統合情報センターでは、中長期的に取り組む地域研究の重要課題を「相関地域研究プロジェクト」、「地域情報学プロジェクト」、「地域研究方法論プロジェクト」、「地域情報資源共有化プロジェクト」としてかかげ複層型の共同研究を進めてまいりましたが、2010年度は全国共同利用施設から共同利用・共同研究拠点として1年目の活動の年となり、さらに充実した共同研究実施の取り組みをすすめております。ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】
2011年4月23日(土)
・共同研究ワークショップ 13時30分~18時
・懇親会(会費制) 18時30分~20時
→ 23日のプログラム
2011年4月24日(日)
・共同利用・共同研究報告会 9時30分~17時50分
→ 24日のプログラム
【場所】
稲盛財団記念館 3階大会議室(333号室)
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
地図 http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/
参加ご希望の方は送信フォームよりお申込みください。
→ 送信フォーム
4/20 Cycle IRASEC : Phnom Penh depuis le socialisme @ CCF
Cycle IRASEC : Phnom Penh depuis le socialisme
Adeline Carrier
Mercredi 20 avril, 19h
Cinéma du CCF
Chercheur associée IRASEC - CASE, Adeline Carrier explore les mécanismes à l’œuvre autour de la maîtrise des patrimoines de la capitale cambodgienne.
Depuis que l’immobilier, puis le foncier, ont été plongés dans une économie de marché à partir de 1989, l’administration du parc municipal de Phnom Penh oscille entre une volonté de protection et une pratique de rentabilisation du patrimoine.
IRASEC cycle: Phnom Penh since socialism
Adeline Carrier
Wednesday, April 20, 7PM
Cinema of the CCF
A researcher at IRASEC – CASE, Adeline Carrier looks at the mechanisms at work for the control of the heritage of the Cambodian capital.
Since 1989, when real estate, then land ownership, took the plunge into the market economy, the administration of municipal parks in Phnom Penh has oscillated between a desire to preserve and protect them, and a practice encouraging the profitability of this heritage.
Adeline Carrier
Mercredi 20 avril, 19h
Cinéma du CCF
Chercheur associée IRASEC - CASE, Adeline Carrier explore les mécanismes à l’œuvre autour de la maîtrise des patrimoines de la capitale cambodgienne.
Depuis que l’immobilier, puis le foncier, ont été plongés dans une économie de marché à partir de 1989, l’administration du parc municipal de Phnom Penh oscille entre une volonté de protection et une pratique de rentabilisation du patrimoine.
IRASEC cycle: Phnom Penh since socialism
Adeline Carrier
Wednesday, April 20, 7PM
Cinema of the CCF
A researcher at IRASEC – CASE, Adeline Carrier looks at the mechanisms at work for the control of the heritage of the Cambodian capital.
Since 1989, when real estate, then land ownership, took the plunge into the market economy, the administration of municipal parks in Phnom Penh has oscillated between a desire to preserve and protect them, and a practice encouraging the profitability of this heritage.
4/30 Cambodian Student Association in Japan, Khmer New Year Celebration
On behalf of CSAJ committee 2011, we would like to invite all of you to join the celebration of Khmer New Year on April 30, 2011.
Date: Saturday, April 30, 2011, 17:30-21:30
Venue: Komaba International House, MP Hall
Fee: 1000Yen for student and 1500Yen for others
Traditional games: 14:30-16:30 (free of charge)
Registration Time: Starting from 17:30
We are looking to see you all to have fun together, so please don’t miss this event.
The coming Khmer New Year will bring happiness, healthy, safety and success to all of you anytime and anywhere.
Note:
-This is just a pre-announcement of Khmer New Year celebration.
-Due to unstable and inconvenient situation, we would like to celebrate Khmer New Year on April 30.
-Location Guide: get off at Inokashira line Komaba-Todaimae station, and walk for five minutes from the West exit. 153-0041, Komaba 4-5-29, Meguro-ku, Tokyo.
-Contact us: PENH Socheat : 080 4398 2008 or e-mail: socheatpenh2005[atmark]yahoo.co.uk
Date: Saturday, April 30, 2011, 17:30-21:30
Venue: Komaba International House, MP Hall
Fee: 1000Yen for student and 1500Yen for others
Traditional games: 14:30-16:30 (free of charge)
Registration Time: Starting from 17:30
We are looking to see you all to have fun together, so please don’t miss this event.
