2013年11月21日

12/15 上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科、大学院生・次世代研究者によるシンポジウム

上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科
2013年度大学院生・次世代研究者によるワークショップ・シンポジウムシリーズ

一党支配体制下の政治制度、歴史認識、社会統制
-2013年カンボジア総選挙にみる人民党の体制維持戦略-

■日時:2013年12月15日(日)13時-18時
■会場:上智大学12号館202教室
■使用言語:日本語(基調講演のみ英語[逐次通訳あり])
■事前申込不要、参加費無料

本年7月28日に行われたカンボジア総選挙の結果は、国内外に大きな驚きを与えた。1979年から政権の座にある人民党が68議席を獲得して過半数以上を維持したものの、改選前の90議席から大幅に数を減らす一方で、野党救国党が55もの議席を獲得したのである。

こうした長期にわたり安定を維持してきた一党支配体制において、選挙で与党が議席を大幅に減らし、従来の権威主義的統治に転換を迫られるという現象は、カンボジアに限らず他の国々でも観察されている。

本シンポジウムでは、カンボジアを事例として、一党支配体制下の政治制度、歴史認識、社会統制の側面を検討する。基調講演には、イギリスからキャロライン・ヒューズ先生をお招きし、ご専門であるカンボジア政治経済の知見から本年の選挙を中心とした分析を伺う。

貴重な機会ですのでぜひご参加ください。

■プログラム
開会の辞/趣旨説明             13:00-13:15
第1部 基調講演/質疑応答 13:15-14:25
第2部 報告           14:30-16:00
第3部 全体討論/質疑応答 16:10-17:55
閉会の辞                   17:55-18:00

■基調講演
Dr. Caroline Hughes (Professor of Conflict Resolution and Peace, University of Bradford, UK) 
「2013年総選挙の分析」

■報告
山田裕史(東京大学持続的平和研究センター研究員/日本学術振興会特別研究員PD)
「人民党一党支配体制を支える制度-選挙と議会を中心に」

新谷春乃(東京大学大学院博士課程/日本学術振興会特別研究員DC)
「歴史認識の政治からみる人民党の動員戦略」

上村未来(上智大学大学院博士後期課程/日本学術振興会特別研究員DC)
「土地紛争にみる社会統制 -青年土地測量隊による不満解消戦略を中心に」

■討論者
中野亜里氏(大東文化大学国際関係学部・教授)
杉浦功一氏(和洋女子大学人文学群・准教授)
ンガウ・ペンホイ氏(名古屋大学大学院国際開発研究科・助教)

■司会
米倉雪子氏(昭和女子大学人間文化学部国際学科・准教授)

■問い合わせ
上智大学グローバル・スタディーズ研究科事務室 gds-gs[atmark]sophia.ac.jp
上智大学グローバル・スタディーズ研究科 HP:http://gds-gs-sophia.jp/