The coming Khmer New Year will bring happiness, healthy, safety and success to all of you anytime and anywhere.
Note:
-This is just a pre-announcement of Khmer New Year celebration.
-Due to unstable and inconvenient situation, we would like to celebrate Khmer New Year on April 30.
-Location Guide: get off at Inokashira line Komaba-Todaimae station, and walk for five minutes from the West exit. 153-0041, Komaba 4-5-29, Meguro-ku, Tokyo.
-Contact us: PENH Socheat : 080 4398 2008 or e-mail: socheatpenh2005[atmark]yahoo.co.uk
2011年4月4日
4/23 第1回、東南アジア歴史研究会
東南アジア歴史研究会へのおさそい
東南アジア歴史研究会発起人
青山亨、奥平竜二、北川香子、桜井由躬雄、重枝豊、弘末雅士、村嶋英治、山形真理子
このたびの大震災に際し、会員各位、またご関係の方のご無事を祈っております。
創設以来、45年目の春を迎え寺田新会長のもと東南アジア学会も新たなステージを迎えるときにあります。近年、東南アジア研究の中で世代継受がもっとも難しく、新しい世代がほとんどいない分野が、現代史以前の東南アジア史であります。古代史、中世史はもちろんのこと、植民地時代の若手研究者さえ激減しています。近年、『史学雑誌』など歴史関係の学術誌に東南アジア史関係の専門論文が掲載されることはほとんどありません。東南アジア史関係のゼミも、一部をのぞいて閑古鳥が鳴いているのが現実でしょう。
日本の東南アジア研究はもともと東南アジア史、それも前植民地期の研究から始まったといって過言ではありません。この伝統が我が国の東南アジア地域研究に、欧米のそれをしのぐ深みを与えました。最近の地域情報学では、地域を空間の広がりとしてのみは理解せず、空間と時間からなる四次元的構造とみなし、地域に生起した事象は、すべて空間軸と時間軸によって座標を設定し、レイヤーを設定します。地域は歴史を座標軸にとることによって、時間の中に相対化され、意味ある空間に昇華します。
東南アジア史のあつい伝統の結果、戦後独立国家の国境線は政治圏の枠組みにしかすぎないこと、経済圏、文化圏、民族圏は国境を越えて独自な分布をしていることは東南アジア研究では常識です。だから日本の東南アジア研究では、現代「国家」を相対化して考えるのが普通です。たとえば東北タイとカンボジア、ラオスと東北タイ、あるいは南タイと北マレーシアなど現代の紛争地域は、いずれも歴史の知識であってはじめて治安問題としてではなく、歴史の構造的な結果であることがわかります。東南アジア諸国の経済発展の段階や方法の個別性についても、歴史によってはじめて理解できることは多く存在します。現代は歴史のあつい地層の上に建設された楼閣であり、歴史研究は地域研究の要(かなめ)であるという認識は、日本の地域研究に共有されたていると思います。
また2000年以降の東南アジアでは、高度経済成長の安定化と自信が、これまでのナショナリズム史観ではなく、自国史、自国の文化の見直しをもたらしています。これは近年の東南アジア歴史遺跡の世界遺産登録により拍車をかけられました。その国の歴史・文化への深い知識・理解をもたないで、もはやその国の人との接触は困難です。
このように東南アジアとの関係上、歴史的知識が求められる現在、肝腎の東南アジア史研究が衰退するもっとも大きな理由は、他部門と同じく研究職への就職が厳しいことにあります。90年代に多くの大学で教養課程が廃止され、人文系教員の職が激減しました。2000年代に入ってからは、少子化の影響から人文系既存講座の統廃合が続きました。こうした人文系軽視の大学教育の中で、伝統をもたない東南アジア研究部門は最初に切られています。国立大学で唯一、南方史講座をもっていた東京大学文学部でさえ、近4年、専任教員をもっていません。また東南アジア研究者の多くの就職市場である地域研究関係研究所は、おおむね現代構造の研究に集中して、歴史系や文学系の研究者を専任としてもつことはほとんどありません。将来の研究職への展望がみえない今、東南アジア史をめざす若者といえども、将来の不安から研究者への道には二の足を踏みます。つまり、各教育研究機関の歴史への無理解が問題です。
しかし、東南アジア史衰退のより根本的な原因は、東南アジア史への関心をもつ若者が影を潜めたことにあります。これは長引く不況が日本全体に閉じこもり傾向を与え、またアジアとの関わりでいえば、中国の経済成長にともない、その経済的プレゼンスが急拡大したこと、西アジアの動乱の結果、西アジア・イスラム研究が喫緊の課題となったこと、また東南アジア前近代史特有の諸言語学習の困難さ、またラオスやビルマのように入国調査そのものが難しいなど、初学者をシュリンクさせるさまざまな原因がありますが、なによりも東南アジアの高度成長、林立する高層ビルと高速道路網が地域の個性をなくし、東南アジアを「つまらなく」させました。その現代都市のただ中に、またその周辺のスラムの中に、昔ながらの東南アジアがあること、都市の発展に置き忘れられた農村の中に脈々と伝統文化が受け継がれていることに、観光化されたものをのぞいて目が届かないのです。歴史は経済統計でははかりえない東南アジアを発見させる最高のツールであります。
いまこそ東南アジアの歴史が東南アジア理解のためにどれだけ意味があるのか、各研究教育機関、ジャーナリズム、そして若い世代に改めて知らせる必要があります。おもえば第二次大戦中、山本達郎先生は時局を遠く離れ、はるか将来に目を据えて本郷の地下の片隅で南方史研究会を組織されました。東南アジア史に関する漢文を読み、欧米での新しい研究について討論するだけの数人だけの小さな組織でしたが、それが70年後には会員700名を越える「東南アジア学会」に成長しました。この誇るべき伝統にならって、私たちは主に19世紀以前の東南アジア史をテキストを通じて学ぶ「東南アジア歴史研究会」を組織することにいたしました。さしあたっては、戦後の東南アジア史の枠組みを決定したジョルジュ・セデスの業績を講読する予定です。現在の東南アジア研究の地平からみたフランスインドシナ学の功罪を検討し、同時にはじめて東南アジア史にふれる方への入門的な意味をこめたいと思っています。
第1回を以下の要領で開きたく存じます。
第1回 東南アジア歴史研究会
日時:4月23日(土) 午前9時30分より12時30分まで
場所:東京外国語大学本郷サテライト(同日午後、東南アジア学会関東例会が同じ場所で開催されます。第2回以降の会も原則として関東例会が開催される日の午前中、同じ本郷サテライトで開催します。)
講読テキスト:
フランス語既習者、George Coedès, 1944, HISTOIRE ANCIENNE DES ETATS HINDOUISES, Hanoi, (原本は桜井所蔵),
フランス語非既習者は英語テキスト、 George Coedès, 1968、The Indianized States of Southeast Asia, Honolulu
参考文献 笹川秀夫、2006、『アンコールの近代』中央公論新社
第1回インストラクター: 松浦史明
連絡先:英仏のテキストのPDFコピーは、参加希望者にメール添付で配布いたしますので各自で印刷してください。参加希望者は、必ず4月16日までに佐藤恵子ke_bluye116[atmark]yahoo.co.jp までご連絡ください。
東南アジア歴史研究会発起人
青山亨、奥平竜二、北川香子、桜井由躬雄、重枝豊、弘末雅士、村嶋英治、山形真理子
このたびの大震災に際し、会員各位、またご関係の方のご無事を祈っております。
創設以来、45年目の春を迎え寺田新会長のもと東南アジア学会も新たなステージを迎えるときにあります。近年、東南アジア研究の中で世代継受がもっとも難しく、新しい世代がほとんどいない分野が、現代史以前の東南アジア史であります。古代史、中世史はもちろんのこと、植民地時代の若手研究者さえ激減しています。近年、『史学雑誌』など歴史関係の学術誌に東南アジア史関係の専門論文が掲載されることはほとんどありません。東南アジア史関係のゼミも、一部をのぞいて閑古鳥が鳴いているのが現実でしょう。
日本の東南アジア研究はもともと東南アジア史、それも前植民地期の研究から始まったといって過言ではありません。この伝統が我が国の東南アジア地域研究に、欧米のそれをしのぐ深みを与えました。最近の地域情報学では、地域を空間の広がりとしてのみは理解せず、空間と時間からなる四次元的構造とみなし、地域に生起した事象は、すべて空間軸と時間軸によって座標を設定し、レイヤーを設定します。地域は歴史を座標軸にとることによって、時間の中に相対化され、意味ある空間に昇華します。
東南アジア史のあつい伝統の結果、戦後独立国家の国境線は政治圏の枠組みにしかすぎないこと、経済圏、文化圏、民族圏は国境を越えて独自な分布をしていることは東南アジア研究では常識です。だから日本の東南アジア研究では、現代「国家」を相対化して考えるのが普通です。たとえば東北タイとカンボジア、ラオスと東北タイ、あるいは南タイと北マレーシアなど現代の紛争地域は、いずれも歴史の知識であってはじめて治安問題としてではなく、歴史の構造的な結果であることがわかります。東南アジア諸国の経済発展の段階や方法の個別性についても、歴史によってはじめて理解できることは多く存在します。現代は歴史のあつい地層の上に建設された楼閣であり、歴史研究は地域研究の要(かなめ)であるという認識は、日本の地域研究に共有されたていると思います。
また2000年以降の東南アジアでは、高度経済成長の安定化と自信が、これまでのナショナリズム史観ではなく、自国史、自国の文化の見直しをもたらしています。これは近年の東南アジア歴史遺跡の世界遺産登録により拍車をかけられました。その国の歴史・文化への深い知識・理解をもたないで、もはやその国の人との接触は困難です。
このように東南アジアとの関係上、歴史的知識が求められる現在、肝腎の東南アジア史研究が衰退するもっとも大きな理由は、他部門と同じく研究職への就職が厳しいことにあります。90年代に多くの大学で教養課程が廃止され、人文系教員の職が激減しました。2000年代に入ってからは、少子化の影響から人文系既存講座の統廃合が続きました。こうした人文系軽視の大学教育の中で、伝統をもたない東南アジア研究部門は最初に切られています。国立大学で唯一、南方史講座をもっていた東京大学文学部でさえ、近4年、専任教員をもっていません。また東南アジア研究者の多くの就職市場である地域研究関係研究所は、おおむね現代構造の研究に集中して、歴史系や文学系の研究者を専任としてもつことはほとんどありません。将来の研究職への展望がみえない今、東南アジア史をめざす若者といえども、将来の不安から研究者への道には二の足を踏みます。つまり、各教育研究機関の歴史への無理解が問題です。
しかし、東南アジア史衰退のより根本的な原因は、東南アジア史への関心をもつ若者が影を潜めたことにあります。これは長引く不況が日本全体に閉じこもり傾向を与え、またアジアとの関わりでいえば、中国の経済成長にともない、その経済的プレゼンスが急拡大したこと、西アジアの動乱の結果、西アジア・イスラム研究が喫緊の課題となったこと、また東南アジア前近代史特有の諸言語学習の困難さ、またラオスやビルマのように入国調査そのものが難しいなど、初学者をシュリンクさせるさまざまな原因がありますが、なによりも東南アジアの高度成長、林立する高層ビルと高速道路網が地域の個性をなくし、東南アジアを「つまらなく」させました。その現代都市のただ中に、またその周辺のスラムの中に、昔ながらの東南アジアがあること、都市の発展に置き忘れられた農村の中に脈々と伝統文化が受け継がれていることに、観光化されたものをのぞいて目が届かないのです。歴史は経済統計でははかりえない東南アジアを発見させる最高のツールであります。
いまこそ東南アジアの歴史が東南アジア理解のためにどれだけ意味があるのか、各研究教育機関、ジャーナリズム、そして若い世代に改めて知らせる必要があります。おもえば第二次大戦中、山本達郎先生は時局を遠く離れ、はるか将来に目を据えて本郷の地下の片隅で南方史研究会を組織されました。東南アジア史に関する漢文を読み、欧米での新しい研究について討論するだけの数人だけの小さな組織でしたが、それが70年後には会員700名を越える「東南アジア学会」に成長しました。この誇るべき伝統にならって、私たちは主に19世紀以前の東南アジア史をテキストを通じて学ぶ「東南アジア歴史研究会」を組織することにいたしました。さしあたっては、戦後の東南アジア史の枠組みを決定したジョルジュ・セデスの業績を講読する予定です。現在の東南アジア研究の地平からみたフランスインドシナ学の功罪を検討し、同時にはじめて東南アジア史にふれる方への入門的な意味をこめたいと思っています。
第1回を以下の要領で開きたく存じます。
第1回 東南アジア歴史研究会
日時:4月23日(土) 午前9時30分より12時30分まで
場所:東京外国語大学本郷サテライト(同日午後、東南アジア学会関東例会が同じ場所で開催されます。第2回以降の会も原則として関東例会が開催される日の午前中、同じ本郷サテライトで開催します。)
講読テキスト:
フランス語既習者、George Coedès, 1944, HISTOIRE ANCIENNE DES ETATS HINDOUISES, Hanoi, (原本は桜井所蔵),
フランス語非既習者は英語テキスト、 George Coedès, 1968、The Indianized States of Southeast Asia, Honolulu
参考文献 笹川秀夫、2006、『アンコールの近代』中央公論新社
第1回インストラクター: 松浦史明
連絡先:英仏のテキストのPDFコピーは、参加希望者にメール添付で配布いたしますので各自で印刷してください。参加希望者は、必ず4月16日までに佐藤恵子ke_bluye116[atmark]yahoo.co.jp までご連絡ください。
4/28 Human Sciences Happy Hour in Phnom-Penh, "The Spirits of Cambodia: New Research into Current Practice"
"Human Sciences Happy Hour in Phnom-Penh"
Once a month - 6pm – Baitong Restaurant
(7 Street 360/ Norodom Bd, Beung Keng Kang I)
On Thursday 28, April 2011
The Spirits of Cambodia: New Research into Current Practice
presented by, Courtney Work
The villagers in the newly settled village of Damnak Klung in Kompong Chhnang Province articulate a number of relationships with spirits. Some of these are economic relationships, some confirm and support special talents – like healing or playing music, some influence interpersonal relationships and still others constitute relationships with physical space. These spirits are at once a part of Buddhist practice and are separate from it; as one woman told to the researcher, "the spirits are connected to Buddhism because we use the tools and the language of Buddhism to talk to the spirits, but they are different –they are older."
Courtney Work's research project is to explore and document village life and religious practice in rural Cambodia in the early twenty-first century. In this presentation she will discuss the work of spirits in everyday rural life, highlighting the various social and physical connections mediated by spirit beliefs and practices.
Courtney Work is a PhD Candidate, Anthropology at Cornell University. She received my Master's Degree from Brandies University in Anthropology and Gender Studies. Her thesis examined violent masculine performance at Cambodian dance parties. Her current research project is village centered. She is asking questions about Buddhism and contemporary religious practice and also looking into the political and economic structures of village life in early twenty-first century Cambodia.
Once a month - 6pm – Baitong Restaurant
(7 Street 360/ Norodom Bd, Beung Keng Kang I)
On Thursday 28, April 2011
The Spirits of Cambodia: New Research into Current Practice
presented by, Courtney Work
The villagers in the newly settled village of Damnak Klung in Kompong Chhnang Province articulate a number of relationships with spirits. Some of these are economic relationships, some confirm and support special talents – like healing or playing music, some influence interpersonal relationships and still others constitute relationships with physical space. These spirits are at once a part of Buddhist practice and are separate from it; as one woman told to the researcher, "the spirits are connected to Buddhism because we use the tools and the language of Buddhism to talk to the spirits, but they are different –they are older."
Courtney Work's research project is to explore and document village life and religious practice in rural Cambodia in the early twenty-first century. In this presentation she will discuss the work of spirits in everyday rural life, highlighting the various social and physical connections mediated by spirit beliefs and practices.
Courtney Work is a PhD Candidate, Anthropology at Cornell University. She received my Master's Degree from Brandies University in Anthropology and Gender Studies. Her thesis examined violent masculine performance at Cambodian dance parties. Her current research project is village centered. She is asking questions about Buddhism and contemporary religious practice and also looking into the political and economic structures of village life in early twenty-first century Cambodia.
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